【KINOENE -The Sence of Wonder】純米吟醸生原酒直汲み
【KINOENE -The Sence of Wonder】純米吟醸生原酒直汲み
2021年(令和3年)7月
ワクチン接種をまずは1回終えたので、1年半ぶりに飛行機に乗りました。もしかして曰くつきかな?というような羅漢寺を急ぎ足で見て、中津市名産の鱧料理を筑紫亭でいただきました。
女将の長話で中津市内の観光はできませんでしたが、駅へ戻ってきました。
17:06発博多行特急ソニックです。今度は小倉で進行方向が変わったとき、スムーズに座席を回しました。もとより、半分以上がここで下車していきます。
福岡空港では1時間半ほど時間がありました。5%offになるANA FESTAでお土産を買い、やっぱりANA LOUNGEへ向かいます。
入って感動!福岡空港だとアルコールが提供されているんですよ。
お腹いっぱいだったので、相棒とビールを半分ずつ分けて飲んだだけですが、緊急事態宣言中の羽田空港とは違う~ 感動~
ラウンジは人もまばら。ANAの赤字も若干縮小したようですが、減便などが功を奏しているだけで、人の動きは少ないんですね。
そろそろ日没。ラウンジから見える空がいい雰囲気です。
便数も多くて予約の取りやすい福岡空港は、コロナ禍においては拠点にお勧めだと思います。
筑紫亭を出たのが16時も過ぎてから。19:45発のフライトでは機内食も不要かと思っていましたが、ランチの分量だったためかそこそこお腹もすき始めていました。
行きの朝食とは違い、帰りの夕食は有名料理店とのコラボメニュー。お得感がありますね。7月は東京都板橋区蓮根にある「よし邑」です。(2021.8.2~9.10改装中)
左の籠が厚焼き玉子、鰈西京焼き、牛肉エリンギ巻き、長芋煮揚げ、チーズ味噌テリーヌ、蛸柔らか煮、海老煮
右は小松菜胡麻和え、とうもろこし豆腐、太刀魚南蛮漬け
メインが、枝豆饅頭と野菜の炊き合わせ
お味噌汁は豆腐とキャベツ。
じゃこ飯もおいしかったです。完食!
行きと同じく、シャンパンと赤ワインをいただきました。機内食の中では、特にチーズ味噌テリーヌがアクセントになっていて気に入りました。ワインにもよく合います。
到着は予定の21:30より早く着き、たっぷり丸1日間の日帰り旅行を終えました。人出は、どこもそこそこ多かったという印象があります。
お土産は、定番の博多通りもん730円
九州つながりで置いてある宮崎の日南どりの炭火焼648円と辛子高菜ミニ388円
九州のラーメン7食入り1,500円
これ、美味しかったです。細麺なのですが、辛麺はちょっと太めでスープの量も少なめの指示。絡みやすい工夫がされていて、あまりラーメンを食べない我が家でも人気でした。
お弁当用に大宰府えどやの梅の実702円。
てんぷらはなんこつチーズ540円と玄海天蓮根432円の2種。
ワクチン接種後とはいえ、こうして出掛けることが感染拡大につながっているのかもしれませんね。でも、オリンピック開催前のちょっとした隙を狙った気晴らし旅行。リフレッシュできました。
終わり。
2021年(令和3年)7月
ワクチン接種をまずは1回終えたので、1年半ぶりに飛行機に乗りました。
あれこれ行先を考えたものの、宿泊は避けようということになり、その分、珍しく特急列車に乗ったり、タクシーをチャーターしたりしています。
羅漢寺へ行くことを決めたあと、重要だったのがランチ。中津は何が有名なのだろうと調べてみると、鱧(はも)料理が有名ということを見つけました。
関西人にとっては馴染みの鱧。中でも京都が有名と思っていたので、とても意外に思いました。でも、相棒も私も鱧は大好き。ちょうど半月前にも取り寄せたぐらいです。
①プレミアムクラスへアップグレードできて、②ランチも予約できる日、しかも、③羅漢寺へ行くためには雨天ではないこと。これらすべてが整って直前に予約できたのも、コロナ禍だからこそでしょう。悪いことばかりではありません。
ふたつのお店で悩みましたが、明治34年創業「日本料理 筑紫亭」に予約を入れました。『ミシュランガイド熊本・大分 2018特別版』にて一つ星を獲得した老舗料亭です。
羅漢寺へ行くために聞いたラストオーダーは13時半。中津着が11:41だったので先にランチにしたかったのですが、12時半以降でなければ料理人が不在とのこと。なんでも、この筑紫亭はJR九州の新観光列車 36ぷらす3 という、九州一周の豪華列車にお弁当を届けているのだそうです。
