3日目。パドヴァ滞在最後の日です。翌日はひたすら移動日。パドヴァからの日帰り見学候補に調べて行ったのは以下の4都市。
1.ベローナ(0:58)
2.ボローニャ(1:40)
3.ラベンナ(1:30~1:40)
4.サンマリノ共和国(3:30)
中でも、スロベニアを断念したので訪問国を増やしたい私には、サンマリノ共和国が必須でした。
まずはフロントに相談です。
もしできるなら決行する予定でした。快くOKをもらい、計画を再チェックします。でも、Rimini駅からサンマリノ共和国までのシャトルバスの接続も悪く、滞在時間は3時間も取れそうにありません。ランチしてたら、ほとんど観光もできないかも。この絶景を見られる場所に足を運ぶのは難しい気がしました。
潔く断念してランチボックスを断り、行先をラベンナに変更。うまくいけば、帰りにボローニャへ寄ることもできます。見どころは美しいモザイク画。
優れたモザイク画を数多く生み出したビザンティン美術は、5世紀から15世紀に長きに渡って東ローマ帝国で発達しました。特徴的なのは、東方的な要素を多く含んでいるところで、宗教画は様式化され写実的な描写に乏しいとされています。これは、神の世界の不変性を描くため、また偶像崇拝という批判を避けるため、あえて写実的なスタイルをとらなかったためです。
ラベンナは、そのモザイク画のある初期キリスト教建築群が世界遺産となっているのですが、興味を持ったのは、宗教画にはまったく興味のない私にも惹きつけられる「色」でした。
それが、こちらの過去記事でちらりと見えるかと思います。
パドヴァからラベンナへはボローニャ経由ととフェラーラ経由の2通りがあります。ボローニャ経由は遠い分だけ高くて16.45EUR(2,050円)、フェラーラ経由は12.35EUR(1,540円)です。
ラベンナの向こうにサンマリノ共和国が見えるのになぁ・・・
もっとも効率が良かったのが8:09の電車に乗ってフェラーラ乗り換え。前日のベローナ行きのように混んでいたらどうしようと思っていましたが、ガラガラ。
フェラーラで乗り換えると内陸部は相当寒いようで、霜が降りています。ここは晴れていますが、霧で何も見えない場所も多く通過しました。
ラベンナへは10:27着。ボローニャに寄るなら2時間ぐらいしかありません。ここはモザイク画以外、見どころのある街ではないので行けるかな?
駅前は閑散としていますが、ここだって観光地のはず。人波についていくほど人はいませんが、駅からまっすぐ歩いていきます。
10分も歩けば車の通行が多い大通りから逃れ、旧市街に入ります。
ポポロ広場のクリスマスマーケットでホットワインを飲もうと思ったのですが、まだ温め始めていませんでした。残念。
ここはスーパー。寄り道している場合じゃないけど、なんとなく良さそう。
なんか良さそう!反対側には肉やチーズなどの専門店もあり、食事もできそう。
2階も行ってみましたがフードコートみたいな感じで、思ったほどではありません。
翌日イタリアを離れるので、ランチの後にチーズ専門店には戻って買いました。
外のお店もザ・イタリアっぽい感じ。テンションが上がります。
でも、チケット売り場へ行くと長蛇の列。ありゃま、のんびりしている場合じゃなかった。30分ほど待ちました。なぜかクレジットカード払いがエラーでできなくなっていて、現金払い。しかもどうやらふたつ窓口のあるひとつだけ。9.5EUR(1,311円)、カードで払いたかったよ。
今回の旅行で、唯一入場料を払ったのがここ。世界遺産に登録されているラベンナの初期キリスト教建築物群のうち下記の5箇所を回ることができます。
すぐそばにあるサン・ヴィターレ聖堂から入ります。門の中に見える多角形の建物がそれ。6世紀前半にできた由緒正しい聖堂です。
そこまで期待していなかったラベンナ、でもここから始まるビザンティン美術の世界に圧倒されてしまいました。
明日、一気にご紹介しますので是非ご覧ください。