2023年(令和5年)2月
毎月訪れている安曇野。前回は国宝松本城へもちらりと足を延ばした話を書きました。
さて。今回は楽天トラベルからの予約であれば安曇野市の割引も利用できたので、格安。どこに泊まろうかさんざん悩んで、名前だけは知っていた「山彦」を予約してみました。送迎してもらえるというところが、私たちにとってはなによりものポイントです。
初めて安曇野を訪れた10数年前にも営業していた山彦ですが、これまで宿泊したなごみ野やにし屋別荘よりは、価格帯から想像するに格下っぽい。
心配していたよりは良さそう。ただ、送迎は自家用車なので、穂高駅で探しても見つかりません。キョロキョロして旅行者っぽい雰囲気を醸し出し、見つけてもらうのがコツです(笑
なんでも別の経営者の手に渡り、2021年5月にリニューアルオープン。出迎えてくださった方は10年ほど東京のホテル勤務など他所での経験を培われ、昨夏より勤務しているとのことでした。それを聞いて安心。個人で譲り受けたとしたら、経営も相当厳しいだろうと思えたから。
ウエルカムドリンクは料理長の特製ドリンク、りんごベースの炭酸ジュースをいただきました。
靴下は、ここから好きな色をチョイスします。
女性は色浴衣を選ぶこともできます。
着物が好きな娘がいたら喜んだでしょうが、私は帯も結べないのでパス。
私たちの部屋は、玄関からすぐ。ロビーに近い一室です。山彦にかけられている絵は諏訪市出身の画家、原田泰治のもの。
部屋は玄関からすぐのベッドを置いた和室です。この部屋はめちゃくちゃ寒くて、暖房を入れていても凍えます。
寒いことを除けば想定内だったので問題ありません。
思ったよりもラウンジの雰囲気が良かったので、質素な部屋も不問にしますが、そのラウンジは全体的に節約満々で、せっかくの薪ストーブも到着時と夕食後にしか火を入れてもらえないのが残念でした。
置いているものも最小限。ティッシュの箱はゴミ箱も兼用しています。
お風呂もついていますが、温泉へ行くのでここはパス。
トイレもごくふつうで、期待していなければどれもOK。
招福きんつばは美味しくいただきました。ただ、飲みものが調達できなかったことが返す返すも残念。部屋での楽しみがありません。
ならば温泉へ向かいましょう。2階にあります。
総部屋数10室と小さな旅館なので、ひとつしかない大浴場でも密になることはありません。
とはいえ、ドライヤーはふたつのみ。女湯はシャンプーBARを謳い、6,7種類の中から好きなものを選んで持って入れるようになっていました。
大浴場はシンプル。
シャワーは蛇口を自分で回すタイプなので、自動で止まらないところがマル。
露天風呂は石張り露天風呂。眺望なし、趣きなし(笑
イマドキ、露天風呂なしには集客が見込めないからと無理やり造った感満載の露天風呂です。
ま、でもいいか。内湯もあのクオリティだから、ないよりあったほうがいいもんね。源泉から約19km引湯しているという安曇野穂高温泉、悪くなかったと思います。
館内に掲げられていたこちらは長野県歌。県歌って、どこでもあるのかしら。真面目でお堅いイメージの県民性を表しているかのごとき歌、校歌並みに浸透しているのかしら。聴いてみたいわ。
民宿よりはマシという程度かと覚悟を決めていましたが、ぐったりするような難点はとりあえずなくてホッとしました。あとは「割烹旅館」と言えるだけの食事かどうか。それ次第で、以後安曇野での宿泊時に候補となるかどうかを決めましょう。
ただ、お値段以上のものを求めてはいけないということをさておいても、この宿では不快なことがふたつあったこを先に書いておきます。