2022年(令和4年)12月
またしても安曇野へ。今度は少し選ぶ時間があったので、評判の良い2軒をチョイス。まずはそのうちの「にし屋別荘」へ行って参りました。
この日も夜行バスで到着。曇天の前回とは打って変わって晴天の北アルプスが出迎えてくれました。
豊科駅で降りると、前回の穂高駅とは見える山の姿がかなり違います。
もっとも高く見える山が、このあたりでは馴染みの常念岳。右横が横通岳です。もっと右に見える白い山が大天井岳(おてんしょうだけ)。
10日前に来たときは曇天から時折見える姿にこんな雪は見えませんでした。すっかり雪山になっています。凛とした姿に心が奪われていきます。哀しいほどに張り詰めた空気。
駅舎は穂高駅とはまた違った山小屋風。
穂高駅では見える燕岳(つばくろだけ)は見えず、有明山も脇役。ここでの主役は常念岳です。
車窓から見える手前の山には、まだまだ積雪はありません。右側で白く顔を出しているのが燕岳。穂高駅に近づくと見えてきます。
穂高駅ではまた前と同じ一休庵。今日はちょっと飲んでもOK(笑
このあたりでは出足が遅いのか、12時前の到着だと誰もいませんでした。このあと続々到着しましたが、それでも回転率はとても高い。
前回とは違うものを食べようと注文したのが、きのこのお浸し550円。なめこやヒラタケ、名も知らぬ茸がふんだんに入っていて、思いのほか満足。
岩魚の塩焼き880円は、どちらを手前にして写すべきか悩む向きに焼きあがっていたけれど、香ばしくておいしい。新鮮な魚には出会えない長野と思っていましたが、侮れません。
熱燗を頼んでゆっくりいただきました。
〆は手打ち煮込みうどん1,100円を半分ずつ。お蕎麦だけでなくおうどんもまた美味しいです。
チェックインにはまだ時間がありました。にし屋別荘は送迎バスがないので、てくてく歩いてみました。燕岳へ上る中坊温泉登山口の方角へ向かって歩きます。
遠く大町の方に見える立山連峰や白馬の方角はさらに真っ白に雪化粧。雪の量は遠目にもこちらの比ではありません。
1時間ほど歩いて「にし屋別荘」に到着です。途中、へこたれてコーヒーを飲みに入りました。腹ごなしで歩いたはずが、気の毒がったお店の方がシフォンケーキをサービスと言って出してくれました。お気遣いに感謝。
たった5室の宿。初秋の安曇野に似つかわしい建物。
どっしりとした構えで迎えてくれます。
中へ入ると重厚な柱と梁。
囲炉裏のある部屋。こちらにテーブルがあり、奥の部屋はドリンクカウンターのある部屋。
私たちは隣の和室に通していただきました。アンティーク家具が合います。
和洋をうまく組み合わせて雰囲気のいい仕上がり。
スタッフが作ったという手作りのお菓子とお茶でお出迎え。でも、私たちは直前に食べたシフォンケーキがお腹に残っていたので、部屋へ運んでもらいました。
にし屋別荘では平日の3,000円/人のほか、送迎バスがない代わりに交通機関専用のクーポン1,000円/人も出してもらえました。
部屋は本館2階「丹波」です。
格子を開けるとハンガーが掛けてあり、荷物を置いてその奥の部屋へ入ります。
和室に低いベッドを置いた部屋。狭いけれどいい雰囲気です。
今日も作業が待っています。コタツは重宝しました。カウンターになっている奥に冷蔵庫がありますが、ここは持ち込み厳禁で追加料金を取られる仕組みです。
でも、私たちは日本酒を持っていました。飲むか飲まないかは別にして、買うよね。酒蔵の多い長野に来ているんだもん。
コタツの上には、先ほど食べられなかったお菓子。あとでいただくととても美味しかったです。
ポットが置かれていますが、安曇野の宿はどこもお水は水道水を推奨されます。そりゃそうだろうね。
ふすまの奥がトイレと洗面所。
ここへ来ると結構冷えます。バスタオルは部屋のものを持って行くスタイル。
トイレも狭いけれど、明るいので開放感がありました。
前5室のうち、丹波と益子が本館2階。部屋は向かい合わせなので、格子の扉を開けるときには部屋のふすまを締めておかないと丸見えなのが注意点かも。ただ、益子はメゾネットタイプなので、すぐそこにいるというわけではなかったようです。
次回は、温泉をご紹介します。