英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【スマートウォッチ】不眠に悩まされ、スマホを手放してみた


前回まで、2年半ぶりの海外旅行でシドニーへ行った話を振り返ってきました。その最後に「いつも楽しみにしている機内映画も見ずに寝ていた」と書きましたが、その件について少し触れたいと思います。

 

不眠に悩まされ続けて数年、もともと8時間でも足りないぐらいのロングスリーパーだった私が、近年ではとうとう4時間を切るように。そしてそんな眠れない夜にはスマホ。いけないと知りつつ、こんな人は案外多いんじゃないかと思います。

 

うちは娘がアナログ派で、LINEの返事も数日来ないことさえあるぐらい見ません。ふつうとは逆に、日々スマホの使い過ぎを注意されていたのは私の方だったのだけど、眠れない夜にスマホはありがたい友でした。

 

しかし、睡眠時間があまりにも減り続けるので、家の近所のクリニックで相談すると、ご高齢のその医師は「4時間も寝ていればじゅうぶん」とおっしゃる。ふむ、そんな考え方もあるのか。

 

でも、もうひとつ深刻な症状が出始めました。そうやってスマホを共に何年も過ごすうち、ここへきて突然視力が落ちてきたのです。裸眼で0.1以下の私が眼鏡を外さないと小さい文字が読めない。これは、もしや老眼?30代後半から老眼は始まると言うから、決して早くはない。でも、もともと視力が悪いのに、これ以上の矯正はしたくない・・・

 

それをまた別のクリニックで相談したところ、睡眠導入剤を処方されました。寝付きが悪いわけじゃないんだけどな。でも、医師によれば服用することへの罪悪感はこの際さておき、眠る習慣をつけるために機械的に飲むようにとのアドバイス。飲んでも飲まなくても2時間から3時間経てば目覚める。それなら1錠を2錠にするのだそうな。相談しておいてナンだけど、薬に頼ることにはかなり抵抗がある。さて、どうしよう。

 

そうこうしているうちに、仕事で毎日使うPCの画面を見ただけで頭痛がするように。疲れ目がひどく、8時間の仕事のうち最低でも6時間は使うそれが、もうできない。朝、デスクの前に座るだけで、もう吐き気がするほど。

 

シドニーへ行ったのは、それでもやめられないスマホ生活から離れたかったことが、実は大きな要因のひとつでした。夜中はともかく、日中出掛けさえすればスマホは見ずに済む。そんなふうに考えるほど深刻な状態でした。

 

でも、行くと決めたら決めたで下準備にPCやスマホを凝視する日が続いたし、帰国したらしたで旅行記は書きたい。写真の整理もしたい。その一方で、自分で命を削っているのかと思うほどPCの前での作業は苦痛。それでも書いてしまう私って、なんなんだろう。これを依存症というんだろうか。

 

とうとうなにか隠れた疾患でもないのだろうか心配になって、眼科へも足を踏み入れました。でも、合わない眼鏡で画面を見ることが原因だろうという見立てだったので、観念して遠近両用眼鏡も作ってみました。眼鏡ぐらいで症状が和らぐなら、もはや抵抗する必要はないというほどつらかった。

 

・・・ところが、そのときには待ちに待っていた眼鏡ができてきても、まったく症状は軽減しない。むしろ、歪む視界に慣れず酔うぐらい、合わない。

 

並行して、スマホから離れて寝られるようにスマートウォッチを買ってみました。結局、夜中にスマホを見るハメになるのは、目が覚めてしまったときに時間をチェックするのがスタートだから。

某国ブランドにはどうしても抵抗があって、機能的にはそっちの方が優秀だと思いつつ、倍以上する別のブランドのものを選択。これは歩数だけでなく心拍数や睡眠時間も記録され、時計を身に付けるのが苦手な私にモチベーションを与えてくれました。

 

さて。

スマホを手放して寝るようになって

なにかが変わっただろうか?

 

これが激変。かなり眠れるようになりました。笑えるぐらいスマホ原因の不眠だったんです。

 

そしてもうひとつ、相棒に教わった「夜中にトイレに行く習慣は良くない」という記事も参考になりました。もともとあまりトイレに行く頻度は多くないのだけど、夜中だけは目覚めるたびに、とりあえずトイレ。安眠するためにはそのほうがいいという刷り込みを自分で作っていたのです。寝る前に必ず行って、その後も2,3時間おきに行っていましたが、そうやって膀胱に溜めない習慣を覚えさせることは、もはや溜めるということを忘れさせてしまうというのが、その記事の内容でした。もともと膀胱は5,6時間楽に溜められるようになっているのに、その機能を自分で壊しているのだと。

 

今は夜中に起きたときは時間を見て、5,6時間経過していない場合はそのまま寝ることにしています。これがまた、やってみれば眠れるの。スマホがなくても済むように、自分の思い込みを手放してみれば、案外簡単にクリアできるのだと実感しました。

 

ただ、すべて解決したわけではありません。こうして、こんな経緯を書いてしまうようにPCへの依存度は解消できていないし、そもそも眼精疲労のことを調べるにも、ブルーライトを軽減させる方法を知るにも、インターネットなしには済まないのが現代の暮らし。見るのも嫌なほど頭の中が戦慄いていても(私は頭痛は縁がなく、脳内がワンワン言っているような状態になる)、レシピを検索するし、ワインを買うとなればこれまたやっぱりネット注文だし。

 

でも、少なくとも夜中にスマホを見なくなったのは大きな前進だったと思います。ただ、さらに残念な問題が見つかりました。その話はまたそのうちに。