カナダからの帰国は、トロント経由かバンクーバー経由が一般的だと思います。でも私は、シカゴ経由を選びました。
理由はふたつあって、ひとつには娘がアメリカ・カナダを1ヶ月回ったとき、好印象だったのがシカゴだったと言っていたから。もうひとつは、夏に特典航空券でロサンゼルス往復(しかも往路はビジネスクラスが満席でファーストクラス!)を予約済みで、どっちみちESTAの申請が必要だったからです。
まずは、7:15のフライトに合わせてホテルを出発します。お目当てはやはり空港ラウンジ。張り切って5時前には向かいました。
ちゃんと調べたつもりだったのですが、私たちのフライトはユナイテッド航空。AIR CANADAと同じゲートならラウンジはあったのですが、ユナイテッド航空のところにはありませんでした。がーん。
しかも、虐げられたユナイテッド航空のゲート内なんてなーんにもない。中に入っちゃったもんだから、ショップを見ることもできない。仕方がないので、唯一あったカフェTim Hortonsで、ラテとマフィンで時間潰し。わずか11.02CAD(933円)ですけどね、こういうのが嫌でラウンジ利用しようとSFC修行したのに・・・不覚。
それでもゆるゆると時間が過ぎ、乗り込んだユナイテッド航空。座席がゆったりしていると思いませんか?これがエコノミーとは!
国内線だから機内サービスが何か出るかもと思っていましたが、配られたのは缶ジュース1本。なんとなくアメリカだからと気取ってブラッディーメアリーと書かれた1本を頼んでみたら、いやもう飲めない~ 相棒がいけるといったのでお願いしましたが、アルコールなしのタバスコとソース入りトマトジュースみたいなもの? 無理です、私。やっぱりオーソドックスにいくべきでした。
上空からはオンタリオ州が見渡せました。リドー運河を建設するだけあって、水の多いところなんですね。あちこちに川や小さな湖沼が点在しています。
これは着陸直前のシカゴ空港周辺。整然と家が建ち並んでいて、きれいな街の雰囲気に期待が膨らみます。
到着が30分ほど早かったので、2時間前に戻るとしても7時間をシカゴで過ごせます。まずはシカゴ地下鉄CTAへ向かいます。
カラフルな壁画のある動く歩道を通過して駅へ。
こちら、空港駅。
CTAトレインはプリペイド式のVentra ticketを買って乗ります。空港から乗る場合だけ初乗り運賃3USDに2USDがプラスされるので5USD(567円)。
でも、実はあんまり乗り方が解決しないまま行っています。乗り換えは25セントで2時間以内1回まで可という説明がいまひとつわかりませんでした。でも、乗換えなきゃいい(笑
1日券10USDを購入するのもお得です。
駅はシンプルですが、どれに乗るかはよくわかりません。ちょうど前にいた人が、この向かいに停まっている車両に乗るよう案内されていたので、私も従いました。
車内もまぁきれいですよね。
これが空港からの地下鉄Blue Lineの路線図です。
前夜のこと。あまりにシカゴについては調べずに来たので、CTAトレインのサイトをチェックしていたところ、この路線が工事中で途中バスで移動だということが発覚しました。気づいてよかった~ 知らずに到着していたら、かなり焦ったと思います。
工事区間は4駅目のHarlem駅~Jefferson Park駅の1駅間。車内放送に促されて全員が降りますが、やはり知らなかった人もいました。外へ出るとシャトルバスが待ち構えているので迷うことはありません。
10分ほどバスに乗ったらJefferson Park駅。
Blue Lineらしく、駅もブルーです。
ここまで順調にいきましたが、このあとで大失敗。Grand駅で降りる予定にしていたのですが、外へ出るとなんとなく嫌な予感。想像していた場所とは違うのです。
よくよく路線図を見るとGrand駅はなんとふたつあって、降りたかった駅にはGrand/Stateと書いてあります。歩いて行けない距離じゃなさそうだけど、そこで無理して失敗するのが私なので、もう一度地下鉄に乗ることにしました。
で、これ、元の切符のままで入れちゃったんですよね。乗り換えは25セントで2時間以内1回まで可の説明、やっぱりわかりません。同じ路線のままだから乗換えじゃなくて2時間以内1回まで可と考えればいいってこと?
