英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【スペイン】4日目-5 セビリア老舗「ロス・ガリョス」で3度目のフラメンコ

2019年(平成31年)1月1日(火)
 
スペインへの旅行を決めたのは、アルハンブラ宮殿を見たかったからでした。
なんといってもヨーロッパでイスラム文化を垣間見れるということが魅力的。 
しかし、そのアルハンブラ宮殿の予約が3ヶ月前にはすでにほぼ埋まっていたので、その後のプランが大幅に変更になってしまいました。
 
あとはどこへ行くか。
 
最後まで捨てきれなかったロンダ、フリヒリアナを諦めてセビリアに決めたとき、やっぱりフラメンコは見てみようということになりました。
 
はじめは食事をしながら見る予定でした。
評判のタブラオもリサーチしていましたが、グラナダに比べるとぐんと高い。
いつしか食事プランは棚上げになりました。
 
予定していたタブラオは、予約する食事が高いほどいい席に通されると知って断念。
代わりに評判のよい誰もが知る老舗 Los Gallos を予約しました。
ここは食事なしでワンドリンク35EUR
これまでの18EUR10EURとは格が違いそうです。
なにしろ出演者も10人ということなので、迫力満点のはず。
 
なんとなく人気のタブラオほど開始時刻が遅いような気もしていました。
1ステージ目が20時半開始、しかも90分ものショー。
肝心なところを見られなかった午前中のセビリア観光も、午後のコルドバ観光も、このフラメンコで帳消しにできるはずと期待いっぱいでした。
 
20時半から1時間半のステージを見たら、終了は22時。
まずは腹ごしらえをしましょう。 
 
タブラオまでは、ホテルから20分歩きます。
バスでもいけるようでしたが、あまり効率的な経路がなさそうだったことと、これまで20分というと楽勝で歩きだったので、まったく調べていませんでした。
 
ところが、いつもは観光地の中を歩いている感じでしたが、今回はごく普通の大通りをひたすら観光地に向かって歩くという道中の面白くなさ、そして、セビリアはあんまりきれいな街ではなかったので、相棒の機嫌がどんどん悪くなっていってました。
 
まぁ、なんというか、ワンちゃんの躾が悪いんですわね。
だもんで、ボーっと歩いているとアブナイわけでして。
  
ここまでくれば、まぁいいだろうというあたりでレストランを探しましたが、1日の歩き疲れもあって探す気になれず、一番近くのお店に決めちゃいました。
 
グラナダで食べなかったサフランライスのパエリアを見つけたからです。
 
ひたすら飢えている生野菜EUR

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セビリアのおススメの食事では魚介のフリットをたびたび目にしたので、私たちにとって鬼門のイカ以外にしたいなぁとcalamariを避け、chocsと書いてあるのを選んでみたら、まさかのイカフリット10EUR。
イカにもいろいろあるのね。

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パエリア14EUR

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ビールは2.5EURと非常に安いので、これで37.8EUR(4,850円)。
 
でも、いつもよりぐんと量が多いし、なんといってもイカショックで美味しさ云々はどこへやら。どうやって食そうかと考えるだけで頭いっぱいになる食事でした。
 
ここまでくれば Los Gallos へは5分足らずなので、開演30分前に到着しました。
入口ではどうやら当日に来た人たちが断られているようでした。
でも、どのタブラオでもその時間に来て入れるのは難しいと思います。 
 
座席は既に半分ほど埋まっていました。
到着順に座席は詰めて座っていきます。
ワンドリンク付なので、サングリアを頼んでみました。
満腹の私たちには、さらに苦しくなったかも。
 
80人ほどが定員の店内はそう広くありません。
階段式ではないので、一番前は見上げる感じになると思います。
私たちは真ん中ほどの端っこに当たっちゃいました。
 
一切の撮影が禁止なので、写真はこれのみです。

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結論から言いますと・・・
楽しみにしていた Los Gallos でのフラメンコ、私たちにはいまひとつでした。
 
グラナダでの哀愁を帯びたフラメンコから一変し、ここでのこの日のフラメンコはスペインの陽気さがよく出たステージでしたが、なんとなくそれに馴染まなかったこともあるかもしれません。
でも、たぶんそれよりも歌い手の1人がどうしても生理的に合いませんでした。
 
なぜか気に障るだみ声で、歌がまったく楽しめない。
踊れば歌う、歌えば踊るわけだから、踊りも楽しめない。
ギターのみのときは、そのソロがまたあのグラナダの哀愁からは遠く楽しめない。
ひたすら苦行の1時間半とも言っていいような、残念な時間でした。
 
踊りはバイラオーレ(男性)もいて、人数も3人だったかな?
かなり良かったんじゃないかと思います。
でも、とにもかくにも耳障りなだみ声のせいで帳消し。
バイラオーラ(女性)のソロパートで、歌い手との口説き口説枯れっぽいシーンも、その声のせいで気分は盛り上がらない。
 
1時間半のあいだ、相棒とはひとことも話していませんが、終演後の感想は2人ともまったく同じでした。
 
まぁ、フラメンコをよく知る人にとっては、ここのフラメンコはスキルも高いはずで、このステージもきっと上出来なのでしょう。
でも3回目のフラメンコで、まさかのがっくりでした。
 
遠いこの道のり、2人でだみ声を愚痴り合っていたら、割合早くホテルへ到着できたのが、唯一のプラスだったような気がします。