英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【オーストラリア】Brisbane Botanic Gardens~市庁舎時計台無料ツアー

2024年(令和6年)8月11日(日)

 

夏休みはオランダ、ベルギーへ再訪しようと計画していたのですが、1ヶ月前にシドニー往復の特典航空券が取れてしまいました。せっかくなので、キャンセル料を支払い急遽オーストラリアに行先変更。前回はMt.Coot-thaからブリスベン中心地を眺めた話を書いています。

fuwari-x.hatenablog.com

 

迷いかけたMt.Coot-thaからのトレイルを無事抜けると、Botanic Gardens Hidden Lakeのそばを通り、そのままBrisbane Botanic Gardens Mt Coot-thaに入り込むようでした。

 

植物園は囲まれた敷地にあると思っていたのでわからなかったのですが、ここももう植物園の一部になるみたい。無料で開放されている植物園だからと言っても鷹揚だわ~

 

細い枝がものすごく長くて独特。並木道のようになっていました。

 

展望台があるようです。

 

屋根もあって、寛いでいる人たちもいました。それもそのはず。

 

ここからの景色も素晴らしい。Mt.Coot-thaの頂上まで行けなくてもブリスベン市街が望める絶好の場所です。

 

むしろこちらのほうがビル群が近くて、より迫力を感じるかも。ブリスベン全体を眺めたいとまで思わないのであれば、ここでもOKだと思います。

 

この看板までやってきて、ようやくすでに植物園の中に入っていると気づいたのだよ。それならもっと各地をゆっくり見学したのに。整備されているというのにほどんど迷子状態だったMt.Coot-thaからのトレイルはしっかりフェンスで囲まれていたのに、管理の仕方が逆では?(笑

 

ここは、前日にグラスハウスマウンテンズ国立公園を案内してくれたMattが写真を見せてくれた場所。この橋の上から撮るといいよと言っていたっけ。

 

それがこちら。屋久島や石垣島で見るのと同じく枝から根を伸ばすガジュマル系の木がそばに見えます。

 

池を渡ると日本庭園。Mattは日本好きだから日本庭園押しだったけど、日本人の私がわざわざ見ることもないと思いつつ、まずBONSAI HOUSEへ入ります。

 

でも、案外盆栽が興味深かったんです。盆栽や華道って、結局のところ小さな空間に造られる世界観だと思っているのだけど、なるほどこのTaxodium Distichum(ラクウショウ)を見ると、ミニチュアの林を感じさせられるかも。

 

このFicus Macrophylla(オーストラリアガジュマル)も、樹齢400年にもなったりするガジュマルをこんなにコンパクトに仕上げて楽しむものなのかも。

 

もっとも気に入ったのがMelaleuca Leucadendra(ロングリーフペーパーバーク)。日本の文化を取り入れて、どこの原産木でも小さな鉢の中に自分の思う風景を投影していく。いや盆栽、理解できる年齢になってきたのかも。

 

隣に続く日本庭園へ入ります。私たちには見慣れたこんな庭も外国人には好まれるらしい。そりゃイングリッシュガーデンとはまったく違うけど、どういうところが受け入れられるんだろうね。

 

でも、割とどこの国の植物園に行っても日本庭園があるなと思い出します。日本文化が少しでも浸透しているのは嬉しい。

 

Mattにも前日のお礼とともにここでの画像を送信しました。ただ、形容詞の少ない会話をする日本人(いや、私だけ?)、どれほどブリスベンの滞在が素晴らしいものとなったかを伝えられたかだろうかと思います。

 

さて。温室もあったし、まだまだ見たいところもあったのだけど、バスの本数がとにかく少ないので、さらに1時間余をここで過ごすよりも戻ることにしました。

 

バス停の位置は降車場所と同じなのかどうかが少し不安だったので、インフォメーションに確認しに行きました。

 

行きに通ったバス停はプラネタリウムのそば。この銅像はロシア人の天文学者Konstantin Tsiolkovsky(コンスタンチン ツィオルコフスキー 1857-1935)です。特にオーストラリアに縁があったという記載はありませんでしたが、2007年にクイーンズランドで開催されたDialogue of Culturesでのロシアウィークを記念して贈呈されたようです。

 

プラネタリウムの前で想像を膨らますコンスタンチン博士。この時代にすでに人が宇宙へ行くことを考えていました。

 

銅像を通り抜けたところにバス停があります。13:32のバスでブリスベン中心部へ戻りました。

 

街を歩いているとBrisbane Arcadeを見つけました。

 

日曜日は閉まっているので翌日の画像も入れていますが、シドニーにあるStrand Arcadeと同じようなレトロさが素敵。

 

1924年にオープンしたブリスベン最古のアーケードで、1992年にブリスベンの遺産に登録されています。

 

レトロな雰囲気を壊さないお店がまた渋いの。

 

2024年はちょうど開業100周年。変わらぬ手仕事が紹介されています。

 

市役所へ向かいます。市役所前にあるKing George Squareの前の道を挟んでAlbert Street Uniting教会があります。内部の見学ができないか見に行きましたが、どうやら曜日が限られているようでした。

 

教会側から見たブリスベン市庁舎。時計台への無料ツアーがあるのですが、すでに予約は埋まっていて、夕方最後の時間に1人だけ空いていました。翌日を見ると12時まで満員。しまったな~

 

開拓時代を表すモニュメントPetrie Tableauです。初期の入植者家族であるAndrew Petrie(アンドリュー・ピートリー1798-1872)とその家族、そして息子ジョンの友人アボリジニの少年たちも座っています。ジョンはのちにブリスベンの初代市長となっています。

 

こちらはイギリスによる統治時代の国王ジョージ5世像(1865年 - 1936年)

 

時計台ツアーへは、とりあえず私1人で参加することにしました。たった7人しか予約が取れません。

 

正面にあるのが時計塔へ上がるエレベータ―。

 

もちろん手動式です。ツアー中、ガイドを撮ってはいけないという張り紙はありましたが、他は大丈夫そう。ただ、ほかの参加者がカメラを出さなかったので私も控えていました。途中で時計の裏側が見られる場所があります。

 

1930年に開庁した市庁舎は、1960年代に高さ制限が緩和されるまでブリスベンでもっとも高い建物でした。

 

87.5mの高さから当時は360°が見渡せていましたが、今はすっかり視界が遮られています。

 

それでも、やはり塔に上るという体験はいつでもテンションが上がります。

 

狭い通路を1周するだけのツアーは所要時間15分。King George Squareを見下ろせば、もうおしまい。

 

ブリスベンは見所が少ないと言われていますが、落ち着いた街で私はとても好感が持てました。サンシャインコースト、ゴールドコーストへもアクセスが容易で、ここを拠点にあちこち足を延ばすことも可能です。ウルル(エアーズロック)へも曜日は限られていますが飛べるので、やっぱりいつか行きたいです。さて、翌日にはブリスベンを出発です。