英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【アイスランド】南部ツアー 滝の裏側を歩けるセリャラントスフォスの滝

2023年(令和5年)8月10日(木)

 

去年娘が旅行したアイスランドを訪ねる夏の旅。前回は南部クラシック観光ツアーで見学した氷河、ソゥルヘイマヨークトゥルの話を中心に書きました。

fuwari-x.hatenablog.com

 

16時半、ソゥルヘイマヨークトゥル氷河を出発します。夕方の気配はまるでなし。北欧での夏の特権です。

 

ここらあたりは馬の放牧が多かった模様。

 

なぜか船が埋め込まれた場所もありました。

 

このあたりには洞窟があります。民話に基づいて書かれたJón Trausti(ジョン・トラウスティ)の人気歴史小説Anna of Stóra Borgで、16世ここに隠れ家を構えていた無法者が、恋人のアンナと密会していたという場所だそうです。

 

いつまでもその姿が見えた氷河とも、そろそろお別れ。

 

でも、氷河の融けた水があちこちで滝となって流れてくるのが見えました。

 

向こうに見える滝は、なかなか存在感がありそう。

 

でも、たいていは細く流れる滝で、流れ落ちた先は果たして川になるのだろうかというほどの規模に見えます。

 

それでも幾筋もの滝が続くこのあたりは、見飽きない車窓からの景色でした。

 

人だけでなく、完全に放し飼いだという羊やその他家畜にとっても、各地で潤いを与えていることでしょう。

 

そんな中でしっかり存在感のあるSeljalandsfossの滝(セリャラントスフォス)は、駐車場完備。foss=滝なので「~の滝」は不要だと思うのだけど、あちこちの表示は付け加えられているので私もそれに倣います。

 

背後にあるはずの氷河はまったく見えませんが、2010年に噴火したというEyjafjallajökull(エイヤフィアㇳラヨークトゥル)が水源です。

 

娘と私とでは違う滝も見ているのですが、ここははっきりと記憶に残っています。

 

バスを降り、正しい道を通って見学してねという注意書きに沿って見学です。

 

この規模の滝になるとそばにはしっかり小川ができています。

 

細く見えるかもしれませんが、なかなかの迫力。先に見たスコゥガフォスの滝と落差はほぼ同じ62m。

 

この滝も虹がかかっています。

 

この滝の特徴は、滝の裏側を通れるところ。これが圧倒的人気の所以です。

 

どうやら一方通行のよう。右側から回って左側へ抜けて行きます。

 

この角度で見ると、少しはその迫力が見えるでしょうか。

 

滝と歩道の距離は割とあるように見えるかもしれませんが、娘の動画ではほとんどずぶ濡れ状態でした。

 

右側から歩いて行くと、展望台ではないものの少し開けた場所があり、そこで滝の側面とともに写真を撮ることができます。

 

でもその位置からでも飛沫でかなり濡れたので、私たちはここで引き返します。

 

アイスランドの天気は変わりやすく、雨が降っていた箇所もありましたが、滝に来たときはどちらも快晴でした。

 

見る場所で虹の架かる位置も違いますが、完璧なタイミングでした。

 

放牧されている羊が見えていますが、この爆音にも動じる様子なし。

 

滝の裏を歩き、ずぶ濡れになった人たちが走って抜けてきています。

 

左側にも滝が見えているので寄ってみました。

 

むむ?近すぎる?全貌はあまりよくわかりません。

 

元の道へ戻りましょう。

 

2001年、この滝の人気が高まっていったので、この滝の裏側の両端にライトが設置されました。これから長い冬のあいだの対策もあるのでしょう、太陽の出ていない夜のあいだはライトアップしているそうです。

 

左側の滝はこれぐらい離れてみるほうがちょうどいいみたい。そしてさらに200mほど歳へ行くと、岩場を潜り洞窟に入ったところにGljúfrabúi(グリューブラブーイ)という滝があるそうです。滝の風と飛沫でずぶ濡れになるようですが、時間があれば要チェック。

 

なお、駐車場には売店はありましたが、カフェなどはありません。

 

名残惜しくもセリャラントスフォスの滝をあとにします。

 

スコゥガフォスの滝と同じく、この滝もあちこちで使用されているようです。中でもジャスティン・ビーバー「I'll Show You」のミュージックビデオは、この滝から始まり全編がアイスランド。最後はヨークルスアゥルロゥン氷河湖にも浸かっていました(ブルブル)


www.youtube.com

 

日本語ガイド、870年最初にアイルランドにやってきたIngolfsfjall(インゴゥルヴル)という人の名がついた山があるという説明を読んだのですが、どの山かわかりませんでした。どこも丘のように低い山ばかりなので、印象的なこの山がそうじゃないかなと勝手に思っています。本当にどこにも木がありません。

 

アイスランドの地熱地帯を通ります。相棒が言うには、最近、地熱利用を訴えた国会議員がいたようですが、歯牙にもかけられなかったそうです。残念なことです。

 

多孔質である溶岩が雨水を吸収し地面へ通します。この浸透水は大地の奥深くマグマの下まで降りていき、地熱水と蒸気を作り上げ、地熱発電大国として成長しました。

 

蒸気の穴は2,000mの深さまで繋がっていて、特に高温の地帯での表面温度は260℃を超えます。この蒸気を利用して新鮮な冷たい水を汲み上げ、再加熱をして市内の家庭に供給している、ということなのですが私にはよくわかりません・・・

 

レイキャビクの街が見えてきました。このあたりは植林がうまく進んでいるようです。

 

時刻は19時を過ぎました。少し、夕方感が出てきたような気がします。