英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【スペイン】世界遺産セゴビア旧市街「Asador David Guijarro」で名物仔豚の丸焼き

2024年(令和6年)1月3日(水)

 

年末年始、ルクセンブルクを皮切りにヨーロッパ10日間の旅行です。今は2ヶ国目のスペイン滞在中。前回は世界遺産セゴビア旧都市の構成要素のひとつ、約2千年前に建てられたローマ水道橋をご紹介しました。

fuwari-x.hatenablog.com

 

セゴビアでの最後はランチ。レストランの予約は13時半です。開店時刻がその時間でした。セゴビア大聖堂へ行く道すがらに位置しているのは確認済み。

 

階段下に赤い庇が見えますが、そこがお店。メイン通りから階段を下ります。

 

パッと見ると住宅地で、きちんとチェックして行かないとレストランの存在には気づきにくい。もはやGoogleMapは必須です。

 

オンライン予約をして行ったのですが、はじめは満員だから13時半しか予約できないと思っていたのです。でも、何度通っても人の気配がなかったので少なくともこの日は13時半が開店時刻。

 

セゴビアの名物、仔豚の丸焼きが評判だというAsador David Guijarroです。

 

13時半になる少し前に覗くと、すでに数組が来店していました。

 

地下の席へ案内されます。今回はメニューも事前にGETして翻訳し、準備万端。

 

ランチメニューは一択。前菜、メイン、デザートの構成で29.9EUR(4,800円)。ボトルワインがついていると書かれていたので高くありません(飲み物は水のみの24.9EURもあり)

 

右奥の壁に建物の写真があるところがトイレ。

 

食事の前のご紹介でごめんなさい。あとで入ったけど今回の旅行で便座なしのトイレはありませんでした。

 

まずパンとミネラルウォーターが運ばれ、メニューからそれぞれチョイス。

 

メニューは季節によって変わるのか、今のものは違っていました。英語訳で載せておきます。

 

というのは、日本語訳にするとめちゃ変なの。喫煙者からってなに?スペイン語では「De Nuestro Ahumador」と書かれていたけど、それもよくわかりませんでした。燻製かと想像したんだけど、でもハンバーガーだしなぁ、と。

 

現メニューの豆のスープやポーチドエッグは、画像でも紹介されているので定番なのでしょう。当時は「Empanadilla de rabo de toro y chipotles con arena de mantequilla」というメニューがありました。翻訳によると「牛テールとチポトレのパイ バターサンド添え」でアンダルシアの郷土料理ラボ・デ・トロのパイ包みだろうと想像します。出てきたときには自分が何を頼んだかも記憶から抜け落ちていましたが、揚げ餃子みたいなものでした。油がいまひとつなのか3個も出てくると多過ぎだったことは覚えています。

 

相棒はおそらく「Ensalada templada de gambones y vieiras maceradas en anchote pan de arroz」と書かれていたものぐらいしか、該当する食材がありません。海老の入った生春巻きのようなものでした。こちらはアジアンテイストであっさりしていたのでOK。食器は蒸し器のように蒸気が出てくるようになっていて、真ん中のたれをつけて食べるスタイルだったと思います。

 

で、メインはこれがセゴビア名物の仔豚の丸焼きCochinillo asado(コチニージョ)。コチニージョを名乗るには、セゴビア産の生後3週間までの乳飲み仔豚で、体重4.5-6.5kgなどの厳格な決まりがあります。もし、それを感じながら食べていたら、なんとなくちょっとつらかったかも。柔らかくてジューシー、そしてこの量にしてボリューミーです。

 

もうひとつはたぶん、牛肉だったと思います。でもあんまり覚えてないの。というのは、他にはボトルワインが配られているのに、私たちだけグラスワインだったんです。言えば注いでくれたんだけど、それじゃペースを掴めないよね。ムッときてしまって楽しめませんでした。右手前に空のボウルがあるけどコチニージョについていたのかな、サラダも忘れられていたし。

 

デザートはこれも名物のPonche(ポンチェ)。シロップを含ませた生地にカスタードを挟んだセゴビア伝統のお菓子。

 

相棒はアップルパイにしていました。カスタードを挟んであって、ポンチェと似ているけどこっちもとても美味しかったです。甘みも抑えめ。

 

コーヒーは別料金2.2EUR。わからずにハイって言っちゃったパターン(恥

でもねぇ。私、ちょっぴり仕返ししてきました。実はルクセンブルクのホテルで50EUR紙幣100EUR紙幣は受け付けないとフロントに書いてあることを思い出していました。でも手元には、4年前娘が海外旅行から帰ってきた先輩にユーロ紙幣を両替してほしいと依頼されたときの高額紙幣があったのです。当時のレート1EUR=121円162円にもなっている今回使うべきだけど、使えるところがないなんて。でも合計62EURに対してだったら出してもいいよね、ここで出しちゃえ。

 

実際、このお店でも断られたんだけど、カードは持ってないと言って突っぱねました。スペイン語も英語も通じないし何を言っても無駄だと思ったんでしょう、たぶん、近くの銀行に走って行って確認したと思う。それぐらいは待たされました。斯くして、100EUR紙幣は手元を離れ、10,000円の食事代は7,500円換算となりました~

 

バス停から見るローマ水道橋。念願だったセゴビアに来られて満足です。もっとゆっくり街歩きもしたかったな。1泊ずつスーツケースを引いての移動を相棒は嫌うので断念しましたが、やっぱりセゴビアもお泊まり推奨です。

 

バスにも仔豚の丸焼きの宣伝が載っていました。食べさせる店はあちこちにあるようだけど、有名店はMesón de Cándido(メソン・デ・カンディド)。ここはコチニージョの柔らかさを証明するために、テーブルで切り分けるというパフォーマンスをするらしいです。

 

場所はここ。誰しもがそばを通る絶好の位置にあります。

 

鉄道駅までバスで20分2EUR。途中でコロッセオのような円形の建物を見かけました。慌てて撮ったけどちょっと遅かったです。19世紀初めに建てられたセゴビア闘牛場で、今も毎年6月末のお祭りのときに使われているようです。

 

Segovia Guiomar駅到着です。駅のまわりは笑えるほどなんにもない場所。

 

だってほら、隣は放牧地なんだもの。クエンカもそうだったけど、長距離列車の駅周辺が発展しないってことは、地元民は鉄道に縁がないってことなのかな。

 

元日でなければちゃんとタクシーも常駐しているようだし、バスに乗り遅れても荷物が多くても心配なし。

 

駅ではやっぱり手荷物検査があります。でも、乗客もそこまで多くないのでスムーズ。

 

15:57発でマドリードへ戻ります。

 

途中停車駅もなく30分足らず。旧市街まではバスに乗り換えるというのがネックだったけど、バスはピーク時には1時間3本出ているし早朝から夜遅くまで走っているので、ハードルは低いと思います。

 

これでマドリード・チャマルティン駅を拠点にするエクスカーションは終わり。まだマドリード滞在は続きますが、ホテルは中心部へ移ります。