アルベロベッロの朝です。
泊まった醍醐味は、ひとつは夜景、もうひとつは人のいない早朝ですよね。
夜は人混みでちっともその醍醐味を感じられませんでした。
いつまでも人がいっぱいなんですもんね。
日の出は7時15分のはず。
おお~ でも外に出てみると、もう明るいよ~ 急げ~
何度も登場させているお土産物屋さん街は、また表情を一変させています。
きのう、緑色にライトアップされていた場所です。
クリスマス色に植えたシクラメンと、まだ点いたままの灯りもきれい~
向こうには、朝焼けが見えます。これぞ、泊まった醍醐味ですよね~
でもね~ 娘が先に出掛けちゃったんですよね。戻ってきても鍵がかかっているし、私も写したいし、とにかく探さねば。
ってことで、下へ降りて行ったら、逆の方角はあっさりしておりまして。
娘を見つけて元へ戻り、展望できる場所を探します。
レセプションの向かいのお土産物屋さんの人が、眺望がいいから見においで~ と誘ってくれます。
いくつかのお店では屋上を開放してくれており、きのうも屋上にいる人たちを見かけましたが、きのうのワインの失敗がある。入ってしまったら、やっぱり買わねばなるまい・・・
でも、その場所をヒントに、隣にある公園に行くといいように思いました。
おお~ やっぱりきれいだ~
尖塔が見える教会は、駅から辿り着いた広場の向こうにあったな。
今日はあそこへも行こう。
明け出すとあっというま。ものの10分で青空になっていきます。
公園にはネコちゃん。この町もネコの多い町でした。
下の写真の私がいた公園が左側、声をかけてくれたお店が右にあって、公園から戻って店の前を通ると、おばあちゃんが声をかけてきました。
さっき声をかけてきた人のお母さんのようです。
あ、この人だ!
ちょうど春ごろのVISAの情報誌でアルベロベッロの特集があったのですが、そこでも載っていたし、ガイドブックでも必ず登場するおばあちゃんです。
日本へも6回行ったのよ。
買わなくていいから、まぁ屋上からの眺めを見て!
そうお誘いを受けて、つい店の中へ。ここは両親のベッドルームだったのよ、そんな説明を受けながら、奥へ入ります。
屋上からの眺めは、地上からとはまた違います。
とんがり屋根が連なって、アルベロベッロならではの眺め。
三角屋根を利用して雨水を地下に水を貯め、利用していたそうです。
今も現役かどうかは不明。
下に降りると、マリアさんの営業開始。
やっちまった。ただでは帰れないよね(笑
中国製の偽物も出回っているそうで、オリジナルの説明を受けます。
手提げ袋やベッドカバー、クッションカバーなどがあり、すべて刺繍を凝らしていますね。色の違いは、ハーブやどの果物で染めているのだそうです。
愛用の鍋ストウブ用のトゥルッリ型の小さな鍋つかみを選びました。
ふたつで20EUR(2,760円)。定価はひとつ21EURで、決してディスカウントはしないそうですが、日本人だけは特別ねと、安くしてくれました。ま、そういうことにしておきましょう。
他で見ると数百円で売っていましたが、ひとつずつ刺繍されたホンモノを長く大切に使いましょう。そう思わないと、まんまと引っかかったようで悔しいよね(笑
お店には、こんな愉快な置物もありました。
買い物が終わり、外へ出て店の写真を撮っていると、またマリアさんが私たちを呼びます。
ね、家の中を見ていって。
店の右隣が、マリアさんの自宅です。
普段の暮らしを見せていただきました。
システムキッチンも入って、なかなか快適そうでした。
何よりも、リビングの隣にあるマリアさんのベッドルーム、白い洋服ダンスがふたつ置かれていて、店にあるのと同じお手製のベッドカバー。
もう、20年も使っているのよ。
触らせてもらうと、本当にしっかりしていて、使い込まれていていい感じ。
でも、ワタクシ、お布団生活でございます。こればっかりは買いません(笑
手仕事の味わい深い感じはとても気に入ったので、鍋つかみは大事に致します。
上の写真の左側の扉が、ちょうどマリアさんのベッドルームの位置でした。
コーヒーを、是非ごちそうさせて。
そう言っていただきましたが、ありがたくご辞退。
間もなく8時、そろそろ朝食の時間です。
マリアさんのお店を出て、右端にある朝食会場に向かいます。
左側の建物は、レセプションで、朝食会場の建物の右側を奥に入ると、私たちの部屋があります。
8時を待って中に入ったのですが、まだもうちょっと待ってと言われました。
パンが焼きあがっていないようです。
15分ほどしてから出直しましたが・・・
ちょっとばかりあるその空間に、焼きたてのクロワッサンが並べらましたが、後はきのうの残りのパウンドケーキ?
上の段にはフルーツとヨーグルト。
あとは、シリアルで終わり。
これって朝食?シンプルというか何もない。
あまり待たせられないと思ったのか、オーブンからクロワッサンを少しずつ出して並べますが、他の人の分も気になるほどの少ない。
しかもここに見える座席と、もうひとつテーブルがありましたが、たぶん定員は10人ほどしかないので、ゆっくりしているわけにもいきません。
宿泊客は食べるものがないので、数分で去って行きます。
あと2時間ほどでチェックアウト。
ここで、もたもたしているよりも、もうひとつトゥルッリのある地区があるし、同じところを回っているばかりで観光はほとんどしていません。
荷造りをして、出掛けることにしましょう。