チェックアウトを終え、荷物を預けてランチに出掛けました。食べたいのはやっぱりイタリア料理。私たちは、イタリア人かというぐらいのイタリアン好きです。
バイワードマーケットに評判のお店があったのですが、何度探してもない。おかしいなぁと思ってよくよく周辺を見ていると、どうやら立入禁止になっている場所があり、そこっぽい。よく見るとその何軒かが火災に遭ったようです。雰囲気から見るに、そう前のことじゃなさそう・・・衝撃。
せっかく晴れているので、もう一度ぐるっと回ることにしました。
散歩したあとなので、リドー運河周辺がよくわかります。フェアモントホテルにはメジャーズ・ヒル公園へ抜ける道があり、その向こうには対岸のビルで目立たないけれど、ネピアン・ポイントのサミュエル・ド・シャンプランの像、そしてアレクサンドロ橋が臨めます。
そしてなにより・・・あと1週間もしないうちに、この運河には水が湛えられ、リドー運河が呼吸し始めるんですよね。
背後の道路にはクラシカルな自転車が置いてありました。なんだろ?レンタサイクルの案内?
道路を渡ると国立戦争記念碑があるのですが、その日は雨だったのでまったく気づかずに通り過ぎたのがこのThe Valiants Memorial。戦争における英雄でしょうか。
中でも異彩を放っていたのがThayendanegea像。
この髪型、他の人と比べるとあれ?と思いますよね。モホー族、インディアンの酋長で、アメリカ独立戦争のときにはイギリス軍士官として戦った人だそうです。原住民はイギリスについたんでしたっけね。

国立戦争記念碑では衛兵交代式の最中でした。
あれ?女性ですね。
国会議事堂を見学するには、この向かいにある観光案内所で整理券をもらうとガイドブックに書いてあったのですが、どうやら改修中で見学は休止中と貼り紙してあったような気がしました。でももしかすると、案内所が改修中で別の場所に移転中と書いてあったのかも。
なんとしても見に行こうという気がなかったので真面目に読まなかったけど、屋上からの眺めは絶景だったみたい。ちょっと失敗。
その観光案内所の前にはカナダ人大学生Terry Fox像がありました。
骨肉腫と診断された彼は、ガン研究資金を集めるために、西端ニューファウンドランド島から東端バンクーバー島まで、毎日マラソンと同じ42kmを義足で走り続け、その日々は希望のマラソンとして有名になりました。143日目5,373kmを走ったところで肺への転移で断念し、22歳で亡くなったそうです。

この国会議事堂には、490部屋もあるそうです。風格のある建物ですが、火災により消失し、今の建物は1922年に再建されたものだそうです。
国会議事堂前には、建国100周年を記念して作られたセンテニアル・フレームがあります。吹き出すのは炎。まわりには書かれている日付は、各州がカナダ連邦に加盟した日だそうです。

国会議事堂へ入らない代わりに、裏手へ回る道を歩いてみました。リドー運河を挟んで向こうにフェアモントホテルとメジャーズ・ヒル公園が見えます。
ずっと向こう側からばかり見ていましたが、こちら側から見るとノートルダム大聖堂バシリカ、カナダ国立美術館、さらに左にネピアン・ポイントがあり、午前中に散策したところがコンパクトにまとまっているのがわかります。
オタワ川に架かるアレクサンドロ橋や、対岸のケベック州も見渡せます。
ネピアン・ポイントのサミュエル・ド・シャンプランの像も確認できますね。
国会議事堂の裏にある円形のこの建物は、図書館です。この建物は火災を免れ、1867年会館のまま現存しています。木目の美しいホワイトパイン材で作られた書架は見応えがあるようですよ。
どこでランチにするか決めきれないまま、目当てのペッコリーノチーズを見に、またもやイタリア食材店La Bottegaへ寄りました。すると、前日は食事をしている人がいなかったように見えた奥のカフェが、どうやらランチタイム。迷わず急いで入りました。
この画像は帰りのもの。人気店だということがわかるでしょう?
狭い店内でしたが、サービスが最高に良かったです。おススメのグラスワインはメニューに書かれていたものよりもちょっと高めでしたが10CAD(850円)、シェアすると言った2品はそれぞれ分けて出してくれるというサービスっぷり。
ルッコラのサラダは、プロシュートとバルサミコ酢で。13CAD(1,100円)。
本日のパスタは、リガトーニ・アラビアータ。チーズはなんと一昨年末のイタリア・プーリア州旅行以来大ファンのブッラータ。16.5CAD(1,400円)。
ふだんはサラダを頼むと、またも失敗だったと気づくのですが、ここのはルッコラも新鮮で美味しい。アラビアータも辛味がきっちりあっていい。大満足ので食事を終えました。計64.33CAD(5,448円)。
食事のあとは、これ以上の観光はやめて早々に空港へ向かうことにしました。空港へはオタワ大学の前の道にあるバス停から。
グーグルマップではまるで大きなターミナルのように読みとれたりするのですが、ビクトリアのときと同じく、いくつかバス停があるというだけ。進行方向がわかっていれば、行先は各乗り場に書いてあるので間違うことはありません。
下のバス停の表示に、空港行の97番が書かれています。

空港までは30分ほどで到着しました。ホテルまではシャトルバスが循環していると書いてあったので、明日の早朝発に備え、ちょっと空港内も見学します。
こーんなリムジンも止まっていましたよ。
空港内は割と閑散としていました。ほとんどがAIR CANADA。私たちは、ユナイテッド航空でシカゴ乗り継ぎです。肩身の狭い端の方のカウンターも発見したので、ホテルへ向かいます。
この日のホテルはHilton Garden Inn Ottawa Airport。日曜日は始発バスが遅く、7:15発のフライトに間に合わないとわかったので、Byward Blue Innを減泊しての移動です。2名1泊食事なし15,880円。jp.hotels.com
シャトルバスはすぐにやってきました。陽気なドライバーは、私たちがよそからの乗り継ぎで1泊すると思ったようで、オタワのダウンタウンへ行くといいよと勧めてくれました。
ヒルトンですが3つ星ホテルです。古さは否めないのですが、その名を損ねない程度に整っていました。


部屋はやたら広かったです。これぐらいゆったりしているといいですよね。
驚いたのが電子レンジ。空港ホテルで電子レンジが備え付けとは!おかげで、朝、ホテルでもらったまま食べずにいたマフィンも温めて食べることができました。
バスルームも広くてよかったです。
写っていませんがシャワーは壁に固定。それだけがいつも残念です。
時刻はまだ15時半。でも、旅行後半には気温も高くなり、いつもに比べて長丁場となって疲れも溜まっていたので、ワインを飲んでゆっくり過ごしました。
翌朝は、早々に空港ラウンジへ行って、まったりする予定・・・でした。早くに引き上げてきたのは、照準がそこにあったとも言えたのですが。