2023年(令和5年)8月11日(金)
去年娘が旅行したアイスランドを訪ねる夏の旅。前回はゴールデンサークルツアーのw最後のスポット、グトルフォスの滝を見学した話を書きました。
ツアーから戻って来てから、遅めのランチor早めのディナーを取ります。この日のフライトは真夜中。GoogleMapにシーフード店と書かれていたので前日にも来たのですが、満席で断られたので再訪しました。
Messinn Seafood Restaurantとはっきりシーフードと書かれていたのが決め手。店の前にあるメニューも一応チェック済み。
夕方の開店時刻が16時だったので、お店の前で10分ほど待ちました。でもね、16時になっても呼んでくれないの。私たちを抜かして先に入っていった人が優先されたわ。
ちょっと愛想が悪いのが残念だったけど、背に腹は代えられない。気を取り直して中へ入りました。
通りから少し下がった半地下に位置しています。そういえば、半地下の家を多く見たけれど、中からはこんなふうに見えるのか。より明かりが入りやすいのかな。
開店からしばらくすると、すぐに満席になりました。16時というのにすごい人気。
私、この2枚のお皿のときの作法を知らないんですけど、どうすればいいんでしょう。いつも迷うのです。毎度上だけ取り換えるんだっけ?取り皿にするんだっけ?いや、そもそもシェアする考えって欧米ではないよね。メインのときに1枚になるんだったけな?
あらためてメニューを見ると、シーフードってほぼ魚を指しているのよね。サーモンは当然として、相変わらず鬼門の鱈が何種類も並んでる・・・後で調べるとホッキョクイワナやカレイあたりもあったようだけど、食べたかったロブスターはありませんでした。残念。公式HPにはLobster and Shrimpが載っているんだけどな。
ビールは前日のVIKING以外のものという視点でEinstökをチョイス。ペールエール1690ISK(1,890円)とホワイトエール1600ISK(1,790円)を頼みました。
小さい海老だけど、それでもエビが食べたくて選んだ涙ぐましいメニュー。でも、メニューにはGIANT SHRIMPと書かれていたのよ。オートミールみたいな雑穀系をリゾットのように仕上げ、海老にはマヨネーズが添えられているといった料理で、美味しかったんだけどね。
GIANT SHRIMP -prosciutto. lime mayo and creamy barley-3050ISK(3,420円)
(icelandic barley with mushrooms, onion, garlic, cream and parmesan)
こちらもいっそパスタの方がいいんじゃないかということで選んだSEAFOOD PASTA。
手打ち麺も美味しかったし、シーフードが豊富に入っていてとりあえず満足。食べたかったものはなかったけれど、ここの料理はとても美味しくいただけました。
-Arctic char, tiger shrimp, cod cream, cream cheese, white wine, leek, garlic, musshroom, carrot, garlic bread and salat-4490ISK(5,030円)
さて、食事のあとはレストランの近くにある市民の憩いの場、Tjörnin(チョルトニン湖)を散歩しました。
レイキャビク最古の教会、Dómkirkjan(ドゥムキルキャン教会)が見えます。アイスランド国会の開会の際には、この教会でミサが行われ議場へと移るという重要な教会で、ルター派のシンプルな造りです。
湖を半周すると、ドゥムキルキャン教会とハットルグリムス教会が並んで見えます。
さらに回ったところには、レイキャビク市庁舎。これをもう少し左へ行くとアルシング国会議事堂があったのだけど、知らなかったな。1881年に建築された建物は味わい深い造りなのだけれど。
さらにオールドハーバーを目指して向かって歩いて行くと、次は王キリスト大聖堂。アイスランド唯一のカトリック教会です。
教会の前には大きな鐘が置かれていました。なんでも1927年に取り付けようとしたひとつに欠陥が見つかったので、それ以降、放置され埋もれていました。それを教区設立50周年のときに掘り起こしてたんだそうです。神のご加護を祈ってハンマーで音を鳴らしてくださいと書いてありました。
住宅地を抜け、散策を続けます。
オールドハーバーへ到着しました。
ここはもっと活気のある場所かと思っていましたが静かです。
レイキャビク海洋博物館は、ちょうど営業を終えたところでした。