朝ご飯をほとんど食べていなかったので11時の開店と同時にシカゴピザのお店に行く予定にしていました。当初予定のGrand駅の場合はPizzeria Unoに、時間によってはミレニアムパーク近くのGiordano'sを考えていました。あと1時間ぐらいなら、ミレニアムパークへ行く方が良さそうです。
外へ出るとチューリップ。え、オタワはまだまだだったのに。こんなところで満開に迎えられちゃうとは。
この交差点を渡るとミレニアムパークです。シカゴの高層ビル群が見えます。
反対側にも高層ビル。
シカゴは建築でも有名な都市ですが、徒歩で回れる程度にはチェックしてきていました。でも、クルーズやバスで見学する方法もあります。以前、機内でなぜか2度も観たファミリー・マン~ある父の決断という映画で、白血病に侵された主人公の息子が、このシカゴ建築を回りたいと願ってあちこち見学するシーンがあり、私も観てみたいと思っていました。
ミレニアムパークです。2004年に完成したまだ新しい公園ですが、既にシカゴのシンボルです。
ここでもやっぱりチューリップが待ち受けているところが笑えます。
確かにシカゴはすでに充分暑いけど、やっぱりオタワのチューリップ・フェスティバル、見たかったな。
まずはクラウン・ファウンテン。広場に対になって立つタワーに映し出されるのは、シカゴ市民1,000人の顔!
バルセロナ出身のアーティスト、ジャウメ・プレンサの作品で、虎ノ門ヒルズにルーツというオブジェも彼の作品だそうです。水を吹いているのが見えますね。
向かい側はアジア系の女性でした。この日はとても暑かったので、涼を求める人たちが多く集まっていました。
立ち去るときに振り返ると、さっきまで水を吹いていた女性はすまし顔。楽しい場所です。
お次も見えてきました。ザ・ビーン(豆)という愛称で親しまれているクラウド・ゲートという名のオブジェです。
インド出身の彫刻家アニッシュ・カプーアによって作られた168枚のステンレス板をつなぎ合わせて作られているオブジェです。
これ、本当は反対側へ行くとシカゴの建築物も写り込んでよかったかも。真下も歪んだ鏡面に自分が写って楽しいようです。
公園の中には、ジェイ・プリツカー・パビリオンという11,000人を収容する野外ステージもあります。夏になると無料コンサートや、人気のイベントなども行われているそうです。
このパビリオンをさらに西へ行くとミシガン湖も遠くありません。でも、なにしろ暑さに弱い私。到着したばかりのシカゴでこれ以上疲弊するわけにはいきません。残念。
シカゴリバーに向かって歩いて行くと、ユニークな建物や、まだまだ建築中の高層ビルがそびえていました。波打ったように見える外観は、バルコニー。


どうやらこのあたりの高層ビル群はビジネス街と思いきや、アパートメンなんですね。
ミレニアムパークの方を振り返ると見える高層ビル群にも、印象的な形のものがありますね~
そろそろ11時が近づいてきました。シカゴピザの有名店のひとつGiordano'sの下見に行きました。
シカゴピザに代表されるディープディッシュ・ピザという括り、実はよくわからずに行っています。
店の表側に回ると、もうひとり私たちと同じように待ち構えている人がいました。ならば、私たちも開店と同時に入ろうじゃありませんか。
この、まだ誰もいないときに入るというのが失敗の序章だったかもしれません。ガラス張りのキッチン、テーブルにはなぜか台が置いてある・・・どゆこと?
暑かったので、ビールを頼んで待つことにしました。シカゴピザは分厚いので、焼き上がりまで40分ほどかかるので、良ければ何かほかにもと言われました。
自分たちがあまり食べられないことはよくわかっているので、イタリアンサラダを注文。6.95USD(770円)。小さいサイズですが、それでもかなりのボリューム。
それにしてもこのチーズ、スライスチーズをまとめて切ってのせたんですか?
続々入店してくるお客さん。だいたいがシカゴピザを頼んでいる模様・・・
えぇ。分厚いのはわかっていました。メニューにも載ってるし。でも、45分後、真ん中の台に載せられたときには、驚きのあまり声も出ませんでした。
これだと小さく見えますか?
お皿に目一杯の大きさで、厚さ4~5cmもあろうかというボリュームにみっちりとチーズ。これで1~2人前Smallと書かれていましたけど。
CHICAGO CLASSIC 24.35USD(2,700円)
はじめの一切れは取り分けてくれるのですが、一目見て、一切れで精一杯だと悟りました。どうしたらいいんだろう~
なんのことはない。ここはアメリカです。はじめからドギーバッグありきでした。ちゃーんとピザ用の箱と紙袋が用意されていて、それこそ一切れ食べたころには促しにやって来てくれます。ただ問題は、私たちはこれから日本へ帰るというだけで。でも、ほとんど残したまま放置して帰ることはできないので、とりあえずいただいて帰りました。計60USD(6,660円)。
でもさ、これから帰国するのにどうしろってのってハナシですよね。