2023年(令和5年)10月22日(日)
常念乗越から横通岳への日帰り登山から1ヶ月が経ち、紅葉に差し掛かる安曇野へ出掛けます。前回は4度目の宿泊となる安曇野穂高ビューホテルの宿泊記を書きました。
まさに快晴の朝。チェックアウトして一ノ沢登山口へ向かいます。実は当初予定では、一ノ沢登山口から横通岳、東天井岳を経て大天荘に宿泊し、燕岳方面へ縦走して中坊温泉へ下山するはずでした。
でも前夜に寒気が流れ込んで大雪となり、特に大天井岳の積雪が深いと予想され、登れなくなりました。麓はようやく紅葉が始まったと言ってもいいぐらいなのに、少し奥の山となると状況は一変するのです。
この林道もゴールデンウィーク開始の4月末から11月末日までしか通ることが出来ません。それほど山の状況は厳しいのです。歩き始めて40分、最初に林道から眺望が開けるところから見えるのが、たぶん蝶ヶ岳。
こちら側の山はレクチャーを受けていないのでどれがどれか区別がつかないのですが、右手に見える高い山が常念岳です。向かっている一ノ沢登山口は、この常念岳への入口。
人工樹林帯もあるので紅葉は限定的です。
それでも黄色に彩られた北アルプス前山の山裾は、秋を感じさせてくれます。
前回歩いたのは5月末だったので、新緑と紅葉のどちらにも出会えました。
赤い葉がほとんどないのでまだこれから紅葉の季節に入るように見えますが、この付近はこれが全盛だと思います。
安曇野穂高ビューホテルから1時間半、一ノ沢登山者第1駐車場まで来ました。駐車場はかなり埋まっていますが、手前の第2駐車場に駐車している車がなかったので、空いているほうです。
赤い葉の木が入ると俄然紅葉も美しく映えます。
もう少しで登山口という段になると正面に出迎えてくれるのが常念岳。
こんなに穏やかで、こんなに暖かくて、なぜ登れないのか不思議なぐらい。でもたぶん、こういう素人考えが危険を呼ぶんだろうな。
一ノ沢から登ると、胸突八丁と呼ばれる急な階段が最後に待ち構えているのですが、恐らくそのあたりは積雪で滑りやすくなっているに違いありません。ベストシーズンなのに車が少ないのも、たぶんそのため。
歩いている途中で、今回同行してくれるはずだった人から連絡がありました。電波の届きにくい林道では話せず、LINEならば届くかと思ってメッセージを入れておいたところ、車で追いかけてきてくれました。
登山口の駐車場で落ち合うことにして歩を進めていると、今回は遭遇しないなぁと思っていた猿の群れがその駐車場にたむろっていたそうで、追っ払っているところに到着。ほんと怖い。
少しだけ登山道の中へ足を踏み入れ、引き返しました。私にはハードな上りなので、行けなかったのは残念ではあるものの、少しホッとした気持ちもありました。
いつもは通ることのない車でのルートからは、JR大糸線からは見えない山の姿がありました。山をひとつ越えると、そのうしろにはあんなにも雪を頂く厳しい北アルプスが控えている。一見しては険しい山岳地帯が隠されているとはなかなかわかりません。
手前から蝶ヶ岳、常念岳、そして積雪時にはもっともも厳しいルートとなる大天井岳、そして燕岳へと続くパノラマ銀座と呼ばれる稜線が一望できました。まさかこの週のうちに、再訪することになるとは想像だにせずに。
MIDORI松本での買い出し。玉葱150円、落花生680円、霜降ひらたけ150円、きゅうり180円、りんご450円、グリーンリーフ150円、黒姫高原牧場のむヨーグルト500円。
プリン(324円)もふたつ買いましたが、これはちょっと高かったかな。
初の山小屋泊で北アルプスを縦走した話は、3月分の日本酒の備忘録3本挟んでから続けます。