このJR九州 新観光列車 36ぷらす3は、2020年10月16日運行開始の特別急行列車で、九州7県を5つのルートに分けて走っています。各ルートでは沿線の豪華弁当が予約でき、筑紫亭が担当する日曜日は、大分駅10:48発/別府駅11:08発 → 小倉駅着15:01着/博多駅16:32着というルート。個室ランチを請け負っており、料金は19,500円/人とありました。
中津市を通るルートでは、停車駅の杵築駅と中津駅でホームで特産品の販売があるほか、門司港駅では復元された駅舎の見学ができるなど、各ルートによって楽しみ方がいろいろ用意されているので、少しずつ制覇していくということもできるようです。
さて。羅漢寺の下り道では手間取りましたが、13時半のランチ予約時刻に無事間に合いました。
1914年(大正3年)に建てられた筑紫亭の主屋(しゅおく)と離れと塀は、2003年(平成15年)に、国の有形文化財に登録されています。外では若女将が出迎えのために待ってくださっていました。
中に入ると、落ち着いた佇まい。
玄関脇には、1930年(昭和5年)11月、筑紫亭で開かれた句会で放浪の俳人、種田山頭火が詠んだ「是が河豚かとたべてゐる」と書かれた句碑があります。初めて食べた河豚のことをご機嫌で詠んだ句だそう。
玄関から見る廊下も階段も磨き抜かれ、100年を超える時を大切に使い続けてきたことがわかります。
奥に見える「花」は有名な方の書だそう(名前は失念)。価値のあるものも日常に惜しみなく使うのが、ここ筑紫亭です。
中庭のまわりをぐるりと回って、お部屋へ案内していただきました。苔むした中庭を眺めながら通るとき、思わずほぅ・・・と嘆息が漏れます。
通された部屋はこちら。今は和室でもテーブル遣いのところが増えましたね。
床の間の前にある黒電話が懐かしい。現役です。
ガラス越しに見える中庭もまた素敵です。他の部屋の気配はまったく感じません。
中津では冬には雪が積もるそうですが、雨戸がなくても耐えうるとおっしゃっていました。ここが雪景色なれば、それもまた素敵でしょうね。
掲げられているのは手紙。昭和30年代の消印が押してありました。
キャンプ地の視察だの、英王室戴冠式でのエピソードを2,3話してほしいとか、そんな日常の書簡です。それでも、戴冠式に列席しているなんてすごい話ですよね。
まずは冷たいお茶から出していただきました。
今日のコースはお昼膳コース6,500円(税サ込)です。他に、夜と同じコース1万円・12,000円・17,000円・22,000円があります。
先付はゴマ豆腐。雲丹、赤蒟蒻とともに。
ここで飲み物を聞かれました。おススメはROCOCO Tokyo WHITEという限定ビール。「なぜ高級なお店ではビールをオーダーするのが恥ずかしいのだろう」という会話から生まれたラグジュアリービールです。
小売販売はしておらず、ミシュラン星付きレストランやファインダイニングでしか飲めないというこの1杯。コロナ禍の今はオンラインで入手できるようになっていますが、その価格から考えても1本1,400円での提供は、まずまず良心的だったように思います。
一言で表すならフルーティーなクラフトビールですが、苦みが少なくシャープ。確かにこれまでとは違う特別感があります。
前菜は、ハマグリのジュレや鴨肉、ヤマモモなど。卵焼きは薄めの塩味で京都風。むかごも私好みです。
こちらは追加オーダーの特筆すべき鱧の握りずし。
12,000円以上のコースから入っているのですが、お昼膳コースでも1,500円プラスすると出していただけます。鱧の握りだなんてお目に掛かれない一品は是非。
朝獲れしか使わない鱧の中から、さらに厳選されたものを使うというこの握り。口の中でとろりと解け、山椒の味が舌に残るという、これまでの経験から形容するには難しい至福の鱧でした。
価値のあるものも惜しみなく使うのは器も同じ。金色の鳥の羽だけが見えるお椀にはワクワクさせられます。
開けてみると、鱧、ジュンサイ、茄子が入ったお吸い物。蓋は裏側に見事な鶴が描かれています。蓋の裏というところが奥ゆかしい。ゆえに豪奢。
お造りはまながつお。キュウリの花とともにいただきます。こんなに小さくてもやっぱりキュウリ。家庭菜園のキュウリの花も一度食べてみよう。楽しい一品です。
お昼膳コースは鱧のしゃぶしゃぶまでいただけるお得なコースです。
ぷりぷりの鱧をいただいたあとは、お出汁にポン酢を入れて飲むと美味しいと教わりました。だいだいのポン酢も手作りです。
最後のご飯は葉山葵だったかな?こちらのお椀も美しい。
お椀の中身はアサリのお味噌汁。
デザートは黒蜜をかけていただくプリン。ぶどうとスイカなどが入っています。
こちらは持ち帰ることとなったずんだのおはぎ。しっかり枝豆の味がして、とても美味しかったです。
