2018年(平成30年)9月8日(土)~9日(日)
こんな日が訪れるなんて~
豪華好きの娘らしいけど、まだまだ社会人になって日も浅い。
出していただくわけにはいかないと思いつつ、お言葉に甘えて行って参りました ~
まずは小淵沢駅に到着。
最後に来てから2,3年のはずが、あらま~ 立派な駅舎になっちゃって~
去年改築したらしいです。びっくり。
小海線への乗り継ぎまでのあいだに、お蕎麦を食べに行きました。


頼んだのは鴨せいろ。温かいお出汁で、うす~い鴨肉がほんの数枚と、キノコが入っていました。美味しいお蕎麦でしたよ。
でもね~ 私たちの後に来た人たちが6人組。
「ちょっと待ってもらわないといっぱいで」とおかみさん。
え? 空いてますけど。
「待たせてもらっていいですか?」とお客さん。
でもそれを、おかみさんったら無視するんですよ。
挙句、他のお客さんに「断ってるのに待っちゃって~」とこぼし始めました。
予約もなしに6人は困るらしい。
「若いからね、外で立たせておくわよ」
オイ。客商売してて、冗談にもそれはないでしょ~ 早々に退散いたしました。
乗り継いで降りたのは甲斐大泉駅。
行ってみる?と歩き出した先は、徒歩30分とグーグルマップで出ていた、俳優 柳生博氏のお店「八ヶ岳倶楽部」 。30年近く前に訪れたことがあり、そのときは柳生さんに会えたっけ。息子さん、いいガーデナーに育っていたのに急逝して残念だったな。
坂道を延々歩くこと、確かに30分。ひたすら登りなので汗だく。
私たちの前を制服姿の高校生が歩いていました。毎日これを歩いて駅まで行ってるのか!途中で彼はバス停に座っていたので、そこからバスかと思っていたら、さらに歩き始めたので単に休憩だったのでしょう。
もしや 、柳生家の子かも?確かに、八ヶ岳倶楽部のところでいなくなりましたが、どの家の子かは不明。私たちがそこを目指していると気づいて、バス停で先を譲って見届けてくれたのか?
記憶に残る八ヶ岳倶楽部はどこにもありませんでしたが、賑わっていました。
なぜかお箸を買って、グラスワインをいただいて戻ります。
帰りはひたすら下りなので、楽勝。
バブルのころ、最高級のものだけを選んで作ったそうで、建物はドイツ製、家具はすべて横浜の手作りクラシック家具 ダニエル で揃えられています。
寝具は最高級の西川の布団に、シーツは麻。これは本当に気持ちが良かったです。
こういうところで残念なのはお風呂ですが、入りやすくてゆっくりできました。
アメニティはミラ・ショーン。シャンプーはとても良かったんですけど、化粧品類はなし。
部屋から見えるそこは、星空を眺めるために作られたそうです。ただし、この日は曇り。歩くには助かりましたけど、本当なら富士山が臨めるそうです。まったく、私はどうにも富士山に縁がない。
食事は1階でいただきます。
9月上旬というのに、既に暖炉には火が入っています。梁も柱も、風格を醸し出しています。
夜の帳が降りてきて、空が青く雰囲気が盛り上がります。スパークリングワインをボトルで頼みました。
そういえば、これだけずらりとカトラリーが並ぶフレンチも久しぶり。
1皿目はオマール海老のブレゼ。
カブがよく合いました。ピンクに見えるのは海老の殻。香ばしくて美味しかった~
2皿目は、フランス産フォアグラのポワレ。
甘辛い味付けでした。ブダペストで食べてから、娘はフォアグラをすっかり見直したようで、これもとても気に入っていました。
スープは八ヶ岳産カリフラワー。
かなりあっさり目の味付けで、ちょっと一息つけました。ただ、ちょっと粉っぽさがあったかな。
続いて、山口県産ホウボウのムニエル。
皮もカリッとしていて美味しく仕上がっていました。
ハイハイ、これも美味しかったですよ。いいお肉でした。
でも、はじめっから終わりまで、ぜーんぶメインのようなラインナップ。
オマール海老から始まって、フォアグラ、ホウボウもこのサイズなら高級でしょうし、最後に牛ステーキときた。これだけだしておけば文句はないだろうって、そんなメニューに思いません?
もう、全力過ぎて疲れたわ~
さらに、給仕係だったご主人の歩き方もせわしなくて、落ち着け~って感じで、優雅に過ごしたい気持ちが削がれたのも残念でしたね。
デザートは暖炉のそばのソファーへ移動します。紅茶かコーヒーを選び、食器はウエッジウッド。
ぶどうと桃のコンポート。
食事の重さからいくと、これは妥当かもしれません。だけど、ここはどう考えても女性向けのオーベルジュ。デザートをもう少し充実させないと、ダメだと思うけどね~
ハイ。翌朝の分もサクサクといきましょう。
朝食は、キノコの雑炊かイングリッシュブレックファーストの選択でした。口コミで人気だったキノコの雑炊を選んだのですが、この量の少なさときたら。お茶碗半分ぐらいのご飯の量しかなくて、お腹がすきましたよ。
鮭は美味しかったです。でも、お椀は雑炊をよそうためのものだし、あとはヨーグルトのみ。ひもじい~ 断食道場じゃないんだから~
娘がここに決めたときから、一抹の不安は持っていたんです。1日3組。オーナー夫妻とシェフの3人。採算を取るのにどこを削るかなぁと。材料も多く仕入れるからこそコストも下がるわけで、この規模では逆に経営も難しいはず。
でも「いいところに泊まりたい」が旅の目的である娘に、それを伝えることはしませんでした。かわいそうに「出し損感、ハンパなし」との感想でした。でも、口コミの評判もとてもいいんですよ。
週末はマルシェも出ているし、日帰りでプールの利用もできる。アスレチック施設が林の中を廻らせてあって、大人でも魅力的。こちらでパスタを食べて、やっとお腹が落ち着きました。
鹿肉のボロネーゼ
軽井沢でもアウトレットへ行きましたが、すごい規模ですよね。あの中から自分がほしいと思えるものを見つけるのは、私にはかなり難しいです。欲しいものをピックアップして出掛けるといいですよね。例えば、夏に南半球へ旅行するから防寒着というようなときには、好都合かも。
あずさで行くと自由席でも往復4,000円、指定席だと5,000円以上になるので、その分、美味しいものを食べようということになったのですが、まったくありつけませんでした。あんなに朝食が少ないとわかっていたら、リゾナーレでコース料理でも予約しておけばよかったな~
文句ばっかり書きましたが、ゆったり過ごせたのはとても良かったし、娘とでなければ行かないリゾナーレや、アウトレットにも行けたので、それはそれで楽しかったです。
とても幸せな誕生日でした。
そして誕生日当日にもケーキを。ココナッツ好きの私に、ココナッツとフルーツケーキ。
ありがとね~