2019年(平成31年)11月30日(土)
娘の招待で水上温泉の4室しかないお宿、別亭やえ野に来ています。
前回記事はこちら。
食事は18時から。概ね2時間かかりますと、まずご案内いただきました。
本日の献立は、なにやら和食一辺倒ではなさそう。まずは生ビールを頼みました。
小鉢は岩魚昆布締め田芹和え。川魚を食べる機会はそう多くありませんが、イワナは美味しい川魚として知られていますね。期待にたがわないお味、セリが効いていておいしい。
お隣が落花生豆腐。落花生の濃厚さがうまく引き立っていてこれまた美味しい。
手前は下仁田葱カチョカバロチーズ和風グラタン。カチョカバロチーズは焼いて食べるナポリのチーズです。私、グラタンが大好きなのでとても気に入りました。温かいお料理がここで加わっているのはいいですね。
緑の器は白菜包み蒸し。ちょっとあっさりしすぎていたので印象が薄いのですが、ガンガン濃い味よりも変化球があるのはいい。
真ん中は肉みそ射込み小玉葱。下に畳鰯が敷いてあって、パリパリ割りながら一緒に食べるのもいい感じ。
右奥が鰻大和焼き。ウナギにヤマトイモのすりおろしをのせて焼いてあります。ヤマノイモ全般も大好きなので、これまた嬉しい。
右手前は海老真丈きんぴら揚げ。海老にきんぴらを巻いて揚げてあり、香ばしくておいしい。
左手前は見てのとおり椿花饅頭。なんの餡だったかなぁ・・・椿に感心していたので忘れてしまいました。
お椀は海老芋饅頭金波吸い仕立て。
やはり山間のお宿なので芋類が多いんでしょうかね。大好物です。吸い地の味付けも繊細。
お造りは銀ひかり長芋紫蘇巻き、大岩魚唐墨大根、自家製蒟蒻。
さすがは群馬!こんにゃくはつくるのにとても手間のかかるそうですが、酢味噌ととても合いました。この酢味噌がまた美味しい。川魚のオンパレードですが、くせもなく美味しくいただきました。左の白醤油もまた美味しい。
こちらは蓮蒸し。
レンコン饅頭も大好きです。お椀も美しく、飽きが来ません。
ここらあたりで、珍しく熱燗をお願いしました。給仕のお若い担当者は、ここらあたりの事情に精通していて話も楽しく、朴訥とした雰囲気ですが頭の良さを感じさせるプロの仕事をしてくれていました。
お肉は増田牛炭火焼。
群馬県は上州牛や赤城牛が有名ですが、この増田牛も希少価値なんだそうです。柔らかさが特徴というだけあって、本当に柔らかい。付け合わせはカリフラワー、ロマネスコ、マッシュルーム。どれもワサビがよく合いました。
酢の物はトマト釜盛り彩り野菜南蛮オリーブオイル白酢和え。
釜盛りというだけあって、器部分がトマトです。ホタテや長芋などが盛られていて、確か添えられているのはチーズのクリームだったような。
さすがにご飯はお腹いっぱいで軽くお願いしました。土鍋て炊き上げてあり、ゆり根がたっぷり入っていて昆布がアクセントになっています。残りはおにぎりにして夜食に持ってきてくれました。私たちは翌朝の山に備えていただいて帰ります。
デザートはキャラメルムース&ブドウ。
上にのっている青梅もまたとても美味しい。
たっぷり2時間かけて、給仕担当の方との会話も楽しみながら、大満足で食事を終えました。素朴だけれど丁寧で、変化に富んだ味付けは飽きることなく、最後までワクワクさせられました。期待を裏切らないお宿だったと思います。
次回記事はこちら。