英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【アイスランド】レイキャビク散策 ハットルグリムス教会

2023年(令和5年)8月9日(水)

 

去年娘が旅行したアイスランドを訪ねる夏の旅。前回はレイキャビクの滞在先、SAND HOTELについて書きました。

fuwari-x.hatenablog.com

 

SAND HOTELの裏口から街へ繰り出します。22時が日没時刻のこの日、19時の外の様子です。北欧の家は、スカンジナビア半島から遠く離れていても、同じようにシンプルでカラフルな特徴がありました。

 

こちらでさらに特徴的だったのは、ガルバリウムの波板が外壁に張られていることが多かったこと。雪の多い地方で湿気から家を守るためでしょうか。

 

こちらはウォールアートというべきか、もう少し落書き的な意味でストリートアートというべきかという仕上がりに思うのですのですが・・・

 

正面にも同じタッチで描かれていたので、きちんとした作品なんでしょうね。

 

ツートンカラーに仕上げることで、うまく宣伝効果を出しているお店も。

 

そうして坂道を上がっていくと、目的地の教会が見えてきました。

 

ハットルグリムス教会(Hallgrimskirkja Church)。私には決して覚えられない名前です。レイキャビクのシンボル。そして唯一といってもいいかもしれない観光地です。

 

正面に立つのはアメリカから寄贈されたレイフ・エイリクソン像(Leifur Eiríksson 970-1020)。アイスランドで生まれたヴァイキングで、コロンブスよりも約500年前に北アメリカ大陸を発見したと言われている人です。彼の父親はグリーンランドの発見者だったんだって。

 

アイスランド人の建築家グズヨン・サミュエルソン(Guðjón Samúelsson 1887-1950)の設計で、印象的な石柱はアイスランドの溶岩玄武岩の風景をなぞらえ、そびえ立つ山々や氷河を象徴しています。

 

夏季の5-8月と9-4月オープンしている時間は異なりますが、年間を通して開いています。夏季のこの時期は20時まで入れます。

 

夏のあいだのコンサートの時刻も書いてありました。残念ながらツアー参加のど真ん中の時間帯でしたが、聴きたかったなぁ。それにしてもアイスランド語は難解。ヨーロッパの中でも遠く離れた孤島で、ヴァイキングの時代からほとんど言語が変わっていないんだそうです。今でも学生たちは、サガ(segja 「言う」を意味する動詞)と言われる中世の古ノルド語で書かれた伝説物語を、学校では原文で読んでいるそうです。私たちの古文の授業よりも、もっと身近なものとして読めるのかしら。

 

コンクリート造りのシンプルな教会のシンボルはパイプオルガン。

 

1992年に設置された大型のパイプオルガンは、ドイツ人のオルガン製作者ヨハネス・クライス(Johannes Klais 1852-1925)によるもので、最大10mの長さのあるパイプ最大10mの長さがあり5,275本も使われています。

 

もうひとつの小さなオルガンは1985年にデンマークにあるTh. Frobenius-Organ worksによって設置されたもので10種類の音声があります。教会での音楽はショップ内でCDを販売しています。

 

ハットルグリムス教会の設計は1937年に始められ、建設工事は1945年に始まりました。3年後に最初の段階が完了し教会としての使用のために奉献されたあと、最終的な完成をみたのは1986年、実に41年を要しています。

 

祭壇へ上がる階段にはレインボーカラー。この色は、その後もあちこちで見ることになります。

 

教会の入口にあったベルが気になり調べてみました。

 

アイスランドの北40kmにあるグリムジー(Grímsey)は、アイルランド最北端にある島で57人(常に住んでいるわけではないようでソースによって異なる)の住人がいます。そこには1867年に流木で建てられた教会がありました。ところが2021年9月21日の深夜、火事によりわずか20分で焼失してしまったのです。このベルは、教会の再建後に取り付けられる予定の新しいベルなんだそうです。

 

教会内のショップ。

 

教会では展望台へのチケットが売られていました。1,300ISK(1,500円)は高いと感じますが、高台にあるこの教会の74.5mの高さからレイキャビクの街が一望できるスポットです。曇り空だったので上がりませんでしたが、晴天であれば上ったかな。

 

このままホテルへ戻らず、教会の前の道を少し歩いて行きましょう。

 

シンプルでカラフルな住宅やお店が並ぶメイン通り。

 

お土産物屋さんで娘が買っていたアイスランドの塩が各種並んでしました。1990ISK(2,300円)という高級塩。

 

こちらのコースターも買っていましたね1190ISK(1,380円)。表にアイスランドの地図、裏にフェルトが貼ってあります。

 

こちらは看板娘の猫のようですが、カメラ慣れしているのかまったく視線をくれません。毛づくろいに必死。でも商品の上でいいんかい。

 

この通りを下って行ったのは、なんといってもハットルグリムス教会の雄姿を見たかったから。

 

坂をずっと下っていくのですが、いつまでものその姿が見られる場所に建てられているまさにシンボルなのです。

 

ハットルグリムスという名前は、アイスランド人の牧師で詩人のHallgrímur Péturssonの名前が由来で、教会のベルのひとつにも彼の名前が付けられていて、街を見守っているかのよう。

 

どこまで下ろうかと思っていたところへ、こんな虹色の道が出現しました。教会でも見たレインボーカラーです。

 

レインボーカラーはLGBTQへの偏見をなくし、社会平等をというメッセージが込められており、レイキャビク市では毎年Reykjavik Prideとして、イベントを行っているそうです。しかも2023年は8月8-12日に開催されていて、ちょうど滞在中でした。

 

毎日なにかしらのイベントが行われていて、映画、美術展、劇場、ワークショップ、ツアー、BBQなどなにかしらのイベントが行われていて、いろいろな人と意見を交わし交友を通して理解を深めていくようになっており、メインは私がレイキャビクを離れる12日のパレードだったようです。開催時刻が遅いものも多かったのに、どこを歩いていてもまったく気づきませんでした。

 

こんな撮影会をしている人たちは、イベント参加目的でレイキャビクを訪れた人だったのかもしれません。

 

30分ほどの散策を終え、そろそろホテルへ戻ります。アイスランドの鳥といえばぱふぃんだけれど、ここの鳥は南米の鳥オオハシ。ラテンフードのお店でした。なるほど。

 

このウォールアートのお店はブティック。いったい描かれているのはなに?

 

白くまくんがお出迎えのお土産物屋さんもありました。

 

こちらは日本の物が置いてあって、歌舞伎絵や達磨、窓辺にはサントリーの山崎が見えます。でも何のお店かはわかりませんでした。

 

スウェーデンのアウトドアブランド、Fjällrävenアイスランドでも人気。私は日本に入ってきたごくごく初期のころにキルティングジャケットを買ったのを覚えています。10年近く着て、去年処分したところ。キツネマークがかわいいですよね。

 

さて、1時間ほど散策してホテルへ戻ってきました。ウェルカムドリンクのサービスがあるのでレストランへ寄ります。

 

スパークリングワインをいただいて、本日は終了。確か最高気温は15度ぐらいで、アイルランドに続きアイスランドも肌寒い8月でした。

 

翌日から2日間はツアーに参加です。