ロコロトンドからアルベロベッロへは1駅ですが、9分かかります。
駅舎はロコロトンドと同じ。この沿線は、みんなこれ?
駅前はさらに殺風景でした。
ここが人気観光地?
まだ16時を回ったところですが、陽気さはまったく感じられず人気なしで、狭い歩道に侘しさ倍増。
ここを抜けると広場に出て視界が開けました。目印にしていたポポロ広場でしょう。
となると、向こうにとんがり屋根が見えるはず。
わぁ~ トゥルッリがいっぱいだ~
このとんがり屋根のトゥルッリ、石灰石の切石で作られた簡素な建物です。
石を積み重ねているだけ、ということですね。
農民の家は解体しやすいように簡易に建設するよう、領主から命じられていました。
ひとつは、反抗的な農民を懲罰するため。もうひとつは、徴税逃れです。
この土地を与えられたとき、周辺は「無人の土地」と記されていたそうです。
領主はナポリ国王に対し、家屋に応じた税金を払うことになっていました。
ナポリ王国から徴税官がやってきたら家を壊し、徴税を妨害するわけですね。
しばしば形容される「小人が集まったような」「おとぎの国のような」という、この独特の外観が人気を呼んだのでしょう。
広場から下へ降りていくと、クリスマスマーケットが残っています。
ここから坂を上がって行った先に、今宵の宿があるはず。
せっかくのアルベロベッロなので、トゥルッリの宿を取っています。
上へ行くほどに観光客が増えてきます。
のどかなロコロトンドからやってきた私たちには、この喧騒がツライ。
17時前にして、お月さままでくっきり。でも、レセプションの場所がわからない~
行き着いたのは教会。でも、ここまで来たら行き過ぎているはず。
もう一度戻って・・・このあたりのはずなんだけどなぁ。
持っているのはグーグルマップをプリントアウトしたものだけ。う~む。
すると、建物の前で座っていた女性が「Trulli e Puglia?」と声をかけてきました。
そうそう、そこです~
レセプションの建物の前で、迷っている人がいたら声をかける係のようでした。
ホラ、左端に座っているでしょ?
この建物もトゥルッリです。
屋根の吹き抜け部分を閉じ、子ども部屋にすることが多いそうですが、上がってみたい誘惑に駆られます。狭そうだけど、閉所っぽくてコワそうだけど、なんとなく冒険心がわくわ~
それにしても、アルベロベッロの地理は難しかったです。
平面で見るとそう難しくなさそうなのですが、谷を挟んでいるんです。ホテルの予約を考えたときも、近そうで遠いのか、遠そうで近いのか、さっぱりわからなくて困ったのですが、なんとか辿りつけました。
Trulli e Puglia1泊朝食付きで19,248円。Hotels.comでの予約です。
レセプションをいったん出て、奥に連なるトゥルッリのひとつに案内されました。
なにこれ~ メルヘン~
チェックアウトは、10時半。わずかな時間ですが、我が家となります~
部屋に入ってすぐリビング。
テーブルの上の置物は売り物でした。割りそうでコワイ~
奥にはメインベッドルームが見えます。
左側にはキッチン。
使ってもいいけど、きれいに始末できていなければクリーニング代がかかるそう。
リビング奥のメインベッドルームは、ベッドを入れるとそれだけでいっぱいいっぱい。
リビング手前にはサブ。
通りに面している部屋ですが、窓が小さいので明かりもあまり望めません。
バスルームはさらに狭くて撮れないっ
扉を開けるとそこにガラス板があって、それに隔てられてシャワーがあります。前はあきあきなので、気をつけて使わないと付近は水浸し。

その被害に遭うのが、左側にあるトイレ。シャワーと隣接中の隣接です。
イタリアでは必ずビデがありますよね。使い方を調べたけど、いまひとつよーわからん。
見えませんが、タオルウォーマーもあります。ほんと助かります。
部屋の見学が終わったところで、ワインを買いに行かなくては~
夜のアルベロベッロも、ちょっと散策しなくちゃ。
出てすぐのところはお土産物屋さん街で、ワインが見えたので、つい入ってしまいました。
(この場所、最後にもう一度写真を載せるので、覚えていてくださいね)
次々と気前よく試飲させてくれるおばあさんだったので、買わないわけにはいかなくなって、普段は口にしないタイプの特徴的なワイン2本33EUR(4,550円)で買っちゃいました。レストランじゃあるまいし、ザルのように飲む私には高過ぎ。
そのまま下までじゃんじゃん降りると見つかりましたよ、ワインショップ。しかも、5~6EUR程度でも、充分揃ってる。
さっきのワインは家へのお土産にして、もう1本買い足しました。
あちこちライトアップしていました。
こんなプロジェクションマッピングも。
あとで調べると、これはクリスマス時期だけのイベントだったようなので、見られたのはラッキーだったのかな?
でも、ふつうのアルベロベッロの夜の町も歩きたかったので、ひとりで少し歩いてみました。
ふつうの夜のアルベロベッロはこんな感じ。
売り物件もありました。
まだ土地勘がないので、1人で暗がりはやめておきましょう。
メインの道へ戻って、明日のレストランをいくつかチェックして回りました。
持っているのはグーグルマップにお店をチェックした紙1枚。
それを見ながら歩いていると、どこからか日本語が聞こえてきました。
「なにかお困りですか?」
紙を見ながら歩いているので、何かを探していると思われたのでしょう。
お顔は見えませんでしたが、
「いえ、大丈夫です。ありがとうございます」
と、人混みに紛れたその人に返事をしておきました。
この人と、翌日再会します。
ワインも飲んで、すっかりくつろいだあと、ふと、夜のアルベロベッロはどうなっているんだろう?と思って外へ出てみました。
21時前。あとで載せると書いたあそこと同じ場所です。
まだまだこの時間でも、人がいっぱいでした。
2日目も終わります。月明かりが美しい日でした。