英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【シドニー】中心部にある必見の歴史的建造物4選!

2022年(令和4年)8月

 

2年半ぶりの海外旅行。シドニーに滞在しています。前回は、旧中央郵便局の建物だったフラートンホテルの館内ツアーについて書きました。

fuwari-x.hatenablog.com

 

シドニーの中心部に滞在した場合、観光目的の「建造物」としてまず目に入るとすれば、1981年開業のシドニータワー。高層ビルが立ち並ぶので隠れてしまうことも多いのですが、隣接する公園や海上からはしっかり目印になります。上ったことはないけど、ハーバーブリッジやオペラハウスだけでなく、遥かブルーマウンテンズまで望めるみたい。

 

でも今回は、シドニー中心部で見られる19世紀の建造物を4つピックアップしました。前回の旧中央郵便局の建物を入れると5つ、ですね。

国としてのオーストラリアのはじまりは、1770年イギリス人の海軍士官、ジェームズ・クック船長がシドニーに上陸したところに始まります。1778年イギリスの植民地としてその歴史に幕を開けますが、最初は流刑植民地としての入植でした。流刑制度が完全廃止になったのは1868年。

そんなオーストラリアには、歴史的建造物といえる建物はもちろん多くなく、19世紀が最古です。

 

ニューサウスウェールズ州立図書館

ボタニックガーデンの南側にある建物で、今回PCR検査を受けに入ったビルのほぼ向かいという位置にありました。1826年創設の旧館は、オーストラリア最古の図書館です。

 

現在は改修中で開催されていませんが、館内の無料ツアーなどもあるようです。

 

いつもなら通り過ぎがちな図書館ですが、ちょうどお気に入りのブロガーさんがメルボルンの素晴らしい図書館を紹介しているのを見たところでした。シドニーの州立図書館も、改修中の建物の外に並べられた写真を見るとなかなかいい雰囲気。

 

中に入って振り返ると、荘厳な佇まい。床は大理石で、ちょっと敷居の高さを感じさせる建物です。

 

でも、その先にはすぐに読書室が見え、外の写真と同じだったのでそっと足を踏み入れてみました。ガラス張りの天井が室内を明るくしてくれています。

 

公共の図書館とは思えない、素敵な造り。ゆったり配置されたテーブルは、今も昔もそのままのようです。

 

なんといっても図書館のメリットは、館内でfree wi-fiが使えること。オーストラリアもまだあまり公共のwi-fiが発達していないので、これは学習者には助かりますね。

 

St.Mary’s Cathedralシドニー・セントメアリー大聖堂)

図書館から南下したHyde Park(ハイドパーク)に隣接した場所にあります。

 

教会のHPによると、1788年に植民地に入植者にキリスト教徒がいたことがオーストラリアのキリスト教のはじまりで、最初の教会は1865年に火事で焼失し、現在の建物は1866年から1900年にかけて再建されています。

 

当初は中央の塔があったのみで、左右の尖塔はまだ新しく2000年に完成したもの。

 

無料で一般公開されていますが、少し寄付をするといいでしょう。私も前回までの旅行で持っていたAUDを入れてきました。

 

内部での写真撮影が禁止されていたので、ガラス張りの外から撮った1枚です。オルガンの演奏を聴きながら、美しいステンドグラスを見て歩きました。

 

③ Strand Arcade(ストランド・アーケード)

シドニーを訪れるたびに覗いていますが、1892年オープンのシドニー最古のショッピング・アーケード。アーケードと言われていたので今まで外観は気に留めていなかったのですが、なかなか素敵。

 

2度の火災に見舞われ修復を重ねていますが、当時の壁や扉、建具なども残っています。

 

初めてシドニーを訪れたのは2016年5月。コロナ化にもめげず、嬉しいことに少なくとも1階のお店はほぼ前のまま残っていました。

 

レトロで素敵な散髪屋さんもそのまま健在。失礼ながら、離れたところからちょっと撮っちゃいました。

 

ずらりと靴墨の並ぶ靴屋さん。これだけリペアに力を入れているということは、一度購入すれば長く履き続けられるということですね。

 

通路はカフェになっていて、2階より上はブティック。手摺りやステンドグラス、タイルなどもレトロ。

 

外からは5階建てに見えますが、中の建物は3階建てで天井部はガラス張りになっているのでとても明るいです。眺めて歩くだけでも楽しいですが、チョコレート店やスパイスショップなどお土産物も調達できます。

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 Queen Victoria Building(クイーン・ビクトリア・ビルディング)

ストランド・アーケードより少し遅れて1898年オープンしたのが、クイーン・ビクトリア・ビルディング。こちらは単独で1ブロックを使っているので、四方どの道を通っても見つけられる分、目立ちます。なによりも感無量だったのが、今回、ライトレール(トラム)が走っているのを見られたこと。

 

2度目のシドニーは2018年11月、SFC修行で初めてビジネスクラスに乗ったときに訪れています。当時の画像を探してみると、このあたりの道路はすでに敷設工事をしていました。

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そして、2019年9月に立ち寄ったときは、下の画像のとおりホームが出来上がっていました。このときは、まさか4度もシドニーを訪ねることになるなど、想像もしていませんでした。

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それが、走っている姿を見ることになるとは!すっかり街に溶け込み、以前からあったかのように違和感なく走っていました。でも、それもそのはず。シドニーの工事中の箇所には、昔の写真が貼ってあるところが多くあったのですが、以前にもどうやら路面電車が走っていたようなのです。一度手放したものを復活させる勇気があるって、すごい。

 

ビルの中に入ってみましょう。ここも図書館やストランド・アーケードと同じく天井がガラス張り。開放感があって明るいです。

2019年に来たときは、ひたすらこの時計にこだわっていました。何か見落としたものがあると思っていたのに、思い出せません。もう少しで17時になるからからくり時計でも見れるならそうしようっと。

 

・・・と思ったら、動きません。帰国後に、当時の自分のブログを見て笑いました。時計は南北2ケ所にあるのですが、どちらかが動くそう。そして見たかったのは、時計に描かれたジオラマ。まったく、何のために書き残しているのか。

 

しかも、撮るといえば同じものをひたすら撮っているんです。前回にもこのステンドグラスをひたすら撮ってる。

 

確かに、こんなアンティークなステンドグラスがにエスカレータという取り合わせはアンバランスで目を引くかも。

 

階段のタイルの美しさもやっぱりまた撮ってるし。

 

眼下のタイルもまた撮ってる。こんなことにこだわってないで、時計のジオラマに気づけ、私!!!

 

前回と違うことといえば、ちょっと上に目を向けたぐらい。天井も撮ってるよ。でも、見るべきはその「上」じゃないんだよ、時計だったんだよ。

 

数少ないシドニーの19世紀の建造物ですが、ぜひ見学してみてください。その際は、前回紹介したフラートンホテルの旧中央郵便局のツアーも、どうぞお忘れなく。