2024年(令和6年)11月10日(日)
旅行計画が目前に迫っていたので、珍しく開封せずに冷蔵庫に取り置いていたのが前回ご紹介した日本酒「西之門」。せっかくなら美味しい鍋でも食べようという思いたち、旅行後に最短で到着する日に注文しました。
美々卯は、大阪の三大うどんすきの老舗のうちのひとつで、昨年夏に持ち帰りで購入したのが最初です。あのころは取り寄せ10,800円、持ち帰り8,800円だったので、大阪へ行ったら持ち帰るつもりだったのに、行く計画自体が頓挫。その間に若干値上がりしていて11,880円になっていました。
初の美々卯の取り寄せです。外箱にこんな文字が。え?冷凍うどん?・・・知らなかった。テンション下がる・・・
美々卯は「道頓堀 今井」、「にし家」と並ぶミナミ界隈のうどんすき老舗。そのうち、美々卯がうどんすきの登録商標を取っているところから見ると、最古参かそのあたりの嗅覚に長けていたか。箱を開けると上段にうどんすきの具材。
下段に冷凍うどんとお出汁、薬味が入っています。
すべて並べるとこれ。柑橘類はレモンというところが意外な点です。薬味も葱ともみじおろし、そして生姜が入っています。老舗3店舗の創意工夫が窺えるわ。
冷凍うどんは3玉。全体的には冷蔵として送られてきたので、瞬間冷凍したものを保冷剤とともに入れているのではないかと思います。結論から言うと、冷凍うどんでもまったく問題ありませんでした。ちゃんと美々卯の味です。
紙の風呂敷に包まれた具材。
去年までの包装からSDGsの観点により、紙箱に変更したと書いてありました。
紙箱でも高級感を持たせるのには赤が有効なのかしら。にし家も赤い箱だったな。
美々卯の案内です。本店はコロナ中に休業し、そのまま改装に入っていました。HPによると再開後は育児などで時短勤務の女性従業員による蕎麦屋美々卯megumiとして営業していると書いてありました。
美々卯は本来、蕎麦屋でした。大阪といえば蕎麦屋よりおうどん屋さんのほうが多いと思いますが、そんな中で美味しいお蕎麦を食べさせる店として展開し、当面営業するようです。
箱を開けて具材のお披露目。いわゆる「うどんすき」らしいベーシックなラインナップ。
それぞれの具材も紙箱に収まっています。発送に手慣れた老舗らしい盛り付け。華やかに見せてくれます。これなら贈り物にもいいわ~
具材の詳細は外箱に貼ってありました。
白菜巻は芯にほうれん草。白菜は茹でているのではなく、塩でしんなりさせてあるのかな。浅漬けのような味がほんのりして、生とはまた違った食感。他よりもしっかり白菜を巻いてあって鍋に入れても解けません。
鶏もも肉も美味しかったです。全部で8切れ。
がんもどき煮物、椎茸含め煮、麩、さやいんげん。がんもどきは早めに入れてたっぷりお出汁を含ませるのが美味しい食べ方と思います。
味付焼穴子は3店舗の中で、美々卯がもっとも香ばしくて美味しかったです。美々卯の刻印が入っているのがお餅。そして生湯葉。
ホタテ風味真丈が奥に隠れています。海老と三つ葉。
大根煮物、人参煮物、芋煮物。お芋は里芋ではなかったと思います。でも海老芋でもないの。なんだったのかなぁ。ねっとり感が里芋とはちょっと違うけど、海老芋ほど癖はなく。なかなかいいお味で気に入りました。芋煮物と書かれているので、季節によって種類が違うのかもしれません。
作り方は、おうどんは〆ではなくスタートに入れる方法が推奨されています。
まずはうどん玉2つを入れ、鶏肉、焼穴子、がんもどきなどを入れて煮込んでいきました。きれいに縛ってある三つ葉はとても新鮮。
おうどんは長く煮込んでも美味しい。日頃はパスタじゃないけどややアルデンテを心がけて茹でるのですが、いやいや鍋焼きうどんを目指してOK。
相変わらず、どんなに頑張っても一度にすべては食べられないので、翌日朝っぱらから続きをいただきました。大満足です。
美々卯、にし家、道頓堀 今井の3店舗の取り寄せを終えましたが、どこもやっぱりお出汁が美味しい。関西らしい味だなぁと思います。そういえば、勤務地がミナミだったころは、いつもこの匂いがどこからか漂ってきていたわ。
美々卯は全体のバランスが取れたうどんすき。11,880円。
ほかの2店舗も詳細を載せているので、比べて選んでみてください。
道頓堀 今井は鰯つみれが贅沢に入ったうどん寄せ鍋 12,420円
にし家は茹で麺か生麺をチョイスできるうどんちり 11,000円
どれもそれぞれの工夫があって甲乙つけがたいです。それぞれ季節限定品などもあるので、たまには老舗の味をいただいてみるのも日常のアクセントになると思います。是非どうぞ(ちなみにプロモーションは入っていないので、どこの回し者でもありません 笑)。