2024年(令和6年)10月14日(月・祝)
近年、新しいお店を開拓する気力が湧かず、いや、というより出掛けるのが億劫になっていたところ、魅力的なお取り寄せを発見。どんどんそちらへ傾倒し、すっかり定着と思ったらお気に入りのお店がまさかの販売停止。事情は分かりませんがコロナも収束し、店舗へ来ていただきたいんでしょう。というより、人手が足りないのかもしれません。
お取り寄せできるお店を探すのはなかなか難しいです。百貨店や楽天市場などに出店している場合は簡単ですが、求めているクオリティはそこになく。OMAKASEや一休.comで取り寄せたいものが見つからなければ、発送に対応している魅力的な実店舗を探すほかない。それ、ハードルが高過ぎ。
というわけで、とりあえず有名店をチェックしてみました。京都の有名店「和久傳」はいくつかある店舗のいずれもミシュラン選出という料亭ですが、持ち帰り弁当や発送専門の「紫野和久傳」も展開しています。せっかく取り寄せるなら一品じゃ送料がもったいない(←交通費と同様にケチりたい)という勝手な私の望みもクリアしてくれたお店です。思い立ったが吉日。最短で取り寄せられるのが10月の三連休最終日でした。
箱を開けてもまだその全容は見えない、なんともハイソな梱包。この専用の発送用箱も組み立て方がちょっとおしゃれでしたよ。
姿を現したのは「京のひめ苞」のキュートな紙箱。毎月旬の素材を鍋仕立てにして提供しているシリーズです。
さすがの高級店満載の包装は、お出汁の袋はビニールでパックしたものをさらに和紙加工の袋に入れてあるの。贈り物にいいよね。
10月は合鴨すき焼き(2人前8,100円)。でも、書き始めて気づいたんだよね。百貨店で注文できるわ、これ。見たことあるもの。く、くやしい、送料・・・(笑
でも、このときはそんなことに気づいていなかったので、ワクワク開封しています。合鴨と手前には焼き上げられた手羽先。卵も普通の生卵じゃなくてひと手間かけてあるので後でお見せします。
その工夫は原材料を見ればわかります。そう、卵は温泉卵になっているの。殻付きのままでもできるんだ。私は卵の白身のズルッとした食感が好きではないので、徹底的に混ぜないと苦手なのです。だから、わざわざ温泉卵を作ったりもしないのですが、興味津々。
「京のひめ苞」の苞(つと)とは、藁包みの納豆の藁部分のように、包みや土産物などの意味があります。このシリーズは旬の素材を料亭の味で楽しめるというのがコンセプト。
具材を入れる順番は必ずチェックします。拙ブログでもご紹介しているうどんすきの場合、お店によってうどんを最初に入れる、〆に入れるなどセオリーがまったく違うからです。今回は手羽先を入れてコールドスタートで火をつけます。ほおぉ。あとはお出汁が湧いてきたら九条ねぎ以外の野菜(笹がきごぼう、揚げ茄子、揚げ万願寺唐辛子、みょうが)、つきこんやく、焼豆腐を投入。
火が通ったら九条ねぎを入れ、合鴨をさっと入れて温泉卵でいただきます。みょうがは前も鍋で遭遇したけど、茄子も万願寺も鍋に入れるのか。
温泉卵は驚くほど赤身の強い玉子でした。飼料が違うんだろうな~
〆には家にあるお蕎麦を選びました。2023年2月に急逝した母が大量に遺した小豆島の素麵(お中元用に毎年友だちから取り寄せていた)は、すっかりひねになってもまだ残っているだけでなく、細蕎麦で有名と聞いて箱で取り寄せた卯月製麺のほっそり細そばも、なぜか酷暑だったのにあまり消費できないままで、残っているのだわ。
そんなわけで、もうひとつ購入したかますと栗の炊き込みごはん(5,940円)は贅沢にも翌朝とお弁当にていただくことになりました。
栗は特に食べたいわけではない食材なのですが、娘は炙りかますの握りが大好物なんだよね。かますと見て注文しちゃいました。
和久傳の下拵えでは、かますを幽庵焼にしてあると書いてある。なるほど。
最近、3合用のごはん用土鍋を手放したので、STAUBで炊いてみました。シンガポールで買ったあれだよ。栗は混ぜているあいだにほとんどご飯に同化してしまいましたが、かますの存在感はパーフェクト。楽しめました。
百貨店で注文できるのに送料がもったいなかったと書きましたが、ええ、ありましたとも。どちらも(涙
でも、わざわざこの価格のものを百貨店で購入するのかと考えると疑問。非日常感があるから多少高級でも買うのであって、日常の買い物の場所で買うんだったら、合鴨の鍋もかますの炊き込みご飯も自分で作っちゃうと思います。
でも実際、次の「京のひめ苞」を購入するとしたら、どうかなぁ。ほしかったらやっぱり予約して受け取りに行くよね。ちなみに、今回の合鴨すき焼きはお安めです。10-11月中旬のぐぢしゃぶは14,040円、11月中旬・12月ぐぢとおろし蕪の鍋のあわ雪は13,500円、12月の冬至鍋12,960円となっています。