ずんだのおはぎを持ち帰ることになったのは、ある話に花が咲いたことにありました。この前日、古新聞が必要になってたまたま抜き取った記事に何となく気を取られました。和菓子を紹介した囲み記事で、そこに中津と書かれているのが目に入ったのでしょう。
改めて読んでみると、紹介されていたのは白いんげん豆と黒きくらげで作るという「巻蒸(けんちん)」という和菓子で、まさにこの筑紫亭の話。若女将にこの話をすると、是非ご賞味くださいと出していただきました。
きくらげにお醤油と組み合わせが和菓子に合うのかと思っていましたが、なんのなんの。蒸し羊羹に近い味わいで、コリコリとした触感も楽しく誰の口にも合いそう。でも、もうこれ以上は食べられません。それでおはぎはお言葉に甘えて持ち帰りにしていただいたのです。
下の記事は筑紫亭でいただいたものですが、新聞記事も同様の内容。全国版で順次紹介されるそうで、早くも反響の注文が殺到しているということでした。こちらからも注文できるようです。
このころ、女将が登場します。予約時から「いかに中津の鱧が豊かな自然で育ったか」など蘊蓄を聞かされ(携帯からかけているのになかなか電話が切れない 涙)、むむ?と思っていたのですが、ご挨拶だけでは飽き足らず延々と続く話がなんとも長い。堪りかねた相棒が切り上げてくれたときにはゆうに1時間が経っていました。
はじめから終わりまで、ほかの客人の気配は感じませんでしたが、入店時刻から考えても私たちが最後の客だったんでしょうね。でもその分、お出ましがデザートのときだったから食事には差し障らず、まだマシだったのかも。
それでも、女将はとても知識が豊富で興味深い話ばかり聞かせていただきました。
例えば、その昔は関門海峡を通過するに堪えうる船はなく、この中津で荷が下ろされていたので、商いも文化もここから広がったという話。
はたまた、せっかく海外の方からも絶賛される食文化を築いてきたにも関わらず、戦後60年もしないうちに欧米化させてしまったことへの憂い。
そして、グルメ漫画の先駆者的存在「美味しんぼ」の71巻でも、築指定の葉も料理は取り上げられています。
先のJR九州 新観光列車 36ぷらす3のお弁当依頼は、売込み営業をかけたわけではなく、先方から話をいただいたとおっしゃっていましたが、大学でも講義をしているそうで、知識の引き出しは無限に広がっているかのようでした。話が止まらないことを除けば、女将の話もここを訪れる楽しみのひとつとなることでしょう。
お会計は、お昼は現金一択。こちらでお支払いします。
女将の長話のおかげで、余裕を見ていたはずの時間も押してしまい、中津城へは行けずに小学校前にあった大手門跡を見ただけ。
福沢諭吉が19歳まで過ごしたという中津。旧居へも当然行けず、雰囲気のある町並みを通り過ぎて終わってしまったのは心残りでした。
駅前にある福沢諭吉像。シェフを務める息子さんが慶応大学卒なのも、中津出身だからということに関係するかもしれません。
天皇陛下もお出ましになったという筑紫亭。
ベストシーズンは耶馬渓の紅葉の季節かと思いますが、そのころは予約も困難かもしれません。交通渋滞と女将の話の長さにも留意して是非(笑
(投稿直前に全記事を誤って消してしまったので、書き直しはちょっと気力が萎えています・・・)
次回記事はこちら。
2021(令和3年)7月
ワクチン接種をまずは1回終え、そろそろ出歩いてもいいのでは?と目論んであれこれ探しましたが、宿泊するまでには気持ちも入らず日帰り旅行を計画しました。
特典航空券をプレミアムクラスへグレードアップできることを確認して、とりあえず行先は福岡空港と決定。
行先を探していくと、大分県中津市にある羅漢寺が急浮上しました。20年ほど前に大分県国東(くにさき)半島を回ったとき、次回大分は耶馬渓(やばけい)へ行きたいと相棒が言っていたことを思い出したのです。
1年半ぶりの飛行機。空港の人出はそう多くないように見えます。
それでもやっぱりPREMIUM CHECK-INを使います。
ANAのラウンジにはアルコールは提供していないと案内に書いてありました。一旦、上へ上がりましたが、そうなるとカードラウンジのほうが私は好き。
カードラウンジへ移動すると、座席はひとつ置きに座るように示されていました。
カードラウンジの難点は、搭乗案内のアナウンスがないところ。ゲートへ行くとほとんどの人が搭乗を終えていました。
上空からの見通しはとてもよく、宮ケ瀬湖のある丹沢山系から伊豆半島までのぞむことができました。
驚いたのが富士山。雪がないと赤いんですね。
左手に見えるのは山中湖でしょうか。
手前に河口湖や西湖、本栖湖も見えます。九州は天候があまり良くないという予報だったこの日に、上空からこれだけきれいに見えるとは!
