英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【青森】47都道府県コンプリート!JR五能線の旅 津軽三味線も聴けるよ

2021年(令和3年)10月

 

緊急事態宣言が解除されたので、47都道府県コンプリートの最後の県となる青森を制覇しにやってきました。前回はリゾートしらかみに乗って秋田県エリアを抜け、千畳敷の途中下車までをご紹介しました。青森に入っています。

前回記事はこちら。

fuwari-x.hatenablog.com

 

JR東日本のってたのしい列車のひとつリゾートしらかみに乗車中です。東能代から先が奥羽本線と分かれ、五能線となります。乗車してそろそろ3時間半、まだまだ海岸線を走ります。

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千畳敷を過ぎても、まだまだ海岸線を走るリゾートしらかみ。10月上旬の津軽地方では稲刈りはもう終了しています。

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どのぐらいの気候で、どれぐらい着込んで行けばいいのか悩みましたが、シャツとジャケットで凌げる程度の暑さ or 寒さでした。気になるのは夜間と、翌日のハイキング時だけ。日中はまだ夏の名残を感じさせるぐらいでした。

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陸奥赤石駅を過ぎると、徐々に五能線は海岸線から離れ始めます。次の鯵ヶ沢駅から先でいったん近づいたのち、内陸部へ入っていきます。

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鯵ヶ沢駅からは、車内で次のイベントが始まります。楽しみにしていた津軽三味線の生演奏です!3駅先の五所川原駅まで20分ほどのミニコンサートの始まりです。

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4号車まであるリゾートしらかみのどこで演奏が行われるのか、いまひとつわかりませんでした。イベントスペースは1号車と4号車にあると書かれているので、各車両を移動するのかと思っていたら、先頭の1号車で演奏して車内放送で流しているようでした。

私たちは、一番前の座席を陣取ってがっつり聴き入りました。やっぱり青森と言えば津軽三味線は聴いてみたいですもんね。

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海ばかり眺めていましたが、内陸部には岩木山が見えるようになっていました。ここへ登る計画を立ててみましたが、実は青森にはあまりいい旅館がなくて、うまく計画が進まなかったという経緯があります。

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奥入瀬渓流十和田湖ですら、いい旅館と言えるほどの宿泊先はほとんどなく、いわゆる湯治目当てに鄙びた温泉へ行くのが青森かという感じでした。

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岩木山周辺も同じ。バスを頼るしかない私たちには交通事情も悪く、数日掛けて回るには宿泊先にも食事事情もいまひとつで困ってしまい、どこを目的と地として青森へ行くのか大いに悩むことになってしまったのです。

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もっと早く気づけばよかったことには、JR東日本お先にトクだ値!を使えば、最大50%割引で新幹線に乗れる方法がありました。秋田へ飛んで五能線に乗り、八甲田山十和田湖奥入瀬渓流をまわって八戸から新幹線というプランも可能だったのです。発売開始は乗車1ヶ月前から。でも、対象となる座席数はごくわずかなので、3日もしないうちにSOLD OUT。いつまでたってもプランが決められない青森旅行でした。

さて。4時間余りの五能線の旅も私たちは五所川原駅で終え、津軽三味線の演奏者とともにここで降りました。うるさくなかったか?と聞かれたので、これが楽しみでこの列車に乗ったので、とても楽しめましたと言うと、とても喜んでいただけました。

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五所川原駅は、津軽半島をもう少し北上する津軽鉄道の乗換駅です。太宰治の生家「斜陽館」が太宰治記念館として遺されているほか、冬のストーブ列車が有名ですね。斜陽館の近くには津軽三味線会館もあり、行ってみたかったです。

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でも、今回行先を決めかねていた旅行の中でどうしても来たかったのは、青森といえばねぶた祭り、そのねぶたの姿をどこかで見たいと思って調べた中で、圧倒的に魅力的だった五所川原立佞武多(たちねぷた)でした。唯一決めたこの行先さえ、コロナ禍で9月中は閉館されていたので、10月1日再開されて本当に嬉しかったです。

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ホームにも大きな看板が立てられていましたが、高さ23m重さ19tの立佞武多とはいったいどんなものなんでしょう。

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駅の傍にこんな建物がありました。ここがスタート地点なので、出陣前の立佞武多を格納しておくところです。この高さがあるとはいったい・・・その雄姿を見に立佞武多の館へ行ってみましょう。

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残念なことに、五所川原駅から立佞武多の館への道中は、味気ない区画整備がなされていて、その土地特有の雰囲気がまったくありません。ただ、こんなに小さい町なのに電柱の地中埋設化ができている模様。それが今から行く立佞武多のためというから驚きです。

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こちらが立佞武多の館。やっぱり近代的な建物が残念感を漂わせている?いやいや、立佞武多を制作するにも、出陣させるにも、この高さがいるんです。それを知っていれば、建物の大きさは期待度をアップさせるもの。人気(ひとけ)のない五所川原ですが、ここにどんな立佞武多が匿われているんでしょう。

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今回の五能線の旅は、この五所川原立佞武多館を中心に決定しました。果たして、わざわざここまで4時間余もかけて足を延ばした甲斐があったのか?次回ご紹介します。