英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【スペイン】機内映画編

 

1ヶ月以上も経てば、ほとんどすっかり忘れています(汗
 
往路に見て印象的だった映画はこれ。
 
樹木希林の遺作でしたっけね。
茶道っていったい何をしているんだろう?いうことに興味があって観ました。
 
黒木華多部未華子ともに、ご本人にはまったく与り知らないところで縁があり、なーんとなく親近感を持って観ていました。茶道を通しての成長がうまく描かれていて、こういう世界もいいなぁという感想。娘が絶対に好きだと思ったので推薦しちゃいました。
 
樹木希林は、かなり悪くなってからの撮影だったようですね。息遣いが苦しそうでもありましたが、素晴らしい配役だったと思います。
かなり気に入った作品となりました。 
 
 
 
● 303 2018 独 
倦怠期の彼氏に会いに、錆びたキャンピングカーでポルトガルに向かうユーレ(♀)、実の父親に会いにスペインへ向かうヤン(♂)、ほぼ登場人物はその2人。
 
ユーレのキャンピングカーに、ヒッチハイクするヤン、2人の大学での専攻を説明したり、環境論など徹底的に議論したり、日本人ではなかなかこういう誤解を恐れず持論を戦わせるということは、若い2人ではないだろうなぁと思いながら観始めました。
 
それぞれ恋人がいて、今どきの映画のように簡単に特別な関係にはならない。でも、ドイツからベルギー、フランス、スペイン、ポルトガルへと旅する中で、徐々に気持ちを通い合わせていくところがとてもいい。 
 
私の行きたいケルン大聖堂も遠目に見える。国境を超えるたび、2人でハイタッチ。
これから行こうとしていたサン・セバスチャンも通る。
ロードムービーって私向き。
 
人と人が、どういうところで気持ちを通い合わせていくか、どういう通わせ方が自分にとってしっくりくるか、素朴だけれど、しみじみと感じながら観られたとてもいい映画でした。 
 
RBG 
なんだか3文字ぽっちりの題名の映画が続きますが、日本公開は5月10日。
おススメです。
 
1993年に任命されて以降、戦い続ける現役最高齢85歳最高裁判事の女性、ルース・ペイダー・ギングスバーグの生涯を描いたドキュメンタリー映画。 
 
なるほど、裁判を闘うというのはこういうことかということも含め、物事をどう捉え、どうすれば人の心を動かせるかという筋道の建て方が素晴らしい。決して声を荒げることのない「静」なる性格でありつつ、人の心をどう掴むさまには感動を覚えた。
 
男女平等に向けて女性解放を働きかけたパイオニア的存在のルースを支えたのは、大学の同級生の夫マーティン。明るく陽気な性格でルースを支え、控えめなルースのために彼女を推し、彼自身も優秀な法曹でありながらルースの活躍できることを考える。2人の強い信頼に結ばれた姿もまた温かい気持ちになれるものだった。 
 
● WHITE BOY RICK 
1980年代10代で麻薬ビジネスに成功した少年の実話。アメリカ史上最年少14歳でFBIの情報提供者になっておとり捜査に協力したものの、その功績にFBIが応えないことに憤慨し、デトロイトの麻薬ビジネスに手を染め、16歳で麻薬王になったリック。結局17歳で逮捕されて終身刑を言い渡され、現在も服役中。 現在も、なお。 
 
映画を観る限りでは、不良少年には決して見えないリック。黒人ではなく、白人がアフリカ系ストリート・ギャングに仲間入りし、麻薬ビジネスに染まっていくことを強調しての題名のよう。 
 
世界的作家の夫がノーベル賞を受賞することになった。でも、その夫を支え続けてきた妻こそが、実はゴーストライター
 
今、上映中の映画ですよね。受賞を聞いたときは確かに2人で喜びあったはずなのに、有頂天の夫の言動は妻を刺激する ・・・そしてまた、この秘密を嗅ぎつけている記者は、そんな妻の深層心理を揺らがせる。そんな中で迎える授賞式と衝撃の結末。
 
透き通るように美しいストックホルムの街が、余計に2人の疑惑を際出せるようで、緊張感のある作品に仕上がっていました。
 
いや~ これ、真実を明らかにしてしまったらどうなるの?佐村河内守新垣隆のように、最終的にはおさまるのかなぁ。 
 
SORRY TO BOTHER YOU 
電話勧誘員のカシアスは白人の声色を使えば売り上げが増やせると助言を受け、やがて売上上位者だけが配属される、セレブ勧誘員になるが・・・ブラックユーモアと紹介されていたけど、それってこういうことだったの?これまた衝撃の結末が待っています。 
 
