英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【イタリア】2日目-3 世界遺産の町アルベロベッロでトゥルッリの宿Trulli e Pugliaに泊まる

 
ロコロトンドからアルベロベッロへは1駅ですが、9分かかります。
駅舎はロコロトンドと同じ。この沿線は、みんなこれ?

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駅前はさらに殺風景でした。
ここが人気観光地? 
まだ16時を回ったところですが、陽気さはまったく感じられず人気なしで、狭い歩道に侘しさ倍増。

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ここを抜けると広場に出て視界が開けました。目印にしていたポポロ広場でしょう。
となると、向こうにとんがり屋根が見えるはず。
 
わぁ~ トゥルッリがいっぱいだ~ 
   
このとんがり屋根のトゥルッリ、石灰石の切石で作られた簡素な建物です。
石を積み重ねているだけ、ということですね。
 
農民の家は解体しやすいように簡易に建設するよう、領主から命じられていました。
ひとつは、反抗的な農民を懲罰するため。もうひとつは、徴税逃れです。
 
この土地を与えられたとき、周辺は「無人の土地」と記されていたそうです。
領主はナポリ国王に対し、家屋に応じた税金を払うことになっていました。
ナポリ王国から徴税官がやってきたら家を壊し、徴税を妨害するわけですね。
 
ここは、1996年にユネスコ世界文化遺産に登録されています。
このあとに行くマテーラより3年後の登録ですが、日本ではアルベロベッロの方が知名度が高いですよね。 
しばしば形容される「小人が集まったような」「おとぎの国のような」という、この独特の外観が人気を呼んだのでしょう。
  
広場から下へ降りていくと、クリスマスマーケットが残っています。

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ここから坂を上がって行った先に、今宵の宿があるはず。
せっかくのアルベロベッロなので、トゥルッリの宿を取っています。 
  
上へ行くほどに観光客が増えてきます。

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のどかなロコロトンドからやってきた私たちには、この喧騒がツライ。

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17時前にして、お月さままでくっきり。でも、レセプションの場所がわからない~

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行き着いたのは教会。でも、ここまで来たら行き過ぎているはず。
もう一度戻って・・・このあたりのはずなんだけどなぁ。
持っているのはグーグルマップをプリントアウトしたものだけ。う~む。
 
すると、建物の前で座っていた女性が「Trulli e Puglia?」と声をかけてきました。
そうそう、そこです~ 
レセプションの建物の前で、迷っている人がいたら声をかける係のようでした。
ホラ、左端に座っているでしょ? 
この建物もトゥルッリです。
 
 
屋根の吹き抜け部分を閉じ、子ども部屋にすることが多いそうですが、上がってみたい誘惑に駆られます。狭そうだけど、閉所っぽくてコワそうだけど、なんとなく冒険心がわくわ~ 

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それにしても、アルベロベッロの地理は難しかったです。
平面で見るとそう難しくなさそうなのですが、谷を挟んでいるんです。ホテルの予約を考えたときも、近そうで遠いのか、遠そうで近いのか、さっぱりわからなくて困ったのですが、なんとか辿りつけました。  
Trulli e Puglia1泊朝食付きで19,248円。Hotels.comでの予約です。 
レセプションをいったん出て、奥に連なるトゥルッリのひとつに案内されました。
なにこれ~ メルヘン~
チェックアウトは、10時半。わずかな時間ですが、我が家となります~ 

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部屋に入ってすぐリビング。 
テーブルの上の置物は売り物でした。割りそうでコワイ~ 
奥にはメインベッドルームが見えます。

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左側にはキッチン。 

使ってもいいけど、きれいに始末できていなければクリーニング代がかかるそう。 

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リビング奥のメインベッドルームは、ベッドを入れるとそれだけでいっぱいいっぱい。 

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リビング手前にはサブ。

通りに面している部屋ですが、窓が小さいので明かりもあまり望めません。 

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バスルームはさらに狭くて撮れないっ

扉を開けるとそこにガラス板があって、それに隔てられてシャワーがあります。前はあきあきなので、気をつけて使わないと付近は水浸し。

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その被害に遭うのが、左側にあるトイレ。シャワーと隣接中の隣接です。

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イタリアでは必ずビデがありますよね。使い方を調べたけど、いまひとつよーわからん。
見えませんが、タオルウォーマーもあります。ほんと助かります。
 
部屋の見学が終わったところで、ワインを買いに行かなくては~
夜のアルベロベッロも、ちょっと散策しなくちゃ。 
出てすぐのところはお土産物屋さん街で、ワインが見えたので、つい入ってしまいました。

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(この場所、最後にもう一度写真を載せるので、覚えていてくださいね)
 
次々と気前よく試飲させてくれるおばあさんだったので、買わないわけにはいかなくなって、普段は口にしないタイプの特徴的なワイン2本33EUR(4,550円)で買っちゃいました。レストランじゃあるまいし、ザルのように飲む私には高過ぎ。
昼間のハウスワインEUR(1,100円)だったと思いつつ、断れない日本人。そもそも、こんなお土産物のお店に入るからダメなんだ~
 
そのまま下までじゃんじゃん降りると見つかりましたよ、ワインショップ。しかも、5~6EUR程度でも、充分揃ってる。
さっきのワインは家へのお土産にして、もう1本買い足しました。
 
あちこちライトアップしていました。 

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あとで調べると、これはクリスマス時期だけのイベントだったようなので、見られたのはラッキーだったのかな?
でも、ふつうのアルベロベッロの夜の町も歩きたかったので、ひとりで少し歩いてみました。 
 
ふつうの夜のアルベロベッロはこんな感じ。

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売り物件もありました。 

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まだ土地勘がないので、1人で暗がりはやめておきましょう。
メインの道へ戻って、明日のレストランをいくつかチェックして回りました。
 
持っているのはグーグルマップにお店をチェックした紙1枚。
それを見ながら歩いていると、どこからか日本語が聞こえてきました。
 
 「なにかお困りですか?」
 
 紙を見ながら歩いているので、何かを探していると思われたのでしょう。
お顔は見えませんでしたが、
 
 「いえ、大丈夫です。ありがとうございます」
 
と、人混みに紛れたその人に返事をしておきました。
この人と、翌日再会します。
 
ワインも飲んで、すっかりくつろいだあと、ふと、夜のアルベロベッロはどうなっているんだろう?と思って外へ出てみました。
21時前。あとで載せると書いたあそこと同じ場所です。 

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まだまだこの時間でも、人がいっぱいでした。 
2日目も終わります。月明かりが美しい日でした。 

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