英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【ANA】憧れの個室ビジネスクラス「THE Room」搭乗記

2023年(令和5年)8月5日

 

去年娘が旅行したアイスランドを訪ねます。前回は、羽田空港の保安検査場での落胆と、ANAラウンジについて書きました。

fuwari-x.hatenablog.com

 

今回の旅行では、THE Roomに搭乗することも目的のひとつでした。昨夏、娘はロンドン駐在中の親友に会いに行っているのですが、その際、帰路が特典航空券でのTHE Roomでした。その前の年末に私もフランクフルト便で予約が取れたのですが、コロナ禍でキャンセルせざるを得なかった憧れのTHE Room。一度は乗りたかったのですが、予約時点ではロンドン便とニューヨーク便しかTHE Roomは運航していなかったので、ヒースロー空港経由が必須でした。おお!これがTHE Roomか!(連呼)

 

真ん中の席を予約したので、向こう側には相棒の席があります。

 

シートベルトは3点式で、ウエスト部分だけでなく、背後からもシートベルトを引っ張ってこれも固定。

 

あいだの仕切りを下ろすと相棒の席が見えます。離陸着陸時は仕切り側は閉め、通路側は開けるのがルール。そりゃそうだ。隣の座席は誰が座っているかわからないものね。枕の傍にはヘッドフォンの端子が見えています。

 

相棒の席を自席に着席して見るとこんな感じ。2人で予約するならこの位置がベストと私は思うのですが、離着陸時に外が見たい場合は窓側で前後に予約するのもいいでしょう。THE Roomは進行方向に向いて座るのと、後方向きと交互になっているので、前後席だと立ち上がったときに目を合わせます。

 

隣席との仕切りも、通路側の仕切りもすべて閉めると、ほぼ完璧な個室です。CAさんは大変でしょうが、この個室感はとても楽でした。人目はまったく気になりません。

 

このときは機内食を下げてもらう時間帯だったので扉を開けている人が多いですが、ここがすべて閉められるのです。でも、上からCAさんに覗かれて声を掛けられると、幼稚園や保育園の子ども用トイレを思い出しました。どうですか~ だいじょうぶですかぁ~みたいな(笑

 

右側にテーブル。でもこれは食事のときのテーブルではなく、物を置いたり、飲み物だけのときに利用します。座席のリクライニングやコントローラーはテーブル側面に。もちろん、コントローラーは取り外し式。

 

前面の扉を開けると収納あり。充電はここでできるけど、開けっ放し?

 

いえいえ。下部だけが開けられるようになっているのでこれでOK。

 

ディスプレイのサイズも大きく快適です。食事のときのテーブルは、ディスプレイ下から引き出して広げるようになっていました。ちなみにファーストクラスはさらにディスプレイが大きかったぞ。

 

アメニティはずーっと以前から変わらず英国GLOBE-TROTTER(グローブ・トロッター)。創立は1897年。大英帝国が栄華を誇ったヴィクトリア朝時代から続くスーツケースの老舗店のものです。

 

内容物のコスメはその時々で違いますが、今回はSHIROのゆずフェイスミストとリップバーム。あとは歯ブラシ、アイマスク、イヤープラグです。

 

ウエルカムドリンクはスパークリングワインかオレンジジュース。ええ、もちろんスパークリングワインをいただきます。

 

水平飛行に入ってすぐに夕食のスタート。アミューズは和食洋食ともANAオリジナルスティックと、浅蜊ラタトゥイユ。オリジナルスティックの胡麻が美味しかったよ。飲み物はシャンパン。

 

前菜 ミニトマトワイン蜜煮・穴子八幡巻き・揚げ湯葉真丈・枝豆
小鉢 揚げ鱧の霙酢かけ・蒸し鶏と野菜のもろこしあん

 

笹にくるまれているのは、押し寿司風に仕立てられた旬の太刀魚。

 

「小鉢の揚げ鱧は水菜や玉葱に載せ、大根おろしの霙酢をとろり」だそうですが、紙のような食感の鱧だったわ。

 

オクラやズッキーニと盛り合わせ、裏漉ししたとうもろこしにほんのり白味噌をきかせた餡を敷いた蒸し鶏と野菜のもろこしあんは、いただいた記憶なし。

 

主菜 豚角煮とメヌケ西京焼き

 

豚の角煮は美味しかったという記憶が。メヌケもいただきました。シャンパンはメニューに2種類書かれていますが、1種類しか積んでいないそうな。とはいえ、そろそろ酔っぱらっています。

 

それでも引き続きチーズの盛り合わせを食べながら、映画三昧していました。

 

1時間ほど仮眠したあとしばらくして、一風堂 プラントベース ラーメンもいただきました。植物由来の「プラントベース」とは、スープ、麺、具材いずれにも動物性の食材を一切使わないのに豚骨ラーメンのような満足感を得られるという「未来志向」ラーメンだそうです。

 

附属の辛味噌と海苔を入れていただきます!茹で具合は悪くありませんでしたが、卵不使用の麵は、粉っぽさがかなり感じられ、一風堂ブランドとしてはまだまだ進化していただきたい感じ。

 

小鉢 茄子オランダ主菜 鱸のオイル焼き バター醤油あん

朝食も和食を選択。洋食はラビオリ レモンクリームソースにパンという炭水化物のみのメニューだったのでやむを得ず。

 

今回は機内食の事前サービスを予約して行きましたが、無駄を防ぐためにも有効な方法だと思います。でも、ボーイング777新212席の構成をご覧ください。ファーストクラス8席、ビジネスクラス64席、プレミアムエコノミー24席、エコノミー116席。これだけビジネスクラスが増えているのにCA総勢8名。サービスが行き届くわけもなし、以前に比べて食事の出し方も簡素化していっているのはやっぱり残念でもあります。私の場合、ビジネスクラス歴がまだまだ短いし、ね。

 

でも、THE Roomは居住性は抜群で、あっというまにヒースロー空港到着でした。ほとんど眠っていませんが、とにかく楽。長距離をこんなに快適に飛べるなら、まだまだ海外へも行けると思いました。就航路線を増やしてほしいものです。

 

さて。ヒースロー空港到着です。まずは、スーツケースは手荷物にせずに預けた場合のみ無料という航空券なので、手続してから空港散歩にしましょう。