この「白人の声色」という視点は今までありませんでしたが、なるほど黒人と白人は話し方がまったく違う。それは当事者たちにも自覚があるんでしょうか。映画中でもカシアス自身が白人の声を出しているのか吹き替えかわからないぐらいに声のトーンも話し方も違って、その点だけでも面白い。
 
でもこの会社、実はとんでもないものを売っていて、意外な結末に唖然。いやもう、ブラックユーモア、思わず意味を調べ直しました。
 
THE GIRL IN THE FOG 2018 伊・独・仏 
北イタリアの小さな村で1人の少女が失踪。
村の中で手を叩けば、すぐに近所の人が何事かと窓を開けるようなそんなところで、どこにも痕跡を残さずなぜ少女は姿を消してしまえたのか。疑われるのはよそから移住してきた住人、少女に執着していた引きこもりの青年、そしてまた少女の家族は少数派の宗教を信仰しており、隠遁した空気が漂う・・・
 
いやしかし、犯人は。静かにゾクゾクする映画でしたね 。 
 
ファミリー・マン ある父親の決断 
シカゴでヘッドハンターとして日々忙しく働くデイン・ ジェンセン。仕事優先の生活では、妻や子どもたちとの関係がうまくいかず悩みつつも、出世第一の競争に埋没する日々を送っている。
そこへ突然、10歳の息子が急性リンパ性白血病と診断される。それでもなお働き方を変えられないデインが、やがて仕事をセーブしはじめ、見失っていた大切なものを取り戻していく。 
 
前にも機内映画で見た記憶があるのだけど、どこにも記録なし。
 
息子のライアンがかわいい。
仕事にかまけて約束を破る父に、恨みごとひとつ言うことはない。そんなライアンの望みは、建築を見ること。絵をかくのが好きなライアンは、シカゴに点在する有名なビルを見て回りたい。
 
仕事の合間に抜け出しては息子とビルを回るデイン。しかし、日々悪化していくライアン。でもまだ、仕事第一の思考からは抜け出せないでいる。
 
やがて、デインはライアンが自分のことをこう話していると聞く。
「パパは困っている他のパパを助けている」
 
自分が何を大切にすべきかようやくディンが気づいたとき、ライアンは心肺停止に陥っていた ・・・
 
Before Sunset 2015 
前作があるんですね。一夜の恋「Before Sunrise-恋人までの距離」の続編。
9年前、一夜の恋に落ちたジェシーセリーヌ。その日の話を書いた本がベストセラーになり、人気作家になったジェシー
9年後、出版作のイベントにセリーヌがやって来て再会し、2人は思い出を語り始める。 
なぜ9年前、再び会おうと約束した場所に行けなかったのかを話すセリーヌ。しかしいずれにせよ、2人とも既に新しい恋人がいて、既に家庭があって、あの日に戻れるわけではない。
 
しかもこの話、さらに9年後があるんだって?えぇ~ その後はどうなるのよ~
 
でも、3部作とわかったときに、ハタと気づきました。そういえば、ブロ友まんちさんがこの映画を通しで観ていたっけ。思わずネタバレを読みに、まんちさんのブログを探してすっきり。
 
それにしてもこの監督、次の作品も撮っていますが、こちらは同じ登場人物を12年かけて1作品にしています。あれやこれや、人の人生を突き詰めていくのがお好きなのね。
 
6才のボクが、大人になるまで。 
上の「Before Sunset」の紹介をいい加減に読んでいたもんだから、その続編がこれだとばっかり思ってたんですよね。そうしたら、全然違う・・・
 
こちらの作品は12年かけて一家庭を撮った作品。
時の流れを同一人物で撮ったというところが同じということね。ただし、結末まで記憶に残っていません。 
 
時の流れに着目って、本当は見る人に想像させるべきところを自分で追っちゃう。
それって、どうなの?とも思いますが、結末までわかるすっきりもありますもんね。 
 
いい加減な鑑賞も多々あるけれど、一応、見た記憶があるものは以上。ファミリー・マンのように、また観たはずなのに~ということのないよう、一応ピックアップだけはしておきました。
 
この本数が示すように、ほとんど飛行機では寝ていません。ビジネスクラスだとつい寝てしまうけど、映画を観るにはエコノミーっていい!
 
マイルも貯まってビジネスクラスは取れるんだけど、座席がありません。今年で海外旅行は終わる予定ですが、最後はビジネスクラスと思っているので、来年行こうと狙っているバルト三国が予約できたときに終了になるのかな?
それまでまだしばらく続く予定です。