英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【香川】1日目-2 小豆島は日本のオリーブ発祥の地

2022年(令和4年)3月

 

今年初めての旅行は、去年の12月に予約していた高松行き。まずは、数10年ぶりの小豆島を訪れます。

高速艇が小豆島土庄港へ到着して5分後がバスの出発時刻。港のお土産物屋さんなども気になったけれど、小豆島のバスの本数はとても少ないので、乗り遅れてはなりません。

fuwari-x.hatenablog.com

 

前回書いたように、高速艇を降りてチケット売り場を抜けると、そこに小豆島の公共交通機関となる小豆島オリーブバス平和の群像バス停があったのですが、GoogleMapでは最寄りのバス停がわかりにくかったので、私は土庄港バス停へ急ぎました。そこには臨時バスが停まっており、案内の女性にオリーブヶ丘へも行くか聞くと向かうとのこと。でも、気になる話を聞きました。1駅違いのオリーブヶ丘オリーブ公園では違う施設がある、と。

レストランがある方は?うーん、オリーブヶ丘かしら?と頼りない返事。直前までオリーブ園へ行く予定がなかったので、リサーチ不足です。でも、ここでランチにしないとうまくバスの乗り継ぎができません。

 

ひとまず、当初予定していたオリーブヶ丘で下車しましたが、ほら、この時刻表だもの。11:47着だったので、ランチのあと13:29に乗らなければ次はさらに1時間後になってしまうのよ。

 

バス停を降りて見上げると、オリーブとともに見事に満開のミモザが見えます。

 

オリーブヶ丘で下車して到着するのは、小豆島オリーブ園。ちらりと案内図を見て、急ぎ足でレストランへ向かいます。12時前。混雑してるんじゃないかな・・・

 

思った以上に観光客が多かったので、やはりレストランでは10組近く待っていました。でも、他所を探す時間も場所もありません。

 

番号を取った後、かなり待ったと思っていたけれど、実際は15分ほどでした。こちらは、隣にある体験スペース。コロナ禍でなければ、オリーブオイルを自分で配合して、マイオリーブオイルが作れたりするみたい。

 

通されたのは、ラッキーなことに海の見える窓際の席。

 

ミモザ並木もそばに見え、絶好の眺めです。

 

メニューはほとんどが売り切れで、この日の選択肢は片手ぐらいしかなかったんじゃないかな。たぶん急に観光客が戻ってきて、そこまで準備ができていなかったんじゃないかと。

時間もかかるだろうと思ってワインを頼んだら、サントネージュ有機ワインだった・・・甘い~。しかも、定価300ml373円が1,000円だもんね。ま、しょうがないけど。

 

数少ない選択肢から選んだのはひしお丼(950円)。小豆島は醤油で有名だもんね。

 

小豆島らしい食べ方だなと思ったのは、お好みでオリーブオイルとオリーブ香草塩とかけてお召し上がりくださいと言われたこと。え?

 

でも、これが想像以上に美味しい!揚げた茄子、エリンギ、インゲンに野菜や素麺がトッピングされているのだけど、ちょっと油の悪さは気になるものの斬新。カリカリの素麺もいいアクセントになってる。

 

香草塩はすっかり気に入ってショップでGET。ここでは、オリーブソフトクリームも買って食べたのだけど、小豆島ってソフトクリーム攻めなの。まずこれがひとつめ。

 

さて。園内の見どころは、この時期はなんと言っても満開のミモザ

 

そして、昭和天皇のお手播きのオリーブ。これは、1950年(昭和25年)3月に小豆島の農業試験場へ立ち寄られた際、播かれたオリーブの種子が成長したもの。種からここまで育って70年余り。よくぞまぁここまで立派に、といいたくなる見事な枝ぶり。

 

1989年(平成元年)まで使われていたという、オリーブ果実搾油機もありました。

 

高松と縁のある彫刻家イサム・ノグチの遊具彫刻があるゾーン。

 

イサム・ノグチといえば、和紙と竹を用いた照明のakariシリーズも有名ですね。200以上もデザインされたというakariを集めた光のアートギャラリーアルテトラもあります。

 

イサム・ノグチは広島の平和公園にある原爆記念碑をデザインし、採用がほぼ決まっていたにもかかわらず、日系人であることに難色を示され、丹下健三が再デザインしたという話を思い出します。

 

イサム・ノグチと高松との縁は、高松産出の花崗岩庵治石を用いたことから、アトリエを構えるようになったことにあります。私もakariはひとつ持っていたんだけどな。

 

園内のなぜか中腹にポストが設置されています。このときは、フォトスポットを意識した地だなぁと思っていたぐらいでした。いまどきだもんね。

 

レストランから見えていたミモザ並木をずんずん上がって、オリーブ園をさらに一巡りします。ポストは向かいの山の中腹、レストランの屋根の向こうにちらりと見えます。きっと、みんなにできるだけ園内のあちこちを見て回ってほしいという工夫なのでしょう。

 

オリーブ園の中にひときわ風格のある木があります。オリーブの木は何度かフランスから持ち込まれ、栽培を試みたもののうまくいかなかったそうです。小豆島に試験用のオリーブが配布されたのが1917年。これがそのときのオリーブ原木のうちの1本です。

 

温暖な気候や地盤が合ったのでしょう。小豆島は、日本初の産業用オリーブ発祥の地となりました。

 

さらに先へ進むと、ギリシャ風車が見えてきます。ね?わざわざフォトスポットを作っている感じがあるでしょう?

 

しかもここ、やたらほうきを持った人が多くいるのです。右端にも写っているのだけど、このときはなぜにほうき?とわけがわからず、彼らを外すように撮っていたのであまり写り込んでいませんが、同じほうきを持った人が多数。なに?黒いほうきと言えばスタジオジブリの映画、魔女の宅急便を連想するけど、なぜここで?

 

とにもかくにも先を急ぐ私、バス停で聞いた隣の施設も気になる。元へ戻って急ぎ足で隣の道の駅オリーブ公園へ向かいましたが、ちゃんとはじめの案内板を見ていればよかった。このギリシャ風車を抜ければ、3分ほどで到着できたんだよ。それをぐるりと回ってさらに坂を上がって10分。そのため、道の駅は次のバスの時刻までの5分しか見られらなかった・・・心残り。

しかも、この道の駅ではさらに多くのほうき族がいるではないか。いったい?

 

でも、ひとまず私はバスに乗って醤油蔵の多く集まる地区へ向かいます。