さんざん地上を眺めたころ、機内食が運ばれてきました。7:30のフライトだったので、朝食は食べずに来ています。こういうときにプレミアムクラスは助かる。
●白身魚のエスカベッシュ マンゴー風味 ●ペッパーチキンと野菜のデニッシュサンドイッチ
●柔らかタマゴとトリュフマヨネーズソース ●野菜とタラモサラダのサンドイッチ
●リンゴ・パイナップル・グレープフルーツ
上空ではアルコールがOKだったので、シャンパンと赤ワインをいただきました。
2本飲み終わったころには、離陸に向けて高度が下がり始めていました。福岡沖に浮かぶ相島が見えます。
1:50のフライトのはずが、1:30ほどで到着しました。
福岡空港もそう人は多くありませんが、思ったよりも飛行機の座席は埋まっていたように思います。
福岡空港の便利なところは、地下鉄2駅で博多駅に到着できるところ。この便利さは他ではなかなかありません。車内もきれい。
今回は時間配分を考えると必然的に特急列車に乗らなければ、日帰りが難しかったので特急ソニックを予約しています。
飛行機の到着が早かったので、博多駅でお土産を物色しながら時間つぶしをしたあと上がったホームには、見るからに高級っぽい787系の回送の特急列車が停車していました。AROUND THE KYUSHUと書かれています。
でも私が乗るのは、885系かもめ特急ソニック15号大分行き。同じく、車体にはAROUND THE KYUSHUの文字があります。
乗り込むと、2号車は曲線で構成された壁面を利用したアートギャラリーになっていました。
グリーン車ではないのですが、ゆったりの指定席。車内も木目調の落ち着いた雰囲気です。
ポイントは切符を入れて置く場所が設けられているところ。検札時に寝ていても大丈夫。
2日前の予約時には、グリーン車の座席がかなり少なくなっていたので、マニアの人も多いのでしょう。でも普通の指定席でも引けを取りません。
座席間には充電できるようにコンセントも配置されています。
今から向かうのは、福岡と大分県との県境にある中津市。笑えることに、小倉へ着くと進行方向が変わるので、笑えることに自分で手回しで座席を回転させます。
朝っぱらから飲んでいた私は、小倉ではほぼ夢の中。車掌さんが手伝いましょうかと相棒に声を掛けてくれているのを遠くで聞きながら寝ていて、到着直前に起きました。焦るわ~
11:41に中津駅に到着です。交通費嫌いの私が珍しく、耶馬渓羅漢寺へは予めタクシーを予約済み。片道30~40分かかるそうで、昼食の予約最終時刻13:30までに戻るためです。名前を書いたプラカードを持って出迎えてくれましたが、果たして2時間足らずでどれだけ見られるでしょう。
途中には、青の洞門と呼ばれる岩壁が川沿いにあります。
江戸時代、荒瀬井堰が造られたことによって川の水位が上がり、通行人は高い岩壁に作られた鉄の鎖を命綱にした道を通らざるを得ない状況になっていました。そこへ 諸国巡礼の途中に耶馬渓へ立ち寄った禅海和尚が、この危険な道で人馬が命を落とすのを見て心を痛め、享保20年(1735年)から30年余りかけて、雇った石工たちとともにノミと鎚だけで掘り続け、144mの洞門を完成させました。
(観光協会HPより)
