英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【オーストラリア】2年半ぶりの海外旅行出入国情報 追記あり

2022年(令和4年)8月

 

感染拡大中のこの時期に、なぜ海外へ脱出する計画を立てたのかという事の発端は、娘のイギリス旅行計画。大学時代の親友が海外赴任中なので、任期中に会いに行きたいと言っていた矢先、コロナのみならずロシアのウクライナ侵攻が勃発。それでも夏季休暇を利用して行くと言うので、いつキャンセルしても3,000マイルで済む特典航空券を融通。4月時点で7月の往路直行便は既にキャンセル待ちだったので経由便、帰路はビジネスクラスTHE ROOMが取れました。マイルもいつ使えるかわからないからね、いいよ、使って。

当時の燃料サーチャージ64,890円ウクライナ情勢で往路のコペンハーゲン経由はキャンセルとなり、何とか探し出した代替便は20時間かかるというバンコク経由。それでも、ラウンジともどもおおいに満喫して帰ってきました。SFC修行も役に立ってよかった。

 

娘が旅行準備を進めているころ、各国の感染者もすっかり少なくなって、当初旅行保険加入が必須だったバンコクの乗継規制も緩和されるなど、旅行者受け入れが活発化していました。だったら私も猛暑の日本から脱出できないかと特典航空券を探してみたところ、国際線の出発地は軒並み成田に変更されており、羽田便はわずか。その中からシドニー行きの空席待ちをしてみました。1ヶ月ぐらいであっさり取れたのが相棒。6月の燃料サーチャージ91,230円。ロンドンよりも近いのに、数ヶ月でこの高騰(ちなみに8月予約のシドニー行きは11万円超になっています)

 

いつも予約は相棒→私の順に取るので、すぐに私も取れるだろうと思っていたら、いつまで経ってもなしのつぶて。ANAに電話で聞いてみると10人待ちだと言われました。あの2,3分のあいだにそんなにキャンセル待ちが入る?キャンセル待ちって、きっと早い者勝ち以外の要素があるよね。

でも、出発2週間前のキャンセル待ち期限のころには、国内もオーストラリアも爆発的に感染者が増えてきていたので、正直なところ取れなかったことにホッとした気持ちもありました。ただ、私は春前から原因不明の体調不良が続いており、コロナ禍が終わっても海外へはもう行けないかもしれないという漠然とした覚悟もあって、チャンスがあるなら思い切った方がいいような気もしていました(体調不良時にありがちなセンチメンタル 苦笑)

 

踏み切れないまま、相棒のキャンセルは放置して国内旅行にシフトしようと考えてみたのだけど、なかなか行きたいところがない。夏休みでどこへ泊るにも高く、これならいっそやっぱり海外かなと思い直し、行く予定だった日の1週間前に検索してみると、なんと往復ともビジネスクラスが空いているではないですか。海外で罹患したらシャレにならないので即決はできませんでしたが、朝見た空席が夕方になってもまだ残っていたので、思い切って予約してしまいました。なんといっても猛暑から逃れたかったしね。

 

今の時期のオーストラリア旅行はまだまだ情報が少なく、準備がいつもより大変だったので、以下に列記しておきます。

 

● 3年前に取得した電子渡航ETASは今は使われていません。短期観光者がPCから渡航手続できる方法はなく、ETAというアプリをダウンロードします。手順は留学生向けのサイトで丁寧に紹介されていたので助かりました(若干変更になっています)。申請にはパスポートのほか現地での滞在先の住所が必要なので、ホテルを先に決めましょう。とはいえ、私も登録後にホテルを変更したので、そこまで厳格ではないはず。手数料に20AUDかかります。

 

● 日本入国時にはファストトラック利用のためのアプリMySOSが便利。利用者登録など案外手間ですが、この手続きひとつでコロナ以前のようなスムーズな入国ができます。帰国どころか出国もしていないのに、帰国時の体調に問題なしなどと入力するのが謎でちょっと迷いますが、ひとつずつ項目をクリアしていかないと進めないようになっており、ワクチン接種済みも登録できます。そこまで進んでいくと、はじめ赤だったアプリの画面が黄色になります。

ちなみにワクチン接種が帰国条件の国は多くないので、この項目は必須ではありません。しかも3回接種済みの人しか登録できないみたい。

※ 2022年9月7日以降、ワクチン接種証明があればPCR検査は不要になるとアナウンスがあったので、3回接種済みであればMySOSに登録すればOK。

 

