英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【スペイン】5日目-2 セビリアからシェリー酒の町ヘレスへ日帰り旅行

2019年(平成31年)1月2日(水)
 
カディスからセビリアへ戻る途中にある、ヘレス・デ・ラ・フロンテーラに到着。
なかなか素敵な駅舎が迎えてくれました。

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ここはシェリー酒の故郷であるだけでなく、フラメンコ発祥の地だそうです。
毎年2月から3月にかけてフラメンコ・フェスティバルが開催されています。

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ここでフラメンコを見ることも考えたのですが、昼は13:30から食事、15時から45分間のショーがあるのみで、カディスから確実に戻れるかどうか不安だったので断念しました。
 
代わりにできれば、シェリー酒のワイナリーを見学したいと思っていましたが、ほとんどが事前予約が必要で、もし2人しかいなかったら、英語で説明されたってほとんどわかるわけもないのに困る。
 
途中、ボデガ(シェリ醸造所)があれば寄ってみて、他にも見学者がいそうなら参加できるといいなと思っていました。
 
早速すぐに見つかりました。
ディエス・メリット というボデガです。

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店内に何人かいましたが、どうやら試飲して味を確かめてから購入している模様。
見学できる雰囲気ではなかったので早々に退散しました。

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そうなったら、時間のない中から行く場所はひとつ。
ちょっと遠いけれど、予約なしで見学できるボデガを調べてありました。
 
でも、そう ・・・ 遠いんです。
遠いからこそ近くにボデガがないか気にかけながら歩いていました。
駅から徒歩20分、コルドバでメスキータから戻ってきたに近い距離です。
 
ただ気温も高く、3時間過ごすのに外を歩き回るのも現実的ではありませんでした。
シェリー酒のハシゴをするにも、ヘレスの情報はほとんどなし。
 
アレナル広場のまわりでは、あちこちのレストランがテーブルを出しており、たぶん、相棒はここらで休憩したいはずでした。 

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でも、私は構わず先を急ぎます。
というのも、うまくいけば14時からのツアーに参加できると思っていたからです。
それを伝えると、逆に急いでくれる確率が減るのが相棒でして・・・
たぶん、参加する魅力よりも慌ただしいのはごめんだというのが強いんでしょうね。 
 
アルカサルが見えてきました。
この裏手に目指す ゴンサレスビアス があるはず。

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でも、ここへきて道を間違え、戻るハメに。
暑いのに連れ回してごめんよ~ の言葉を飲み込んで先を急ぐ私。
 
あぁ~!  あった~
TIO PEPE の文字が見えます。

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ゴンサレス・ビアス はティオ・ペペを出しているボデガです。
シェリー酒を世界に広げたボデガだという紹介が、日本の輸入元であるキリンのHPに載せられています。

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しかも、14時のツアーを受け付けているところでした。
よかった~

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ツアーは英語とスペイン語に分かれます。
料金は試飲が2種類か4種類、さらに3種類のタパスの有無で違ってきます。
私たちは当然4種類でタパスあり(21.5EUR)と、なし(18.5EUR)を申し込みました。
合計40EUR(5,199円)とは、なかなかいいお値段を取りますね~

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待合室で待っていると、スペイン語ツアーが先に集合。
大半がこちらに参加していきました。

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英語ツアーは20人ほどだったでしょうか。
ガイドさんがどの国から来たのか質問していきます。
ベルギー、オーストラリア、ノルウェー、ロシア、カナダなど世界各地から。
 
この木は同じ木にオレンジとレモンが生っています、と説明がありました。
へぇ~ ほんとだ~
 
白い服のガイドさんは、かなりの年輩です。 
 
屋外の樽置き場へ行ってみると、取引のある国の国旗が記された樽があり、世界中の多くの国に輸出していることがわかります。

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日の丸のついた樽もちゃんとありました。

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向かいの建物に、移ります。

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醸造時の道具などがありました。

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屋内に入ると、多くの樽が積まれています。

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シェリー酒というのは、発酵過程でアルコール(主にブランデー)を添加させて造る
白ワインの一種で、使うブドウは3種類に限られています。

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広大な敷地を見学するのに、こんなミニ汽車にも乗っていきます。
到着したのはブランデーの醸造所。

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入口のティオ・ペペを見れば、このお酒をご存知の方ならわかるでしょう。
ティオ・ペペ=ティオおじさんです。 
 
 かつての醸造設備が展示してあります。

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蒸留される前の白いものが、長い時間を経てブランデーになるという話を、年代別ワインの前で説明していました。

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再びミニ汽車に乗って次の場所へ。
ゴンザレス・ビアス」の歴史を語るビデオを20分視聴します。
 
それを聞いてちょっと私は焦り始めました。
20分経つと15時になっちゃうぞ。
そこからすぐに試飲だったとしても、電車の時間まで1時間を切ってしまう 。
でも、見学ツアーは1時間半と調べてあったので、15時半にここを出られたら、16:15の電車には間に合うはず。
 
ビデオが終わって連れて行かれた次の建物、試飲会場っぽい?

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いやいや、まだまだ説明は続きます。
このひとつだけ大きいタンクはなんだったかな?もう気もそぞろ。

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確かこの部屋は、当時も既にこのとおり古く、放置されたこれらの瓶の中から、シェリー酒発見につながるワインを見つけた話が、ビデオで再現されていたような。

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この部屋を出たとき、意を決して私はガイドさんに話しかけました。
「16:15の電車に乗らなくてはいけないから、私にはもう時間がない」と。
 
これで先に試飲させてくれるかと思いきや、「あと10分でこのツアーは終わるから、試飲会場隣の売店でタクシーを呼ぶわ。駅までは5分で着くから大丈夫よ」と。
 
ツアーの最後に著名人のサインした樽のある場所を通りました。

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皇太子殿下徳仁親王のサインもありました。
 
5,000円以上も払ってるんですから、肝心の試飲をパスなんてイヤですわねっ。

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試飲会場にはティオ・ペペさん。
 
試飲の4種類

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タパスは生ハムとグリッシーニの短い版であるピコス、ポテトサラダとチーズ。

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じっくり飲んでいる間もなく、ガイドさんが迎えに来ました。
売店の人にタクシーを手配させ、敷地を出たところで待つように言われました。
 
え~ シェリー酒1本ぐらい買いたい~ まだ30分も前なのに~
タクシーを手配してくれるとわかったら、この横柄な言い草。
ええ、でももちろん諦めます。 
 
出たところはヘレス大聖堂の前。 

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タクシーは、この前の道を上がって5分も待たずにやってきてくれました。 
 
たぶん、メーターはEUR前後だったと思います。
チップと併せてEUR渡して降車しました。
 
10分前に駅に着いたので、タクシーでの所要時間は10分ほどかかったのでしょう。
まぁ走らずに済んだのはなによりでした。
試飲もしてるし、この暑さ、ヘロヘロだったに違いありません。

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どれも行ってよかったと思っています。
でも、欲張らずに1ヶ所をじっくり回った方がずっと良かったはず。
ヘレスならフラメンコもボデガ見学もどちらも可能だっただろうし、カディスなら絶品と評判の魚介のフライを食べ、ぐるりと海辺の散歩もできたはず。
 
ま、欲深い私のことなので、片方にしか行かなかったら、あっちはどんなところだっただろうなぁと思いを馳せたことも間違いありません。
ただ、3泊あるからゆっくりできると聞いていたのに、まったくゆっくりできてないけど、と言われて大反省しました。
 
なのにまだ、このあとまだフラメンコに行くのです。