英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【代々木上原】ジビエを楽しむカウンターフレンチ「SAINT FAUCON(サンフォコン)」

2023年(令和5年)6月23日(金)

 

ここのところ、直前まで予定が決まらず、レストランの予約がしにくい状態が続いています。そこへ以前から気になっていた店の翌日夜の空きがあることを発見、早速予約してみました。レストラン、中でもフレンチの激戦区である代々木上原は、いつもなら割烹 茂幸へ行く駅です。

2年前、私の誕生日に娘がフレンチを予約してくれたとき、代々木上原でいくつか候補を揚げてくれていました。ひとつは今、某シェフで話題のフレンチSio。一度は行きたいお店だったけれど、今はなんとなく足を踏み入れる気になりません。先日のニュースによるとレストランの代表も辞任したようですが、それはそれで維持継続できるのかとも思うし。

そんな代々木上原でチェックしていたレストランのうちのひとつがジビエ料理のフレンチSAINT FAUCON(サンフォコン)食べログの百名店2023にも選出されているお店です。代々木上原駅のコンコース内にある三菱UFJ銀行の傍の階段を降りてすぐ。

 

開店の18時に予約しました。カウンターには3組分の用意がしてありましたが一斉スタートではないようで、15分ずつ遅れてほかのお客さまも登場。順次、お料理が進んでいきます。別にテーブル席もあるようですが、この日はカウンターのみ。

 

カウンター内にはシェフとホールの女性との2人きり。

 

傍らにはイノシシの剥製が・・・リアルだ。

 

お料理は11,000円のお任せコースをお願いしています。まずは生ビール(770円)からスタート。

 

ヘラジカかしら。ナプキンホルダーも素敵。

 

1品目 スパゲッティーカルボナーラ

なぜにこれがスパゲッティー?と思われることでしょう。

 

割って見るとわかります。筒状にスパゲッティーを配したこのお料理を輪切りにし、立ててお皿にのせた上にグラナパダーノをたっぷりトッピング。お肉は石垣島の孔雀青首鴨のベーコン。なにそれ、ジビエの中でもレアではありませんか。

 

2品目 コーンのムース 甘みのあるコーンのスプラウト 酸味を加えたビーツ ジビエコンソメジュレ ラバガニのふんどしの燻製 アライグマのパテ

次々と食材の説明がありますが、さっぱりわかりません。わかるとすれば、見て確認できるのがコーンとジュレ

 

あとは、混ぜてみると出てきました。ビーツの色がコーンムースの色を染めていきます。あとはなになに?タラバガニのふんどしの燻製アライグマのパテというところでしょうか。アライグマって害獣に属するものね。猿や犬もジビエに属するそうですが、お客さまが食べるときに不快に感じにくいものを選んでいるそうです。

 

ビールからワインに切り替えます。6,600円のペアリングもありましたが高いし、自分のペースで飲めるボトルのほうが好みです。最安値で9,000円からといったラインナップ。

 

その最安値群からしっかりしたお味ということで選んでもらったイタリアワイン、エラロッソ カルロ タンガネッリ’17メルロー80%カベルネソーヴィニヨン20%、トスカーナ地方のワインです。

 

コルクの置台もかわいい。市場価格は3,773円というのを見つけたので、普段飲むものからするとはるかに高い。美味しいはずだわ(笑

 

3品目 ウサギの背中の肉をすり身、河豚をビールの衣で揚げたベニエセミドライのミニトマトと自家製黒ニンニクを入れた甘エビとカニのソース

 

ウサギのすり身はボール状にして真ん中に盛り付けられている。ウサギはジビエには入らないとおっしゃっていたので、しっかり食肉という位置づけなのかな。淡白で美味しい肉です。ドライトマトと黒ニンニクの酸味も合っていました。揚げた河豚はもちろん鉄板の美味しさ。

 

パンもフォカッチャといった感じのもので美味しい。お代わりもほしかったぐらいだけど、ナシのようです。残念。

 

4品目 高麗雉は背開きでシートにし、雉肉と野菜とで巻き、雉の内臓とマデイラ酒のソースで

 

雉と言えばきびだんご。桃太郎にちなんで雑穀のキビのニョッキとウイキョウが添えられています。高麗雉はかなりしっかりとした肉質で、食べていくうちに柔らかい違う部位にも遭遇。

 

で、ここで追加メニューが出されたので、もうデザートなのかと思ってワインを飲み急いだのが失敗。まだ2品続きました。ちょっと残念。

 

5品目 雉鳩の胸肉のロースと足。残った手羽元などは泡のソースにして

 

雉鳩の脚、リアルでしょ。でも特にクセもなく美味しくいただきました。泡のムースにも雉鳩の風味が入っているので、丸ごと雉鳩の世界。

 

6品目 北海道白糠町蝦夷鹿ポワブラード 胡椒風味の甘酸っぱいソースと黒人参

 

ポワブラードとは胡椒の意味らしい。鹿肉に使われる定番のソースで、ジビエのフォン(出汁)やワインを加えて胡椒を効かせたソースなんだそうです。今回のジビエの中では鹿が一番遭遇する確率の高いジビエですが、ほかはどれも未知の世界でした。

 

デザート 生クリーム メレンゲ マンゴーとパナップル パッションフルーツ

 

組み合わせの妙味を楽しませるのはデザートに至るまで一貫した姿勢です。楽しませていただきました。

 

最後はカシスのマカロンと、チョコレートを使ったお菓子。

 

食後のお飲み物はルイボスティーをいただきました。

 

お手洗いもできるだけチェックするのですが、きれいで使い勝手もよかったです。

 

手指用のアルコールも置いてありました。

 

ジビエたでの葉で3度楽しんできましたが、度々の値上げでとうとう私には手が届かなくなってしまいました。それを埋めたくて探し出したのがこちらのサンフォコン。でも、あちらは和食で素材の真っ向勝負、こちらはフレンチでソースを利かせた料理とあってまったくタイプが違います。

fuwari-x.hatenablog.com

 

コース料理11,000円×2+生ビール770円×2+ボトルワイン9,000円=32,540円

ワインは高いっちゃ高いけど、フレンチであればこんなものでしょう。明朗会計なので安心です。アライグマまで出て来るなんて尻込みされるでしょうか。いえいえ、フレンチらしくソースをうまく使ってまったく気にならない仕上げとなっていました。是非どうぞ。

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