2019年(平成31年)2月16日(土)
富山の食材はかなり魅力的ですが、1年ちょっと前に行ったときはあまり食べられなかったので、もう一度行こうと思っていました。
富山行きは飛行機も安いし、空いていることも多いんですよね。富山の食材を美味しくいただけるお店をあれこれ探し、ネットでふじ居のランチを予約して、飛行機も往復18,780円で予約。
ところがその夜、ふじ居からまさかの電話がありました。
ネット予約のタイムラグで、その日はすでに埋まっておりまして
が~ん。電話の向こうで恐縮しまくっているお店の方に、それ以上何も言えません。ここへはまたの機会に行くことにしましょう。
代わって予約したのはお寿司。それが1ヶ月前のことです。
早朝、空港のカードラウンジではクロワッサンが数量限定で提供されています。ひとりふたつずつらしいのですが、相棒とひとつずつ食べて、もうひとつ食べておいた方がいいかな?と思ったらもう終了。
これじゃ、12時の予約まで持たないぞ、と柿の葉ずしを買って、ANAラウンジでビールを飲みながらいただきました。ラウンジのハシゴ 、 フツーしないよね。
前日までの天気予報は雨でしたが、晴れ女登場!
空港バスで富山駅へ着くころにはやんでいました。
富山の特産品鱒寿司は作るのに手間のかかるので予約するほうがいいそうで、お店によっては予約なしで買いに行くと、冷たい応対を受けるという話もあります。
事情を知らない観光客におススメが、このとやマルシェにある鱒寿しコーナー。市内各所の鱒寿しが並べられています。
お店の人に人気はどれか聞いてみると、好みによるとのこと。その中から、脂がのったタイプと言われた1日の入荷数13個のみのものを購入しました。
売り切れてしまうと困るので持って歩く予定でしたが、取り置きもOKということだったので、お支払して、名前と電話番号と引き取り時間を告げ、出掛けることにしました。
目的地は、駅構内で見つけた新酒の試飲会。
あ、そうそう。お気づきでしょうか。雪がまったくないんですよ。庭園には雪囲いもしてあるんですけど、まったく必要なし。というか、暑いぐらい。せっかく冬に来ているのに、風情なしだよなぁ。
しかも、桃?梅?咲いてるし。現地の人は過ごしやすいだろうけど、2月の富山でこれってあり?
再建されたこの富山城は郷土博物館として使われています。210円で入場できますが、時間が中途半端なのでパス。
で、試飲会場に行きましたらば、開いていませんっ
よくよく見たら、3月23~24日(泣
ともかく、試飲できないまま11時を過ぎちゃいました。お寿司屋さんまで歩けばさらに30分ですが、どうしますかね~
この日はお腹を空かせたいというのもあって、相棒は歩きを選択しました。バス停も時刻表もばっちりチェックして、いつでも乗れる状態でてくてく。
10分前にお寿司屋さん前に到着したら、すでに駐車場には車が数台。皆さま早いんですね。
待つこと10分。お店の人が出てきて、順番に通されていきます。この日はカウンターに17人、囲炉裏の座敷に4人。
この全員揃ってから一斉スタートの形式は2度目。ちょっと緊張の滑り出しです。
私が注文したのはたぶん5,500円のコース。(1ヶ月前のことだから忘れている)
まずは炊き上がったご飯に赤酢を混ぜるところから始まります。そこから少し取り分けて、何やら混ぜていますね 。この緑のボウルがそれです。
全員が揃ったところから開始。まずは茶碗蒸から。シンプルな茶碗蒸は梅干しの香り。
なにこれ~ 美味し過ぎ~ 具は梅干し以外に何も入っていないけど美味しい~
梅干しの香りが立って、嗅覚を刺激。茶碗蒸は今はスプーンでいただくことが多いですが、本来お箸でぐちゃぐちゃ混ぜてお茶のように飲むのだそうで、半分食べたあとはぜひそうしてくださいと説明がありました。
にぎりの始まりは、ザ・富山、甘海老と白海老の昆布締め。
見るからにねっとりした姿、美味しい!相棒は以前酒田へ行ったとき、おそらくボタン海老でアナフィラキシーを発症し、あちこちに発疹が出て呼吸困難に陥り、救急で病院へ駆け込んだことがあります。だもんで、それ以来、外では海老を食べません。
いつでも沈着冷静なので、傍にいてもまったく緊急性を感じませんでしたが、相当苦しかったらしく、富山に来ながらも生の海老は断っていました。かわいそうに。
鯵
かぶす汁はいろんな魚のアラや血肉を入れたお味噌汁。
「かぶす」は氷見地方の漁師言葉で「分け前」の意味だそうです。漁師たちが市場に卸さない獲れたての魚を船上でぶつ切りにし、海水で洗って大鍋で味噌汁にしたものが起源で、味付けなしの濃厚なお出汁は美味。
最後のアイスクリームは、炙った最中に目の前でアイスクリームを入れてくれます。
お寿司なんて身体にいいものなんてほとんどないからね~なんていいながら、サービスたっぷりの大将は、飲み物の減り具合などにもよく気がついて、うまく場を取り仕切るなかなかのお方でした。
ただ、残念だったのは飲み物のメニューがなくて、値段がまったくわかりません。お寿司屋さんってこういうところが多いから苦手。日本酒は生酒がなくて、満寿泉の純米酒がイチオシでした。これは火入れ感がまったくない、なかなか優秀なお酒でした。
私から一番遠い席にいた常連さん親子は、ワインやら何やら次々とマリアージュしてもらっていたので、スパークリングもいいかなぁと思って聞いてみたら、ボトルしかなくて12,000円。
値段を見ずに飲める人しか来ちゃいけないところなんでしょうね。恐らく5,500円のコースに、生ビールと日本酒2杯ずつで17,300円でした。あれ以上は怖くてちょっと飲めなかったな。
1時15分にお開き。外へ出ると、1時半からの人たちが待ちわびていました。
おそるべし。
バスを待っていましたが、お腹いっぱいなのと、美味しかった気分の良さで、結局、そのまま富山駅まで35分余り、歩いて帰ってしまいました。米沢ではさんざん揉めたのにね~
富山空港のお寿司も美味しいそうなので、夜にはそちらも狙っています。
でも、その前に腹ごなしが必要。もう少しどこかをうろつくことにしましょう。
次回記事はこちら。