2023年(令和5年)8月6日(日)
去年娘が旅行したアイスランドを訪ねる夏の旅。前回はその前に訪れたアイルランドの首都ダブリンでダブリン城から聖パトリック大聖堂を経て、キルメイナム刑務所に行ったものの、どれにも入場できなかった話を書きました。
聖パトリック大聖堂からキルメイナム刑務所に行く途中、ギネスビールの工場前を通っています。まぁなんと広大な敷地だことか。
当日予約は無理かもしれないと素通りした箇所でしたが、どこへも行けないならここへ行こう!と工場前でHPから予約しました。
なんと、一番安いツアーで30EUR(2人で9,606円!!!)もしました。今HPを見ると26EURなので、当日予約や夏休み期間中などの事情もあったかもしれません。
私の予約したチケットは、1杯ビールの試飲ができるもので、他には自分でビールを注ぐ体験ができたり、数種飲み比べができるものもあるようでした。でも、一番安くて4,800円だったのでそれ以上のチケットなんぞ買えません・・・
見学はエスカレーターをひとつずつ上がっていって、最上階で試飲という仕組みになっています。最初の2階にはお土産物がドドーンとワンフロア。
もちろんビール、ビアグラス、チョコレートやTシャツなど、あらゆるものがありました。
ギネスのロゴもかっこいいし売れ行きは順調。どこまでも商魂たくましいギネスビール。日本のビール会社のなんと良心的なことか。
ショップの傍にある入口からギネスビールの紹介コーナーが始まります。
麦やホップ、水の紹介などがあるのですが、日本のビール工場は割と見学しているので、とりあえず歩いて行けばなんとなく話はわかるというもの。
アイルランドは平坦な地形で、1,000m超の山は3峰のみ。ギネスビールはダブリンに近いウィックロー山脈の源泉水を使っています。
摂氏111度に熱せられた源泉水と麦芽の糖化で、あの濃いギネスビール特有の焙煎大麦が出来上がっていく、そんな話。
代々受け継がれてきたギネス酵母は、何かあった場合に備え、常にカギを替えられた倉庫で予備が保管されているんだそうです。当初はこんな倉庫だったそうな。
ビールのタンクをくり抜き、その大きさを体感させるコーナーなどが続きます。
観光客の数はかなり多かったのですが、予約制なのでそこそこ制限されていました。日本人遭遇率はゼロ。
ロンドンへ向けての輸出船の変遷なども展示されていました。
1759年創業。今や150ヶ国に輸出されているそうです。
各階に展示や体験コーナーがありましたが、注ぐ体験付きのツアーがあることは知らなかったので、事前に「試飲は最上階」だと知らなければ、ちょっと戸惑うフロアもありました。
それでも目ざとく見つけたのがこちらのTHE TASTHING ROOM。なにやら行列していたので、ついでに並んでみたのです。別のチケットを差し出す様子もなかったので、しばらく待っていると、ゲートの中に案内されました。
皆様なにやら説明を受けていましたが、私たちにはまったくわかりません。ただ、ギネスビールの試飲ができる模様。みんながこんな台の上にビールを置いて、一斉に乾杯していただきます。なんだかわからないけど、飲めたからいいや(笑
階下のストアを見ながらさらにエスカレーターで上へ上へと行きます。
このフロアは、ギネスビールの広告宣伝に使われたキャラクターなんでしょうか。ちょっとグロテスクに感じるバージョンもあります。
でもたいていはユーモラスでインパクトのある姿。この人なんて正面から見ると・・・
これだもの!そんなに走ってビールを渡さなくても!
亀の背にギネス。
これなんて、魚の尾っぽで自転車を漕いでいる動くバージョンで、Tシャツにもなっていましたが、なんか笑えない。
かつてフェスティバルで設置されたからくり時計の模型版。当時の映像が流れていましたが、かなり大掛かりな装置で、今でも楽しめるからくり時計でしたよ。
さぁそしてやっと最上階の試飲会場に到着しました。椅子は争奪戦。
ずらりと並べられたギネスビールの試飲。今、気づいたのですがこのビールのグラデーションはなんだろう?泡の量で黒ビールの調節をしているのかしら。それともハーフ&ハーフ?
いずれにしてもあの量は飲めません。小ぶりなサイズのラガービールを注文しました。
それでもこのサイズ。缶ビール1本分はゆうにあります。飲めない・・・
ギネスビールは、世界記録を載せたギネスワールドレコードのきっかけを作った会社でもあります。wikiによると、代表取締役だったヒュー・ビーバーが狩りに行ったときの獲物について、ヨーロッパ最速の鳥はどれかという議論になかなか結論が出なかったので、そういう本があったら面白いということになったことが始まりだったそう。
ギネスストアハウスは、この付近で一番高い建物なので、ダブリン市内を一望することもできます。
一見晴れに見えますが、この直後から豪雨となりました。1日のうちに何度もスコールのような雨が降るので、この日は傘必須。
雨が止んだタイミングでいったんホテルへ戻ります。
外では馬車が待機中。全体にそう多い人出ではありませんでしたが、ダブリンの観光もだいぶ人が戻っているように感じました。ちなみにアイルランドの人口は500万人超、ダブリン市民はその12%ぐらいだそうです。
観光地へ到着すると人はいるのですが、街中を歩いているときは静かです。事前に調べた限りでは、リフィー川の南側に治安の心配はないようで、久しぶりのヨーロッパ旅行の行き先には適していたと思います。