2018年(平成30年)3月20日(火)
私が国内で行っていない都道府県は、青森・愛媛・佐賀・宮崎・鹿児島の5県です。
前回制覇した秋田の記事はこちら。
今回は残りのうちから鹿児島へ、レンタカーを借り長男の運転で回ってきました。離れて暮らす長男と旅行するのは、5年ぶりのことです。
先週の晴天から打って変わって、なぜか予報は雨。晴れ女返上は、間違いなくなってしまったのか。そう思っていたら、長男が雨男だと宣言しておりました。まったく~
白金酒造は創業明治2年、鹿児島県最古の焼酎会社です。焼酎工場に入って工程の説明を受けました。今は建てられない石造りの建物なので、重要文化財に指定されています。
その石の壁が黒くなっているのは、蔵付酵母が付着しているからだそうです。一次仕込みの甕の傍が真っ黒でした。
すぐ右隣りで2次仕込みをします。手焼きの甕なので、大きさがまちまち。容量が書かれていますね。仕込みは9月~12月ごろなので、今は甕は空です。
奥に麹室があります。「手造り」と銘打つには、麹の温度管理も機械を頼ってはいけません。天井の空気穴を開けたり閉めたりして、夜通し温度管理するのだそうです。
最後の蒸留は木の樽で。もうこの樽を作る職人さんも1人。5年で交換するそうですが、いつまで作っていただけるんでしょうね。
樽の継ぎ目からわずか漏れる焼酎の香り。甘いにおいがしていましたよ。
焼酎は、まず香りを楽しむものだなぁと実感。味わいは、麹の種類によってもかなり変わるとわかりました。でも、あのツンとした感じがどうも苦手な私です。
1本買い求めて、昼食に向かいました。海沿いを走りますが、桜島は雨のせいであまり見えません。
車中、昼食メニューを相談しましたが、はじめ検討した海の幸の店は夕方から。ならば、せっかくの鹿児島、豚カツにしようと話がまとまりました。
11時20分にして既に1組並んでいました。 並ぶのは好きではありませんが、市内は駐車場を見つけるのが大変。珍しく、そのまま待つことにしました。
長男と離れて暮らすようになってから、豚カツのようにヘビーなものは作らなくなったので、久々の豚カツ。頼んだのは、黒かつ亭ランチ。ひれ肉とロース肉が両方食べられます。胡麻も擦ってソースに混ぜるとまろやかに。私にはやっぱり重かったけど、ここの豚カツは美味しいと好評でした。
島津家別邸の「仙巌園」へ行きたかったのですが、あいにくの雨。翌日晴れることを願って、この日は知覧へ向かうことにしました。
途中、山を抜けるときに濃霧に遭いました。何も見えなくて、本当に怖かった~
あとで聞くと、鹿児島は結構霧が発生しやすいようですね。こちらは霧島とは方角が違うんですけど。
7庭園あるうちの1つのみが池泉式で、あとは枯山水式です。石を滝に見立てると言われても、なかなか・・・
こちらが唯一の池泉式の庭園ですが、見比べると面白かったです。やっぱり池がある方が、なんとなく和む気はしますけど。
門を入ると塀が中を隠すように立っていて沖縄っぽい気がしました。
それぞれのお屋敷の中では、今も普通に生活をされています。でも、維持が大変なのか、空き地になっている箇所もありました。
知覧独特の住居を紹介しているところもありました。居住用の「オモテ」と台所のある「ナカエ」が分棟になっていると使いにくい。だから、それら二つを小棟でつなげた造りになっていったそうです。
この知覧型二ツ家のオモテがこちら。居住スペースですね。
左手前の縁側部分を奥に進むと、建物続きでナカエに繋がっています。
そういえば、台所は別棟って多いですよね。いちいちいったん外へ出ることもないのは、同線も良くて使いやすかったことでしょう。
知覧疎水には鯉も泳いでいて、穏やかな地でした。これからの季節、もっと人出が多くなることでしょう。
知覧に来たならば、知覧特攻平和会館へも寄りたかったのですが、久しぶりに会った家族で行くには重い気持ちになりそうで、通りがかからなかったのを幸いに寄らずじまいになりました。ちょっと後悔しています。
相棒が前に行ったとき、飛び立った滑走路が見えたと聞きました。そのときもツアーだったので中へ入れなかった相棒は、心残りのようでした。
このあとは、イッシー伝説のあった池田湖へ寄りました。
断続的に降る雨のせいで、観光らしい観光はできませんでした。
車で観光すると、街中へは入りにくいですね。点から点へと移動する旅行は、楽ですが見ただけ感がさらに強い。いつもの泥臭い旅行も悪くなかったかもなぁ~と再確認。
でも、運転手をしてくれた長男には、感謝です。
次回記事はこちら。