2019年(令和元年)8月10日(土)
リトアニア首都ヴィリニュスへ移動してきました。既に時刻は13時を回っています。
実はチェックインのとき、レストランのディナー予約を勧められました。Senoji trobelėという評判のよいリトアニア料理のお店で、事前に私もリサーチしていたのですが、徒歩20分は負傷中の相棒にはきっとキツく、きっと行きか帰りかで揉めるような気がしました。なにしろ旧市街からは外れて行くし、しかも観光を終えた夜。
そこでレストランは断って、まずはすぐそこにあるハレス市場でランチを取ることにしました。もし行くとしても、私たちの場合はきっと夜よりも昼の方がいいし、今すぐランチの予約は無理だろうし。
迷ったときはすぐに考えを整理して、当日でも翌日でもランチの予約ができるか聞いてみるべきだったんです。それができない優柔不断さがすべての失敗の始まりでした。
とにかく出掛けましょう。
ハレス市場は、場外にもご近所の人が自宅の収穫物を持って来て売っています。後ろのMAXIMAはスーパーなのですが、その前からずらーっと陣取っています。
お年寄りが会話を楽しみに集まっているという雰囲気もあって、和気あいあいとした感じ。自家製キノコや花、果物、野菜など、一通りそろっています。魅力的だったのは卵。なんとなく色味が見るからにおいしそうだったんです。でもそれより、素人商品も売れちゃうっていうのがすごいですよね。
地元民が路上で売っている右隣は半露店といった場所で、主に果物が売っていました。
今の季節は収穫の時期で種類も豊富なのでしょう。ベリー類を中心に洋梨やリンゴもあります。
思わず買ってしまったのがチェリー。一掴みお願いしたら、わずか0.65EUR(80円)!!!200gぐらいあったかな、熟してから収穫しているから、めちゃうま。
そのさらに右隣が1906年にオープンしたメインの建物です。110年以上続いているのハレス市場、この中も期待大。
中の売り場にも果物や野菜が売っています。
でも、メインの建物の中は外に比べ閑散としています。
こちらはオーガニックの八百屋。
ベーコンやサラミといった加工肉が売っています。美味しそうなんだけど、閑散としているので中に入りにくい。
ナッツ類のお店もあります。
どこもこんなふうにガラス張りになっていて、ちょっと入るにはためらってしまう雰囲気があるんです。
チーズ売場はオープンだったし、是非とも買って帰りたいと思っていましたが、まだ出歩く予定なのであとにしましょう・・・
こちらはリトアニアのバームクーヘン、シャコティス(Šakotis)ですが、ちょっと大きすぎですよね。でも、買っておけば良かったです。翌日探し回りましたが、ほとんどスーパーで売っているのみ。
食べられるお店もいくつかありましたが、誰もいなのでちょっと気分が上がりません。
結局、旧市街にあるレストランを見に行こうということになり、チェリーを買ったのみでハレス市場は早々に退散してしまいました。
ホテルの前を通り、ヴィリニュス旧市街へ入ります。旧市街の入口は夜明けの門。16世紀、攻撃から街を守り旅行者を祝福することを目的に作られた門で、内部のチャペルには聖母の肖像があり、奇跡を起こすと伝えられています。でも、今は逆光なのでまたあとでゆっくり見学しましょう。
門を入ると、多くの観光客がその聖母の肖像を見上げているのがわかります。
少し進んだところの右側に、フロントで紹介してもらったリトアニア料理店のひとつがあります。でも、ヴィリニュスの旧市街は広いので、入ってすぐのところに決めてしまうときっと先まで行く気にならなくなるのでパスします。
他の候補店はトリップアドバイザーでピックアップし、プリントアウトしたグーグルマップに書き込んでいたのですが、はじめに見つけたお店は地下だったこともあって、相棒は行きたがりませんでした。でもその後、ほかのお店が見つからなくて、やがて険悪に。そうなんです、相棒はお腹がすくと超機嫌が悪くなって、どこでもいいから入りたがるんですよね。
せっかく調べた私としてはやっぱり気になるので、相棒に待ってもらって探してみましたが、見つかったとしてもさっきの地下のお店と同じく気に入るとも限らないので、やけくそで近くの賑わっていたお店に入ることにしました。
ほら、悪くなさそうでしょう?
奥のテラス席もたくさん人が入っていて、悪くなさそうです。
アンティークだけどちょっとワイルドな店内。あっちゃ~ こりゃ、リトアニア料理って感じじゃなさそう。
私たちのテーブルの傍はドリンクカウンターで、こちらもなんとなくアメリカっぽい。行ったことはないけど、ウェスタンカントリーってイメージがするんですけど・・・違う?
でも、窓辺のこういう雰囲気は好きです。
さて。メニューを見てがっくり。サラダか卵料理、ソーセージといった朝食っぽいものしかないんです。私は特におなかも空いていなかったので、とにかくビールが飲みたいという相棒に、じゃあビーフサラダ一皿だけ注文しようと提案しました。軽く済ませてきちんとディナーが食べたかったのです。
ところがこのメニューは折り畳み式で、私が見ていたのは左の2枚で、右の2枚はめくりそびれていました。えーっ!!!なんだかたくさん美味しそうなのがあるじゃない!
追加注文しようと思いましたが、もはや相棒に言い出せる雰囲気ではありませんでした(泣
ここはビールのメニューが豊富でした。だからよけいにビールがメインで料理は少ないと勘違いしてしまったのです。
だって、ドリンクカウンターをよく見ると、各種ビールサーバーがセットされているようだし、落ち着いて食事をするところじゃなさそうな印象だったんだもの。
で、冷たいサラダでは物足りないだろうと思ってビーフサラダ7EUR(850円)を選んだのですが、バーベキューソースっぽい味付けで悪くはないものの、せっかくバルト三国に来ているという料理ではありません。
しかも、相棒はこれではまったく足りなかったそうで、このあとも険悪なまま。
めくりそびれていたメニューを見ると、食べてみたかった伝統料理ツェペリナイ(もちもちのじゃがいも生地でミンチ肉を包み、飛行船=ツェッペリンの形に整えた料理)もあったのに。でも、あとでメニューを見たときに追加しなかったのには理由があって、私が調べたツェペリナイの綴りは Z から始まっていたんです。でも、メニューはCepelinaiで C だったので、気づかず・・・サラダとビールで133EUR(1,577円)、あっさりと終えてしまいました。
さらに悪夢。昨日アップした最後にレストランをピックアップして記載してありましたが、まさにそのひとつがこのお店 Alinė Leičiai でした。出発直前にトリップアドバイザーから候補を挙げていたので、前に調べていたこのお店をすっかり忘れていました。せっかく候補のお店に行ってたのに。アメリカテイストのビアハウスだから、ビールを飲んだらそれでいいといい加減にあしらってしまった私が、まさにお店からあしらわれていたのです・・・ www.tripadvisor.jp
結局、評判がいいお店と言われたら美味しいと感じ、悪ければまずいと感じるという、自分の感性や舌を信じていない私の愚かさを露呈してしまいました。
数少ない外食の機会を棒に振ったツケはまだ続きます・・・(号泣