MySOSでファストトラックを使うには、帰国便の搭乗前72時間のPCR検査の陰性証明書が必須。シドニー空港などの主要な空港には90分で検査結果を出してくれるPCR検査会場があるようでしたが、空港まで行ってもし陽性だったらどうしようもないので、できるだけ早く陰性証明書を取ったほうが賢明だろうと、2日前にANA提携の検査機関へ行きました。

※ 2022年9月7日以降、ワクチン接種証明があればPCR検査は不要になるとアナウンスがあったので、以下の手順は不要になります。

 

ANA提携の検査機関4Cyte Pathologyの申し込みには、検査機関のフォームに事前登録が必要です。フォームは日本語表示にもできるけど、かえって混乱するかも。

①住所はオーストラリア国内しか入れられないので、ホテルなどの住所を入れる。
②電話もオーストラリア国内番号のみなのでホテルか、0400000000でもいい。

検査機関にはこれをプリントアウトして持って行きます。ちなみに①②は間違っていても証明項目ではないので問題ありません。ANAで航空券を予約すれば検査期間の案内メールが届くし、費用も120AUD80AUDで受けられます。

 

案内メールに記載された検査機関の住所をもとにチョイスします。シドニー中心部を探すとSydney-Macquarie Streetが宿泊先ホテルからは至近でした。予約も不要。オペラハウスとサーキュラーキー駅があるので、位置は特定しやすいと思います。しかも、州立図書館の向かいの大きな通りに面していてわかりやすいはずですが、大々的に看板が出ているわけではないので案外見逃します。

 

検査機関の紹介に載せられていたこの画像をプリントアウトしておいて大正解。それでも一度は通り過ぎてしまいました。

 

というのも、画像に見える重厚な木製ドアが開いていたので、このビルだと思って入ると、COVIDの検査会場ではないという張り紙が(汗

 

木製ドアの左隣にあるコンビニの横の細い通路が入口。突き当りにクリニックがあるのですが、これは普通のクリニック。

 

エレベーターで4階まで上がります。

 

4階で降りると、既に馴染みになっている赤い4Cyte Pathologyのロゴと文字が見えるので安心。平日8:00-16:00なので、月曜日帰国だと出発便の時間によってここは不可、昼休み休憩にも注意です。

 

ドアを入るとすぐ奥の部屋に医療関係者が待ち構えているのが見えるので、プリントアウトした用紙を渡すと即、検査開始です。綿棒で喉を拭い、鼻の中も同じ綿棒で両方拭って終わり。結果は、24時間以内にメールで届きます。8時開始直後に到着したので、先にいたのは現地の人らしき1人のみでした。

 

夕方18時ごろメールで結果が届きました。パスポート番号の一部が表示されていて、生年月日を入れてログインします。この瞬間はちょっとドキドキ。

 

無事陰性でした!厚生労働省のフォーマットで証明されているので安心です。これをスクショしてMySOSにアップロードすれば画面が緑色に変わり審査中となります。

 

MySOSの審査が完了すると、アプリの画面は緑から青色になります。審査にかかる時間がいるので、帰国6時間前までに登録する必要があるのでしょう。それでも、シドニー空港で搭乗手続きをするときにはすでにこの画面を見せています。搭乗時、帰国後の空港でも見せました。ちなみに、MySOSでファストトラックを利用すると、空港到着から入国まで30分ほどしかかかりませんでした。かなり遠くまで歩かされますが、荷物を待つ時間ぐらいで完了と思っておけばいいかも。

もはや多くの国はワクチンの接種証明すらいらなくなっているので、日本の水際対策もさらに緩和されると思いますが、とりあえず今のところはこんな感じ。(この画面は、帰国後24時間で入国者健康確認センターとの連携が解除され、元の赤い画面に戻ります)

 

今回ばかりは、陽性になった場合に備えてカード付帯保険だけでなく、旅行保険に入って行きましたが、何事もなく帰国出来、その後の感染もなくホッとしています。そして今はただ、もっと平和に自由に行き来できる日が訪れてほしいと心から願っています。

3年ぶりのシドニー。人混みをできるだけ避け、あまり出歩かずに過ごしましたが、それでも否応なしに目にしたコロナの爪痕を、来週以降アップしていこうと思います。