2023年(令和5年)8月26(土)-27日(日)
美味しいものを食べに行こうとあれこれ検索していると、気になったのが宮島口にあるAKAIというジビエ料理のお店。毎年5千円以上の値上げをしていくたでの葉について行くことができなくなってしまい、ジビエ料理のお店を探し求めていました。他の日は予約が埋まっているのに、ひょっこり空席を見つけたので、思わず飛びました。
前回は、ANAプレミアムクラスで岩国空港から宮島口へ向かった話を書しています。7年前に初めて岩国駅から錦帯橋へ行ったときとはすっかり駅舎も様変わり(当時の記事)。行くたびに近代化していてすっかりローカル色がなくなりました。
宮島口の駅でタクシーを見つけることができず、探している時間もなかったので、酷暑の中、歩きました。5分ほど歩けば左折して坂を上っていきます。わかりにくいと聞いていたので念入りに調べていきました。
直前までお店は姿を現しません。調べていなければかなり不安な道中です。
最後の最後、道がなくなってようやく見えてきたこの一軒家が今回のレストラン「AKAI」です。11:45に集合なのですが、電車の時間をお伝えして了解を得ました。
築80年という古民家をリノベーションした建物は、とても雰囲気がいい。
他のお客さまをお待たせしているに違いないので、外観の画像はこれでおしまい。帰りも見送られてしまったので撮れませんでした。
カウンターに7名。4名は親子それぞれご夫婦で。もう1人はおひとりさま。そして私たちだったと記憶しています。
お料理はランチもディナーも同じで16,500円のお任せコースのみ。飲み物はワインから日本酒まだありますが、12,000円のペアリングをお願いしました。
メニューを見ると確かそのほうがリーズナブルとも言えるラインナップだったかと記憶しています。
1杯目 2020年ぴのぐり 余市産のブドウを栃木県のワイナリーで仕込んだもの
最初のお料理が運ばれてきました。
1皿目 前川農園玉葱と煮えばな
料理のスタート時刻から逆算してご飯を炊き、炊き立ての瞬間を逃さない煮えばなをを提供するというはじまり。
こうして書いていると不思議な感じがします。今年の年末はルクセンブルクに行く予定なのですが、このときはまったくそんなことは考えていなかったのに、妙な縁です。
1年未満の若い岩牡蠣です。スダチとお酢のジュレでさっぱりと。
3杯目 京都日日酒造にちにち
日本酒が苦手でなければ、ということで出していただきました。ペアリングに日本酒を挟んでくれるのもいいですね。
3皿目 山口県宇佐川天然鮎のお造り 胡瓜と茗荷の酢の物をあわせて
鮎のお造りとは。鮮度に自信があるからこそできる一品です。
カウンターの向こうでは次の料理の準備が進められています。このお店ではガスだけでなく炭火も起こしており、先にフライパンで焼いて寝かした後、炭火で焼いていました。
4杯目 オーストラリア産ロゼ
造り手の名前を教わりました。ラベルには日本語も記されています。
すっぽんの身離れがとてもいいのは、たでの葉でも体験済み。複雑な形ですがきれいに食べることができました。
5杯目 地元広島の賀茂金秀
5皿目の準備が進められています。こちらは炭火焼にしていました。
たっぷりの大根おろしにネギを混ぜ、目の前でソースを作ります。
5皿目 福山市鞆の浦のマナガツオ炭火焼(コウノウラに聞こえたのだけどたぶん鞆の浦の聞き間違い)
大根おろしとネギのソースは甘酸っぱい味です。
6杯目 ハンガリー産オレンジワイン
貴腐ワインと同じブドウで造られた、すっきりとしたオレンジワイン
蓋つきの器で登場です。
6皿目 広島の夏野菜とすっぽんの煮凝り
野菜はオクラ、トマト、ピーマン、茄子、生姜。
7杯目 オーストラリア産ピノノワール
7皿目 フランス産鳩の炭火焼
もも肉は手で。アップの画像は取り損ねていました。
最後の料理はご飯のようです。
8皿目 瀬戸内地蛸のタコ飯
梅、大葉、ごまが入っています。
8皿目 デザート リコッタのアイスクリーム レモンピールをのせて
大きなプリンが運ばれてきました。
切り分けてカラメルソースをかけていきます。
9皿目 デザート プリン
最後のコーヒーの準備です。豆からひいてドリップで。
お茶も選べた気がしますが記憶は曖昧。
いつものようにトイレも見学。きれいに保たれています。
ここのお店の素晴らしところは、スタッフも含めとても几帳面で、食べ終わるとすぐに片づけていつも清潔に保たれているところでした。食事が終わったときには、片付けも済んでいる、そんな感じでした。オペレーションが確立されていて見ていて気持ちがいい。
コース16,500円×2+ペアリング12,000円×2≒57,200円
とても美味しかったのですが、メイン料理のオンパレードのようなコースは私にはちょっとしんどいかなと思いました。前に代々木上原のサンフォコンでもジビエ料理をいただきましたが、押せ押せの感じ。やっぱり最初に挙げたたでの葉のバランスはつくづく素晴らしかったと思います。でももう高根の花だ~