食事を終え、ようやくザグレブ市街地へ繰り出したのは、13時前。
そう多く見る場所はないようですが、とにもかくにもひととおり廻らなくては。
レストランを出てすぐ、イェラチッチ広場。
ここがザグレブの中心地です。
オーストリア・ハンガリー帝国の時代のクロアチア人の軍人で、政治家でもある国民的英雄、イェラチッチ総督にちなんで名を付けられた広場です。
広場ではトラムを待つ人が多くいました。
イェラチッチ総督。
花市の見える階段の上に立って、イェラチッチ広場の方を見下ろしています。
市場はほとんどが野菜と、名産のいちごを中心とした果物が売られていました。
あとで大失敗に気づきました。
このドラツ広場、屋外だけではなく室内にも店があると書いてあったはずです。
肉、魚などの生鮮食料品や、ハチミツや自家製オリーブオイルといったものは、おそらく中にあったはずなのに、すっかり室内のことを忘れていました。
大聖堂の前の広場にはてっぺんに金色に輝くマリア像のある塔があります。
1094年から建設が始まりましたが幾度となく中断し、17世紀になってようやく完成。
しかし1880年の大火災で大きな損害を受け、現在の姿へと再建されています。
ここまでやってきて、突如トイレに行きたくなりました。呑みすぎですね。
イェラチッチ広場の隣にある百貨店へ入ってトイレを探しました。
やっとみつけたのは、こんなところ。婦人服売り場の横。え?売場の横?
これで安心。
イェラチッチ広場前から続くダウンタウンの目抜き通り、イリツァ通りを歩きます。
目的地はこの先にある世界有数の短い交通機関、ウスピニャチャ(ケーブルカー)。
ダウンタウンとアッパータウンを結び、長さ66m標高差30.5mを55秒で移動します。1890年に運行を始めた当初は、蒸気で動いていたそうです。
4HRKで乗れますが、傍の階段を上がります。
上りきって遠くを眺めると、どんよりしているのがわかります。
この先へ抜けていくと、有名な聖マルコ教会に到着します。
ザグレブといえば、このモザイクの屋根が紹介されていますよね。
広場の手前を右へ行くと石の門があります。
中世、この地区の入口だった門で、内部には聖マリアの礼拝堂があります。
内部には1731年の火災で奇跡的に無傷で残った聖マリアの肖像画が祀られており、世界中からの巡礼者が絶えない聖なる地なのだそうです。
実際、この前で佇んでいる人が多く、カメラを向けるのも憚られる雰囲気でした。
私も長くそこへ立ち止まったあと、そうっと1枚撮らせていただきました。
ここを抜けると、聖ユライの騎馬像があります。
聖ユライはキリスト教の聖人の1人で、毒を吐く龍を退治したという伝説のシーンを再現しています。
この坂道を降りていくとイェラチッチ広場。
近代的な建物が入ると、やっぱり景観は台無しだな~と思いますね。
ざっとした観光はこれで終えられました。
明日に備えて、ホテルへ戻りましょう。
イェラチッチ広場で、雨が降ってきました。
この広場の前が目抜き通りのイリツァ通りで、今、廻ってきた方がアッパータウン、
私たちが泊まっているホテルの方がダウンタウンになります。
駅へ続く公園が広がります。
首都のど真ん中に緑豊かな公園があるというのはいいですね。
その緑豊かな公園の傍に日本大使館がありました。
さて、ここから少しダウンタウンの建物に注目してください。
相棒は、中央バスターミナルから歩く道々、ぐったりしていました。
ゴミは落ちていないのだけれど、どうしてこうも街が汚いのかと。
だから、いいホテルではないという私の言葉に危惧していたそうです。
どんなところへ泊まるんだろう?と。
街はこんな感じで、一見重厚な建物のように見えます。
この向こうは電車が走っていますが、ここらは世界万国共通。 むしろまだ、かわいげのある落書きもありました。
このときには、かなり雨が降っていました。
傘なしでも行けるかもと歩き始めましたが、取りに戻ったほどです。
本当にクロアチアのパンは美味しそうなものばかり。
パンは杏のジャムが入ったドーナツと、チョコチップのペストリー。
でも、思っていた味のものじゃなかった~
ドラツ市場で買ったいちご。 20HRK(340円)
明日は中央バスターミナル7時30分発のバスでプリトヴィッツェ国立公園です。
ザグレブではどんよりとした空しか見ていません。
お天気が心配です。