英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【シドニー】オペラハウス館内ツアーの代わりに

2022年(令和4年)8月

 

2年半ぶりの海外旅行で、シドニーへ来ています。サーキュラーキーに近いホテルを選んだメリットを活かした観光地をのんびり回っています。前回はオペラハウスから枝分かれした岬の先にあるミセス・マッコリーの椅子へ行った話を書きました。

fuwari-x.hatenablog.com

 

今回の旅行では、オペラハウスの中に入ることもテーマのひとつにしていました。公演を予約するか、館内ツアーに参加するか。

クラシックコンサートが予約できそうでしたが、馴染みのない楽曲だったのとドレスコードが気になって諦めました。マチネとはいえスニーカーだったんだもの。いくら安い席でもね。代わりに館内ツアーももちろん検討しました。でも、今は日本語ツアーも開催されていないし、説明を聞くのがメインのツアーで英語ってやっぱり無謀よね。ツアーでなければ入れないところへ行けるのはいいけど。公式サイトからの割引で38.70AUD(≒3,700円)払って意味わからないなら、そりゃマチネを選ぶ方がいい、という堂々巡りで。

 

ミセス・マッコリーの椅子を経て、ロイヤル植物園からオペラハウスに到着しました。平日午前中ということもあって、人は本当に少なかったです。

 

ツアー参加しない代わりに、じっくりオペラハウスを眺めることにしました。まずは、ぐるりと周囲を歩いてみます。

 

オペラハウスのある岬の先端から見たハーバーブリッジ。

 

この静けさ。スタッフが修理をしていたり、わずかな観光客がいるものの本当に静まり返っていて、独占状態の朝のオペラハウス界隈。

 

でも、よくよく見るとベンチに座って寛いでいる若い子たちがいたりして、穏やかな時間が流れていました。

 

船上から見たときは、あいにくの曇り空だったけど、今は青空。そりゃ座って眺めてたくなるよ。

 

何度見ても見飽きないのは、やっぱりデザインの素晴らしさと、ロケーションなのかな。1923年着工、1932年開通というから、ここに姿を現し始めて100年になるのか。左右のパイロンの上部は構造上は不要だそう。でもこれがあるから時代を橋渡ししているように感じるのかもしれないなぁ。

 

オペラハウスの屋根、実は私は何度も見ているのに金属だと思っていました。ハーバーブリッジと同化して考えちゃっていたのかな。

 

でも、タイルでできています。オペラハウスのツアーの中には、それらを解説してもらえる建築に特化したコースもあるんです。

 

今回は中には入れないけど、それらを実感しに行きましょう。

 

この複雑な屋根がタイル張りって・・・どんな構造なんだろう。設計者のデンマーク人建築家ヨーン・ウツソンも手こずって、途中で辞任しちゃっています。

 

帆を連想させるオペラハウスの象徴的なデザインですが、これをどうやって支えるか、海風の圧力に耐えうるにはどうすればいいのか、いざ建て始めると模型での空洞実験にも失敗していたという・・・デザインの採用って、そんなものなのか。

 

階段の上まで行くと、タイル張りであることがよくわかります。

 

しかも、このタイルのデザインがまた美しい。複雑に光を反射させるから、金属と錯覚してたのかも。いや、私だけか。

 

またしてもやらかしているのは、7月までは日没後のこの屋根にプロジェクションマッピングが映し出されるという情報を得ていたんだけど、8月の予定は載っていなかったので終了したと思っていました。そしたらなんのこっちゃない、毎月予定を更新しているようで現在も継続中の模様。がっくり。しかも、この企画は何年も繰り返し行われているというのに、今まで知らなかった。

 

そして、これも知らなかったのですが、コンサートホール、オペラ劇場、ミュージカルや演劇を行うドラマシアターなど、ホールも複数あるんですね。ほぉぉ。

 

オペラハウスからロイヤル植物園の方角を見ています。右手に見える塀の上にはちらりとミセス・マッコリーも暮らしていた旧総督邸も見えています。次回はあそこにも行きたいな。

 

戻る途中で、初めて来たときにランチを食べたお店を見つけました。でも、その並びにあったお店はいくつも閉店していて、アボリジニの楽器などを置いていたお土産物店もなくなっていました。

 

シドニーではこうして、多くのお店が閉店に追い込まれていましたが、一方で建築ラッシュでもありました。新しくビルを建てているだけでなく、ビル全体をリノベーション、リモデルさせているケースもあるのかなと感じました。次回訪れたときには、きっとまた違った活気のあるシドニーが見られるんじゃないかな。