英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【スペイン】旧San Pablo修道院を改装した国営ホテル「Parador de CUENCA」食事編

2024年(令和6年)1月1日(月)

 

年末年始、ルクセンブルクを皮切りにヨーロッパ10日間の旅行です。今は2ヶ国目のスペイン滞在中。前回は世界遺産の城塞都市クエンカにあるスペイン国営ホテル「パラドール」のお部屋を中心にご紹介しました。

fuwari-x.hatenablog.com

 

さて。1泊2食付きで予約していますが、ディナータイムは一番早くて20時半。なんとも遅いスペイン時間。日が落ちたパティオは、イルミネーションがくっきり浮かび上がっています。

 

クリスマスの物語かと思いきや、魔女にお願いしているお姫さま。シンデレラのお話かしら。

 

ようやくディナータイム。レストランは他にもあるのですが、人数も限られているのか全員がこちらに案内されています。

 

木造りの天井と奥のタイルの壁が印象的。手前のテーブルに着席です。退席するまで通してみても5割以下の稼働率

 

さて。黙っていてもコース料理ではないらしいことは調査済みでした。でも、メニューを持ってこられても説明がまったくないのです。何をどこからどう頼めばいいわけ?

 

スタッフはまったく英語が話せません。少しわかる人もいましたが私と同程度で、意思の疎通はほぼ無理。でも、前菜からメインまで4種類をひとつずつ選べばいいと身振りで教えてくれました。

 

2人で1皿ずつチョイスするならいける。でも、それぞれ4皿は無理だろうと思ったのですが、そういう説明だったのでスマホ片手に調べました。

 

ワインはボトルでお願いします。23EUR(3,687円)で、パラドールだけど高くないの。

 

さて。ここからはもうショックでほとんど覚えていません。Menu Bonoレシートに残されていたこれは、つき出しのようなものかしら。パンにパテを挟んだようなものです。

 

英語メニューによると、Duck foie terrine with fig jam and red fruit toastsは、Duckに飛びついてチョイスしてしまった一品。でも、ほとんどゼリー状で得体のしれない味なの。

 

Typical warm pate, green apple gel and sour bread

スペイン内陸部の郷土料理Morteruelo(モルテロエロ)のようで、豚レバーやウサギ、ウズラ、生ハムなどと香辛料で作られたもので、ジビエのごった煮みたいなもの。珍味よ、珍味。大抵のものは食べられるけど、想像とかけ離れ過ぎていたためか、ほとんど受け付けませんでした。

 

Trout fillets and garlic soup emulsion from Las Pedroñeras

簡単に言えば、鱒のソテー ガーリックソース。やっとふつうの料理が出されてホッとしたはずが、はじめのふたつが珍味過ぎて、覚えがないの。スペイン料理で食べられないものがあるとは想像もしていなかったから余計に驚いてしまったのかも。

 

Deer loin with creamy roasted chestnuts, manchego mostillo(grape juice sauce)

鹿肉のローストだと思うのだけど。これは美味しかったです。栗のソースということには気づかなかったけど。

 

2人ならば全部で8皿のはずですが、ここで終了。というのも、途中で料理を運んできてくれたカマレロが、英語で「あなたたちにこれらの注文は多いでしょう」と言うではないですか。そりゃそうでしょうよ。ここまででストップしてくださいとお願いしました。初めのふたつで呆然としていた私たちは、レシートがなかったら料理も思い出せなかったほど衝撃的な食事でした。早くにこの人に会って相談したかったよ。

 

続けて朝食です。これまた大変でした。

 

行かれた方のブログによるとCAVAもあると書いてあったのですが、どこにもありませんでした。なによりも、ショボい。

 

壁際に並んだ棚に置かれていたのは、生ハムやチーズ。

 

おそらくソイミルクやヨーグルトも置いてありますが、なにかわからないので手に取りにくかったです。繰り返しますが、そもそもショボい。

 

コロナ禍を意識してか、フルーツも瓶詰です。

 

ドーナッツやクッキーなどの甘いものも揃っているけど、あんまり美味しそうじゃない。

 

ディスプレイの問題かもしれませんが、食指が動きませんでした。

 

画像では、案外生き生きとして見えるのが、こちらデニッシュ系。でも前夜のこともあって、すっかり食欲をなくしてしまっていました。

 

そこへテーブルのメニューに気づきました。そうか、これを注文すればいいのか。絵に描かれているのは、かつてグラナダで食べたフィリング入りのパン、エンパナーダかな。これ、注文したい!

 

でも、またしても英語が通じないので理解してもらえません。どうやら、それはないらしい。仕方がないのでMigas Manchegasと書かれているのを頼んでみたよ。ん?なんかね、パン粉にベーコン、にんにくなどを炒めて作る郷土料理のようなんだけど、ほんともろにパン粉ベースなのよ。でも、美味しくないわけじゃなくて。

 

こちらのオムレツの方は極めてふつうの出来だったので、Migas Manchegasと合わせて食べるとまぁまぁいけました。オムレツってヨーロッパでは味付けはご自分たちでお願いってパターンが多く、プレーンなままのことが多いしね。

 

まわりの人がボウルで食べているので、多過ぎるだろうと思って避けたラタトゥイユを小さな器でお願いしてみました。こちらは塩味強めだけどとても美味しかったです。

 

そんなわけで、下調べとチョイスが悪いのが原因だったとは思うのだけど、楽しみだった食事はさんざんでした。この後、なにかと食事に及び腰になってしまったのは、きっとここでの体験がネックになったためと思います・・・

かつてイタリア旅行での元日、予約していなかったためにマテーラでくいっぱぐれたことがあったので、わざわざこの日をクエンカ泊にあてたので、これで良しとすべきでしょう。ちなみに、1泊2食付き39,037円/2人を食事なしで予約すると約20,000円でした。せっかくだから準備万端にして、やっぱりディナーも楽しむのが正解かな~

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