英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【シドニー】オペラハウスの対岸にあるミセス・マッコリ―の椅子

2022年(令和4年)8月

 

2年半ぶりの海外旅行で、シドニーへ来ています。サーキュラーキーに近いホテルを選んだメリットを活かした観光地をのんびり回っています。前回はシドニー屈指の人気ビーチ、ボンダイビーチについて書きました。

fuwari-x.hatenablog.com

 

今回は、これまで近くまで行きながらその存在を知らなかったミセス・マッコリ―の椅子を目指します。

ミセス・マッコリ―って誰?ってことはわかっていなくても、観光スポットを見逃すとやたら心残りになるものです。オペラハウス隣接のロイヤル植物園から見せる・マッコリ―・ポイントを目指します。

 

オレンジ色の岬の先端が、その場所。オペラハウスは左側の岬の先端にあります。

 

植物園に入るとクジラのオブジェが登場。

 

頭と尾っぽが見えているという造り。たぶん、緑のもっと濃い時期だと、さらに青々としているんだろうな。

 

ハリネズミと蟻のオブジェもありました。ハリネズミが背負っている植物も、季節によってきっと違うのでしょう。花が咲いているときもあったりして。

 

冬ということを忘れるような青々した公園にはあちこちにスタッフがいて、よくお手入れされていました。

 

オペラハウスのある岬と、ミセス・マッコリ―の椅子がある岬の分かれ道です。ふたつの岬のあいだにある湾は、FARM COVEという名前がついていました。COVE=入り江です。

 

入り江越しに見えるロイヤル植物園と、その先にあるオペラハウス。いいお天気です。

 

Yurong Gateを入って先へ進みます。

 

いいですね!オペラハウスとハーバーブリッジが重なって見えます。

 

左に目を向けて行くとシドニーの高層ビル群。でも、緑の向こうにあるので圧迫感はまったくありません。

 

爬虫類の顔のような岩があったりしますが・・・

 

子どもたちが遊ぶには格好の、こんな場所もあります。めちゃ楽しそうでした。

 

ずんずん歩いて行ったここが、一番きれいに対岸が見える場所だったかな。

 

いろんな角度からオペラハウスを見るのも楽しいです。お天気ならば必見!

 

さて。先端まで来ました。ミセス・マッコリ―の椅子はどこだろう?彼女は何を見ていたんだろう?

 

ミセス・マッコリ―はニューサウスウェールズ州の初代総督マッコリ―氏の奥さまです。

 

イギリスから帯同されて異国の地にやってきたミセス・マッコリ―はホームシックで泣き暮らし、よくここで故郷と行き来する船を眺めていたんだそうです。

 

そんな奥さまのためにここに椅子を造らせたのですが、ここは流刑の地。したがって、囚人たちの労力で完成しています。

 

私も座って眺めてみました。作られたのは1816年なので、当然オペラハウスもハーバーブリッジもありません。でも、向こうに見えるデニソン砦は同じようにありました。懲罰用の独房を眺めてたなんて、ミセス・マッコリー、あんまりいい趣味じゃないな(笑

 

違う道を通って戻りましょう。高層ビル群にあってもシドニータワー、頑張るなぁ。

 

岩場の上に根が張って木が立っています。たくましい。

 

ロイヤル植物園にあるこの木は覚えています。初めて来たとき、あまりの大きさに人物を入れて撮ったんです。枝の張った木が多く、日本の大木とはちょっと趣きが違う。ピクニックにももってこいです。

 

ロイヤル植物園側から眺める対岸。岬の先にミセス・マッコリーの椅子があります。

 

ニューサウスウェールズ州総督官邸はロイヤル植物園の一角にあります。ミセス・マッコリーはここから対岸まで何度も足を運んだんだね。そりゃ、椅子も作ってあげたくなるかな。

オーストラリアの公共建築物では最古のもので、囚人遺跡群のひとつとして世界遺産に登録されています。ここも入れるようだったけど、コロナ禍で曜日と時間が制限されていました。残念。

 

総督官邸とオペラハウスの位置関係はこんな感じ。私は、画像の右奥からぐるりと回ってこちら側に来ました。

 

たぶんこの壁はロックスのように岩場だったわけではなく、囚人によって積まれたものなのではないかと思いました。そういうことも併せて囚人遺跡群のひとつかと。

 

何気なく回っていた場所も、あとになってみるといろいろ考えさせられます。毎度、回りながらもまじまじと見なかったオペラハウスも、今回はちょっとじっくり見てみました。その話は次回に。