明治39年から翌40年にかけて行われた大改修で、完成当初の原型はかなり失われてしまいましたが、トンネル内の一部や明かり採り窓などに、当時の面影を残す手掘り部分が残っているそうです。
(観光協会HPより)
時間があれば寄れるかも、と思つつまずは羅漢寺へ。
到着直前が写真スポット。左手の山には厳しい修行のための石壁を鎖を使って上ったりする道があるとタクシードライバーが教えてくれました。
さもありなん。怪しげな雰囲気が漂っています。いや、厳かなる場所と言うべきか。
ただ、リフトで上がるというお手軽な上り方もあり、時間がない私たちはこちらを選びました。
片道6分600円。往復で800円です。
歩いて下ったらどれぐらいかかるか聞くと、13分と言われたので、帰りは歩くことにしました。時間はないけれど、やっぱり歩く方が雰囲気が感じられるでしょう。(と、このときは思っていた)
コロナ禍の今、頂上まで登ることはできず、途中の羅漢寺で降りなければなりません。
伝承では大化元年(645年)、インドから渡ってきた仙人の創建と言われていますが、このハナシは伝説の域を出ていないとか。でも、ね?魅力的でしょう?
(観光協会HPより)
雰囲気をお伝えするために、以下の3枚もwikiから羅漢寺の画像を拝借しましたが、行った甲斐があると思える不思議な空間でした。
上の写真の中央あたりにある屋根がこちらの門。
(wikiより)
そこから画像右へ続いていく岩盤の下には洞窟があり、3,700体の石仏が安置されています。中でもこの無漏窟(むろくつ)にある五百羅漢は、各地にある五百羅漢の中でも最古のものだそうです。
(wikiより)
このおしゃもじの向こうに五百羅漢が安置されているんだけど・・・わからないよね。リフトのチケットにちらりと載っています。
先にも書いたとおり、なーんとなく怪しげな雰囲気。
(wikiより)
このあとさらに本堂では、参拝料の300円を払って中へ入ります。でもなーんか厳かとは言うにはちょっと違うような微妙な雰囲気のあるお寺。(誤解を恐れずに表現すれば、怪しげな新興宗教的空気とでも申しましょうか)
サイトを調べていても中津といえば羅漢寺!のような推しは感じられなくて、詳しい情報はあまり出てきませんでした。もしかすると、観光地として積極的に人を呼ぼうと考えていないのかもしれません。
さて。余裕を見て下山を始めましたが、前日の大雨で石畳が滑る滑る!
楽々と13分で降りられると思っていたのに、こけないようにかなり注意して降りる必要があり、景色や雰囲気を楽しむ余裕など皆無でした。こんなに怖いんだったら、下りもリフトにすればよかった~!!!
写真禁止区域を終えた仁王門から撮った向こうに見える石畳がそれ。上るには問題がないと思いますが、下りには恐怖。見た目のなだらかさなんてまったく感じられません。もうツルッツル。
しかもこの仁王門で終わりと思っていたら、さらに続く石畳。でも、走れない。急げない。13時までに戻ってほしいと言われていたのに、5分ほど遅れて駐車場に戻りました。
時間があったら、青の洞門も通ってもらおうと思っていたのに。そしてたぶん、タクシードライバーもそのつもりにしてくれていたと思うのに。残念・・・所要時間2時間ほどで、貸し切りタクシー料金は1万円。高い?安い?
