2023年(令和5年)8月10日(木)
去年娘が旅行したアイスランドを訪ねる夏の旅。前回は南部クラシック観光ツアーで見学したセリャラントスフォスの滝の話を中心に書きました。
アイスランド南部クラシック観光ツアーももうおしまい。大型バスは中心部に入れませんが、ツアーによってはその周りをまわってから小型バスに乗り換えます。今回もReykjavíkurtjörn(チョルトニン湖)沿いの2番のバス停で降ろしてもらったら、そのほうが早く中心部に入ることができました。このあたりは豪邸が並んでいる通りだったのですが、なんとこれ、大統領官邸。質素だというだけでなく、このセキュリティのなさ。
で、こっちは中学校らしい。おっしゃれ~
公園の遊具も洗練されています。センスあるなぁ。
そしてこちらは博物館だと思っていたら、アイスランド最古の学校であるレイキャビク高等学校だそうです。この学校は1056年にアイスランド南西部のSkálholtという場所に聖職者を教育するために設立され、のちに1786年にレイキャビクに移設、1846年に現在の場所に移されました。
そしてこのすぐ近くには国内線のレイキャビク空港があり、見上げるとそこに飛行機という、なんともコンパクトな首都です。
この晴天を見ると時間がわかりにくいのですが、すでに19時半を回っています。入りたかったお店が満席だったので、ハットルグリムス教会へ向かうSkólavörðustígur(スコラヴォルドゥスティグル)通りを歩きながらお店を探します。この建物は1872年にデンマーク政府によって建てられた刑務所だったそう。*難解なアイスランド語のカナカナ表記はどれも不明。カタカナでGoogleMapに入れてヒットすることはほぼなしです。
GoogleMapを頼りにシーフードのお店を探してみると、その通りをさらに上った「Salka Valka kitchen」を表示したので来てみたのです。好みの雰囲気ではないけれど、20時も近づいてきて迷っている場合ではありません。
店内は大混雑。座席があるだけ良しとしましょう。
なんとなく良さそうな場所に見えるけれど、残念なことにトイレのそば。これが印象を悪くしてしまったかもしれません。
地図は当然アジアが中心ではなく大西洋。こうして見てみると、アイスランドって拠点としてはなかなかの好位置にあるよね。冷戦終結のための舞台に選ばれた場所ということに合点がいくわ。
壁には他にもかつてのレイキャビクの写真もありました。
さて。メニューです。ん?GoogleMapではシーフード店で検索したのだけど、いまひとつイメージが違うかも(涙
たくさん食べてしまうとまた印象が悪くなってしまうので少なめにしたいけど、食べたいと思うものが見つからない・・・
今、改めてチェックしてみるとピザあたりが案外良かったのかもしれません。
ビールはお勧めを尋ねると、地元のVIKINGイチオシでした1400ISK(1,570円)。すっきり癖がなくて美味しい!
本日の魚料理を聞くとhaddock fishと言われたので、鱈じゃないならいいかと思って注文したら、北大西洋沿岸に生息するというコダラだった・・・3600ISK(4,040円)。私たちは鱈料理にやたら縁があり、必ずハズレなので避けているのに。ええ、ポルトガルでも、北欧でも。
haddock fishもcodもフィッシュ&チップスにすることが多いポピュラーな魚らしいけど、私たちにとってはまさかの鱈。淡白で柔らかく味が悪いわけではないのだけど、この思いっきり添えられているsignature tarragon & paprika-ginger sauces とやらをうちゃうちゃ混ぜて食べるとビジュアルが悪くて合いませんでした。
もうひとつのチョイス、FISH STEW TAPASはタパスという言葉にだけ反応してしまった軽率な一品1800ISK(2,020円)。だって、よくよく見るとPlockkfiskurはhaddock and codと書いてあるではないか。被ってる~
Plockkfiskurはアイスランド料理で、塩漬けのタラを水に浸して余分な塩分を取り除き、茹でてジャガイモ、玉ねぎ、スパイスでマッシュしたもので、それをライ麦パンの上にのせbéarnaise sauceがかけてあります。ソースはエッグベネディクトにかけるのと同じソース。いやぁ、なんかパンにこれって・・・という感じで。
お店自体は評価の高い人気店だったので、ちゃんとアイスランド料理を調べておいて、これらをわざわざ選んで食べていたら、どちらも美味しかったのだと思います。でももともと、ロブスターあたりを想定してシーフード店を探していたため、とどのつまりがこれかと、がっかりしてしまいました。
腹ごなしにハットルグリムス教会へ向かってから帰ります。
前日とはうって変わって青い空。これで時刻は20:45です。夏の日の長さはお得でした。
ぐるりと一周回ってみましょう。
時計は四方すべてについているのね。遊んでいる子どもたちも見上げればどこからでも時間がわかるということか。といっても、まったく見かけなかったけど。
残念だったことは、こんなにレイキャビクで時間が取れるとは思っていなかったので、この傍にあるThe Einar Jónsson Museumの彫刻がとても興味深そうだったのに知らなかったことや、アイスランド人は夜遅くから出掛けるのが一般的と知らなかったことがあります。なんとパーティーは夜中の2時に始まるのだと、Guide to Icelandに書かれていました。安全な国なので、ちらりと夜の様子も見たかったかな。
怒濤のツアー三昧のアイスランド。翌日もツアーに参加してからここを発ちます。