2022年(令和4年)12月
所用で安曇野へ来ています。
評判の高い宿から「にし屋別荘」をチョイス。前回は温泉編。
今回はお食事編。評判が高かったので期待。全5室、それぞれソーシャルディスタンスが取れる場所にテーブルが設けてあります。入り口近くの囲炉裏端のある部屋にふたつ。
到着時にお茶をいただいた場所がひとつ。
そしてもうひとつがドリンクカウンターのある部屋。お風呂の入り口前にある場所です。
ここはひときわ天井高の高い場所。新潟の古民家を移築してきたのだそうです。
見上げるとダイナミックに構造を見せてあり、当時の自然なままの梁がワイルド。
私たちの席は右側のテーブル。それぞれ翌朝の画像です。
あまり多く食事ができる体調ではなかったので、食べきれるかどうかどうかが心配でしたが、彩り豊かな季節の前菜を見て少し気持ちが明るくなりました。
空いたところに温かい生麩田楽が運ばれてきました。これで、お盆が完成です。器に入っているのが、ふぐの白菜ポン酢。そして・・・
本日のメニューはこちら。気持ちを引き立てるように、ひとつずつ確認しながら食べ進めます。
体調が、と言いつつずらりと揃った日本酒。これで食欲も増すといいな。生酒を尋ねると2種類ありました。順番を尋ねると、飛騨高山の純米酒天領を先にするのがいいとのアドバイス。
お猪口はここから自分で選びます。私が選んだのは志野焼、相棒は唐津焼。部屋の名前もそうですが、焼き物に凝っているお宿のようです。
さて、季菜を続けましょう。鶉玉子海老包みから時計回りに、里芋だったかな、栗、銀杏、揚げた蓮根に隠れているのがチーズ豆腐。これ、美味しかった。
アツアツの生麩田楽は生麩が2種類ならお味噌も2種類。織部のお皿も感じがいい。
豚の角煮水辛子。甘めのお出汁とホロホロに仕上げられた角煮。上品でいてしっかり味が入っているあたり、食欲が湧く一品でした。
海老真薯揚げと青唐。大好きだけど、家で作るには手間ばかりという海老真薯。揚げたてが嬉しい。
蒸物は玉地蒸しきのこ餡。長野県のきのこの豊富さは、ランチの一休庵でも知ったけれど、ふんだんに使われたきのこがいいお出汁を出しています。
あらま。ランチに続いて岩魚の塩焼き登場。ただしこちらは2時間かけて焼いてあり、骨まで食べられるという一品。ほぉぉ・・・噂には聞いていましたが、これは美味しい。隣の囲炉裏で私たちが到着したあと焼き始めたということね。頭から丸ごといただけます。
旬菜の白和えはほうれん草と旬の野菜。だから、その「旬の野菜」ってなに?と聞いてみたんだが・・・きのこかな。
日本酒は、お隣の池田町の純米酒福源をいただきます。小さな酒蔵であまり多くのところに卸していないそう。地元ならではのお酒です。ただ、お猪口はそのままなのね。
ここで、今日のメインのお披露目とお肉の焼き加減を聞きに来られました。これから炭火で焼いていくとのこと。どどーんと牛ヒレ肉。た、食べられるだろうか・・・
お吸い物が登場。
蟹真丈、隠元、茸のお吸い物。真丈も美味しいし、柚子がよく効いているところがさらいにいい。お出汁も美味しいです。
炭火焼は椎茸から。断面を見てわかるとおり、さっと炙った程度。ジューシーというよりはもっとじっくり味わうような焼き加減です。
笹寿司と白がり。笹の香りにイクラ、きれいに作られたお寿司。満腹に近付いていても酢飯とくれば食べられる。工夫のきいたお料理の数々は申し分ありません。
三河牛の炭火焼き。わさびの産地らしくすりおろしが添えられています。これはウェルダンの方が、より美味しいかも。牛乳の旨みがより感じられる気がしました。
炭火焼きの長ネギとピーマン。
稲庭うどん。信州でお蕎麦ではなく稲庭うどんとは、逆に新鮮かも
塩丸イカの酢の物。よくここまで食べられたよ。ひとえによく考えられた美味しい献立のおかげでしょう。
ご飯とデザートは辞退しました。お隣の席の人はおにぎりにしてもらっていましたが、私たちにはもう無理。この体調でここまで食べられたことに感謝でした。
大満足の食事でしたが、再訪するのに躊躇する点がひとつ。とても慌ただしいのです。古民家ゆえ、歩くと軋むとはいえ、そもそものスピードが早すぎるんでしょうか。食べ終えると間髪入れず下げるのは、たった5部屋だからこそ目が届くというもの。だとしても、優雅な食事を味わうペースではないところが、とても残念。
朝ごはんに続きます。これもまた、過不足のないお膳。
あとで運ばれてきたのが手作りの堅豆腐。
納豆は辛子ではなくわさびというのが安曇野スタイルね。
テラスには忙しなく鳥が遊びに来ていました。もう少し、落ち着いて歩いてもらえると、申し分のないお店になることでしょう。
送迎はありませんが、代わりにタクシーにも使えるクーポンを2,000円×2人いただきました。
お迎えをお願いしました。時間があるので山麓線を走ってもらいましょう。柏矢町駅近くで右から有明山、雪を頂いた燕岳、横通岳、常念岳が見えます。
隣の豊科駅から。手前の山に雪が積もるのはもう少し先。いわゆる北アルプスの一角には雪が積もり、これから6月の雪解けまで冬山で、GWまでは林道も閉鎖されています。
一駅過ぎるたびに刻々と表情を変える北アルプス。胸に迫る姿。
前回はまだ開店前だった高速バス乗り場を覗きに行きました。観光でなくてもやっぱり地域クーポンはもらえるものね。
地下のお土産物売り場には、地ワイン売り場。ワイナリー巡りをしたときに、このうちのいくつかに行ったことがあります。
信州味噌の売り場も。
つい酢飯ってほしくなるのよね。
あずさの車内用に、なぜだか選んだこんなものたち。
晩ご飯のときに教わった福源酒造の純米生酒をお供に、安曇野を後にしました。まだまだ、たびたび訪れる彼の地。
ちょうど全国旅行支援と重なり、安価に泊まることができました。送迎がないので、タクシーで片道3千円程度かかるのが難点ですが、かなりお得感のある宿だと思います。食事の慌ただしさだけは覚悟のうえ、訪問してくださいませ。
また、インターネット環境が悪いです。旅行目的ではない都合上、パソコンを持ち込んでいましたが、すぐに切れるので使えませんでした。ほかの部屋の場合は不明です。
1泊2食 19,800円×2=39,600
ポイント即時利用 -1,584
全国旅行支援クーポン -10,000
計 28,016