でも、羅漢寺までのバスは1日10本。しかも、特急ソニック到着直前に出発しており、次のバスまでは2時間半待ちだったうえ、途中でコミュニティバスに乗り継ぐのですが土日は運休なので、止むを得ません。乗り継ぎの「中島」バス停から羅漢寺までは徒歩25分ぐらいでGoogleマップは示していましたが、タクシーで通ったらかなり遠かったです。 (時刻表HP本耶馬溪)
それでも、コロナ禍で観光客が少ないおかげでこの短い時間でも観光できたようです。紅葉シーズンなどは、大渋滞でまったく車が動かないとタクシードライバー談。そして暑くなかったことも幸いだったので、これで良しとしましょう。
昼食は、中津市の名産と言われる鱧料理を食べに行きます。
鱧といえば京都と思っていましたが、日本一の鱧料理はここだと謳われているので、素通りするわけにはまいりません。
次回記事はこちら。
2021年(令和3年)6月
伊豆下田でも評判の高い下田セントラルホテルへ滞在しています。
前回は朝食をご紹介しました。
伊豆急下田から熱海までは、1時間40分かかります。
ホテルの送迎バスの出発は9:10が始発。これに乗っても熱海着は11:20です。
そんなわけで、早々に出発することにしました。
バスの出発まで、ホテルのまわりを少し散歩します。
広い敷地をこれから造園していくのでしょう。植樹し始めているようでした。
1階のお部屋から見られるお庭がかなり手入れされていたので、宿泊料が高い部屋は1階に並んでいるはず。
外へ出るとプールやテニスコートがあることがわかりました。
本館から廊下を渡っていけるようになっています。黄色く見える場所がプール。ちょうど夏休みから開放するためなのか、業者の人が打ち合わせに来ているところでした。
川釣りもできるようです。すぐ下へ降りるとそこが釣り場区域という絶好の地。
釣り場区域と指定できるほど、ここで釣れるんだ。ふむ。
雨。しかも里山のこのあたりで、見られるところはそうありません。
早々にホテルを後にしましたが、こんな早い時間に帰るのは私たちだけ。
たった1組で伊豆急下田駅まで送っていただきました。20分ほどかかります。
伊豆急下田駅発は9:40。行きと同じく、もっともスタンダードな車両です。
ただ、各車両の入口には伊豆の観光名所の写真が貼られているんですね。
各車両に1,2組かというぐらいの少人数で出発。各地で、踊り子号のほか、こんな車両にもすれ違いました。私も違う車両を狙いたかったな。
熱海で降りようか、小田原まで戻ろうか迷いましたが、小田原を通過する機会はなにかとあるので、熱海で降りることにしました。
こちらの商店街は人が少なめに見えますが、かなりの多くの観光客が来ていました。
緊急事態宣言中なので、近郊の観光地へ出掛けているということでしょう。
ランチの候補はいろいろピックアップしていたのに、この看板を見て立ち止まった相棒は大の鰻好き。店名が「うな重」っていったい・・・
一見、老舗っぽくて悪くなさそうだけど、食べログを検索するともう1軒美味しそうなところがある。見に行ったけれど、店に入ってから2階に上がるようで雰囲気がわからなかったので、戻ってこちらへ入りました。
入った途端、わかるハズレ(涙
いや、これだとまだきれいに見えるでしょうか。
肝吸い付きの「竹」 3,300円。
鰻自体は決して悪くなかったんですけどね、タレがゼロだったんですよ。
タレなしにかば焼きをご飯に載せただけをうな重と言うのか。香の物も古くて酸っぱい。店名まで「うな重」というぐらい鰻を謳っているなら、そこんとこケチらんといて。
緊急事態宣言区域外の静岡では、ビールを飲むこともできます。でも、なぜかその1本が余った理由は、タレのないご飯を食べるのに苦心したせいだろう・・・
時刻は13時過ぎ。
出掛けられるだけで、日頃のストレスからは充分解放されるというもの。緊急事態宣言中なので、早めに退散です。
さて。お土産編。
しらすせんべいと、伊豆乃踊子はホテルのお茶請け。ミカンの咲く丘は熱海駅隣接のラスカ熱海で買ったもの(194円税込)。でも特筆すべきものではありませんでした。残念。
下田東急で買ったわさび粗おろし(198円税抜)と酒盗かつをマイルド(398円税抜)。この酒盗は絶品。またぜひ買いたい。
伊豆急下田駅で買った削り節(525円)とラスカ熱海で買った蕎麦。
私たちが動くとその直後に災害や事件が発生することが多く、今回もそう日を置かず伊豆山で土石流が発生して多くの犠牲者を出したことには、本当に衝撃を受けました。位置は熱海湯河原間。当時、湯河原へもいくつか夏の予約していたこともあって、山側を見ながら電車に乗っていたのに。(ほかに予定が入ってキャンセルしましたが)
東日本大震災の1週間前には福島へ温泉旅行に行っていたし、木曾の御岳山が噴火したときもやはり1週間前に上高地にいました。海外でも、パリから帰ってすぐにタリス銃乱射事件があったり、テレビの紀行番組などの特集が行った直後の場所ということも多いです。
そうでなくともコロナ禍、どうぞ穏やかに過ごしていけますように。【完】