倉庫街があり、お店がいくつか開いていました。
ラム肉や豚肉など。様々なソースやオリーブオイルなどが売っていました。なかなか魅力的なお店。地元民らしき人が買いに来ていました。
同じ色の大きな倉庫はFOOD HALLです。
フードコートがありましたが、いまひとつ人気なし。18時半という時間が中途半端なのかもしれません。
倉庫街のアイスクリーム店Valdísでアイスを食べました。でも、さすがのアイスランド価格。800ISK(898円)は高いよね。でも、大人気のお店なようです。
ホエールウォッチングのツアー会社が並んでいます。反対側にはレストランも建ち並んでいました。
ちょうど小さなボートが帰ってきていました。あのサイズで行くのか~ ちょっと不安かも。かつてグアムで経験したバナナボートの恐怖が蘇るけど、これはそういう性質のものではないか。
ホテルへ荷物を取りに戻ります。港には、アイスランドでこれまでに沈没した船の記録が年代別に掲げてありました。このあたりは、なかなか安全航行が難しいのでしょうか。ものすごい数です。
19世紀後半からの記録がありましたが、20世紀のものをいくつかピックアップしてみました。写真がカラーになっていくところが時代を感じさせます。
造船技術の向上などにもよるのでしょうが、徐々に減少していくものの2000年以降になっても、まだ記録は続いていました。
さて。たぶん、この建物の中にペニス博物館があるはずです。アイスランドのほぼすべての陸上および海洋哺乳動物の陰茎と陰茎部を 200 点以上展示する博物館で、その名前にびっくりしたのですが入口がはっきりしませんでした。
そして全景を撮っていないのが残念なのが、右に見えている2011年オープンのHarpa(ハルパコンサートホール)。私がどこかへ行った後にそこがニュースになることが多いという話を何度か書いていますが、ANAの機内誌で大宮エリーがはるばるこのホールへ坂本龍一を聴きに来た話を書いていました。その記事では日本でもアイスランド同様に地熱を活用できることも取り上げていましたし、直近では西村経済産業大臣、それ以前にも国会議員が何度も視察しているものの、なかなか本格化しないようですね。
道を隔てたところに、広場があります。
ここにある像は、最初の入植者とされるノルウェー人のIngólfur Arnarson(インゴールヴル アルナルソン)で、874年にアイスランドに入植しレイキャビクで自分の農地を開拓したと言われています。
レイキャビクにはいくつも博物館などがあり、中でもカルチャーハウス博物館(9:00-17:00)は入場無料だったので見学したかったです。ただ、そこそこ観光客はいるというものの絶対数が少ないので、きちんと調べておかないと観光スポットだとは気づかないことが多いのです。大平原の中にグトルフォスの滝が潜んでいるのと同じ感じですね。市内観光の方はぜひ博物館情報もチェックしてください。割引となるシティカードもあります。
シンプルなレイキャビクの住宅地の建物。
ガルバリウム鋼板で囲ったタイプの戸建て。半地下の位置に窓がある家も多いです。積雪があるのになぜこの位置に窓があるのかは謎。逆に脱出に備える役割もあるのかしら。
もう少し広い庭のある豪邸もあります。
レイキャビクはストリートアートも多いですが、これは食事を作っているのではないですよね。染料でしょうか。子どもたちも手伝っているところが特徴的。
初日にも見た刑務所跡。
ガラスには人が描かれたステンドグラス。決して囚人というわけではないでしょうけど、ここに描かれれるのがいいんだか悪いんだか(笑
時間は前後しているのですが、人のいない時間帯に撮ったハットルグリムス教会。
国を挙げてLGBTQ+に取り組んでいるアイスランドの象徴、Rainbow Streetも誰もいません。
たった3日でしたが、本当にここに来られてよかった。胸がいっぱいです。
20時過ぎのホテル付近。レイキャビクの夜はこれからです。
ブルーラグーンのコスメのお店もありました。ここもLGBTQ+の象徴、レインボーカラーです。そういえば書き損ねていましたが、アイスランドと言えばBjörk(ビヨーク)が有名だし、彼女がブルーラグーンに入っている画像も有名ですよね。私は歌手としてよりもむしろ映画Dancer in the Darkの方が印象に残っています。徐々に視力がなくなっていくのに旋盤工をしているのが怖かった・・・同僚だったカトリーヌ・ドヌーヴ、きれいだったなぁ。
時間の足りない準備期間で調べられなかったことも多くありましたが、アイスランドの素晴らしい大地に触れられて、とても心和むものがありました。さぁ、お別れです。