英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【アイスランド】世界最大の超高級露天温泉ブルーラグーン「LAVA Restaurant」でランチ

2023年(令和5年)8月9日(水)

 

去年娘が旅行したアイスランドを訪ねる夏の旅。前回は空港から直行して訪れた世界最大の露天風呂、ブルーラグーンの話を書きました。

fuwari-x.hatenablog.com

 

ブルーラグーン入場から1時間後の15時の予約しか取れなかったLAVA Restaurant。それでもどうしても来たかったのは、こにゃくうさんのブログに書かれてあった手長海老のスープがどうしても気になったから。事前に公式HPからメニューも確認して万全の準備で挑みました。

 

それがこのメニューのLangoustine Soup。ヨーロッパ水域で獲れるアカザエビだそうです。このgarlic marinatedというところが興味深い。dulseアイルランド、カナダ、アメリカの海岸に自生している紅藻で、アイルランド料理、カナダ料理では軽食として出されるそうです。

 

んで、後をどうするかね。Lamb Filletは即座に決まりましたがもうひとつ。肉料理を頼むなら、魚料理Fish of the dayが何かを尋ねるとナマズだって。チャレンジしようじゃないの。あとは、以下のコース料理もありました。

 

ブルーラグーンが控えめに見えるレストラン。ガウンで利用している人たちが何組かいます。いいなぁ、またブルーラグーンに戻れるしスパークリングワインだってついているんだよね、痛恨のミス。気づいた入場時にプランを変更できたのかも。それもまた痛恨のミスだ~

 

確かパンはソーダブレッドだったと記憶しています。真ん中の溶岩にのせられたふわっふわのホイップバターが最高に美味しいの!アイルランドでは一般的なようですが、そういえばこの後このバターには遭遇できなかったな。

 

そしてお待ちかねの手長海老のスープLangoustine Soup -garlic marinated langoustine, dulse-3,900ISK。なんと4,350円もするスープなんですよ。さすがは世界一物価高のアイスランド。しかも、1月には3,000ISKだったそうだから千円値上げされていました。酸味があって美味しいの。こにゃくうさん、いただきましたよ~

 

ワインはやがて来るラム肉に合わせて赤2,100ISK(2,350円)

 

そしてこちらがナマズCatfish fresh from the nearby harbor in Grindavík -apples, small potatoes, hollandaise, fennel-6,500ISK(7,240円)

 

でも付け合わせはメニューからちょっと外れているかな。淡白で癖のない白身魚でまったく違和感なく食べられるし、はじめは美味しいと思ったの。でも見た目よりもずっと量が多く、同じ味が続くのがダメでギブアップ。いや、一応完食していますけどね。

 

Lamb Fillet -potatoes, chimichurri, carrots- 7,200ISK(8,040円)

chimichurri(チミチュリ)とはソースの名前らしい。ラム肉の脂がめちゃのっていてこれ単品であれば美味しかっただろうに、ナマズとふたついただくともうアップアップ。

 

肉の調理法はたぶん、ふたつ違っていたと思います。こちらはチミチュリとともにいただくタイプ。

 

こちらはバーベキューソースでの味付けだったと思います。美味しいのに脂肪分が私たちを苦しめました。おそらく、ナマズかラム肉のどちらかだけにしていたらとても美味しい食事だったと称賛したことでしょう。でも惰性の惰性で食べていたので、いい印象が残らなかったのが残念。ダブリンのテンプルバー地区の食事でもそうでしたが、腹八分目で終わらせておかないと、食事全体が悪印象になってしまうみたい。

 

上から見下ろすと右側の丸テーブルがそっくり空席。

 

このセッティングは、団体旅行客に向けたスペースでしょうね。天井の高いLAVA Restaurantは、開放感のあるリゾート地らしい素敵なレストランでした。お支払いは21,800ISK(24,330円)、コース料理が12,900ISKということから考えると、ちょっとお高めかな。

 

トイレは2階にあります。

 

壁には溶岩。シンプルな造りは北欧チックです。

 

1時間半ほどでレストランを後にして、17:15発のバスで首都レイキャビク行きのバスに乗ります。預けたスーツケースの代金は1,600ISK(1,785円)。駐車場のコインロッカーだとどれぐらいしたのかなぁ。日没時刻はアイルランドよりもさらに1時間遅く22時。まだ夕方にもならない時間帯ですが、雲がかかると肌寒く秋の気配を感じます。

 

バスが到着するまで待合室にいましたが、それでもコインロッカーに気づきませんでした。地図を改めてチェックすると YOU ARE HERE の下に LUGGAGE STORAGE と書かれているんだけどね、気づかないもんだよね。

 

地熱発電から観光施設ブルーラグーンになるまでの年表も掲げられていました。地熱発電所で利用した温水を発電所の隣にあった溶岩の大地に排水していくうちに、やがて温水に含まれた泥が溶岩の穴を塞ぎ、水が溜まるようになったのがブルーラグーンの原型です。あるとき、皮膚疾患のある人がここで入浴したところ、たちまち彼の疥癬が改善したことから、まずは治療を要する人のための施設としてスタートしたそうです。その泥がパックに使われているシリカ

 

さて。レイキャビク行きのバスの予約も結構戸惑いました。たぶん問題はないと思うのですが、「レイキャビクブルーラグーン」しかないツアー会社もあったのです。片道の意味だと思うのですがやっぱり心配だよね。私の場合、どうしても公式HPからの予約はできなかったし。公式HPからは3,995ISK、ツアー会社での予約もたぶん同じで4,343円でした。

 

大型バスは市内中心部には入れないことになっており、途中の中継地点で小さなバスに乗り換えなければなりません。観光ツアーの場合はそのミニバスにも乗りたい場合、約1,750円のオプション料金が必要ですが、ブルーラグーンの往復バスは含まれています。

 

ブルーラグーンからレイキャビクまでは50分ほど。溶岩の上に苔生した何もない大地が続きます。気になるのは赤いパイプ。

 

甚だ無造作に置かれたパイプですが、これは地熱発電所の温排水をレイキャビクに向けて曳いているのです。なんとアイスランドは電力供給のすべてを地熱と水力で賄っているのです。同じ火山国の日本でも実現できるはずなのですが、こんなに無造作な配管はできないもんね・・・

 

人口わずか34万人といえども自国の持つエネルギーをこうして有効的に使っているのを目の当たりにすると、もう少し日本の再生エネルギー利用も進まないかなぁとつくづく思いました。

 

レイキャビク郊外でミニバスに乗り換えてホテル近くのバス停まで送迎してもらいます。大きい通り沿いのホテルであれば目の前に停めてもらえるので、ホテル選びも重要になるのがレイキャビク。でも、バスの予約をするまで度のバス停へ送ってもらえるかわからないので、事前にバス停をチェックしてからホテルを選ぶといいと思います。

 

到着は18時過ぎ。でも日没までには4時間もある夏のレイキャビクです。