2022年(令和4年)6月12日(日)
またもや高知の日曜市へ買い出しにやって来ました。15:55のフライトで戻るので、あとはランチを食べるのみの「デンして帰る」旅行。(関西人にしか通じない言葉のようだけど、ほんと?解説は文末に)
またしても、座屋(いざりや)を予約しました。2度食べれば内容はさほど変わらないということもわかったのだけど、高知の食材中心から、通常の食材にしたら何か違うのかもしれないと思い、もう一度だけ予約しようということになったのです。
ランチコースは要予約。定食系にすればよかったのだけど、フライトまで中途半端に時間が残っているのでしっかり飲めるメニューがいい。
1階はカウンターのみで、将人という名のお店。店主が直々に料理を出す要予約の16,500円のコース一択です。
それ以外の料理は2階席。でも、今回はその2階席も満席で、3階のソファー席なら空いているという案内をいただきました。
それがこのソファー席。どっかり座るともう戻れないソファーです(笑
扉はなし。2階から上がったところに小上りがあって、ソファーとテーブルが置かれています。まぁ広くていいや。暑かったからとにかく生ビールで乾杯。
一見、茶碗蒸しに見えるけど、とうもろこしのすり流しです。海老、オクラ、フルートトマトなどが入っています。とうもろこしの甘味がなかなか美味しい。
おつくりはもちろん鰹のタタキ。塩でいただきます。あとはマコガレイと剣先イカ。
日本酒は高知のお酒から8種。前回飲みそびれた南酒造場の南を選びます。
そうだ、無濾過だからといって生とは限らないんだった。前回失敗したんだったよな。
前にアンテナショップで買ったのと同じ南 無濾過純米中取り(小売価格2,860円)がやって来てしまいました。でも、合せるものとの相性がいいのか、火入れの違和感はまったくありません。
このお店は魚づくしであることが多いです。今回も焼物に鰆の木の芽漬けが登場しました。大酒飲みが多いと聞く高知ですが、味付けは控えめ。添えられているのは、りゅうきゅうとコリンキーと聞こえたように思うのだけど。
揚げ物は甘長の真薯射込み揚げ。この塩は塩味が少ないのでたっぷりまぶして食べても大丈夫。海老の甘さと食感が好き。
断面を見ると、真薯というよりそのまま海老じゃないのかなぁという身の様子が見えます。でも、いずれにせよこういうひと手間かかった料理は家ではなかなか作れないので嬉しい。
さらに魚が登場、甘鯛の蒸し物です。最近縁のある虎杖や、茄子、インゲンなどが入っています。あっさり目のあんかけ。うん・・・悪くないけど、いつも同じだよね。
司牡丹酒造の船中八策(小売価格3,432円)は、メニューに載っていたのとバージョンが変わっていると説明がありました。超辛口と書かれていますが、なんのなんの、フルーティーさも感じられるほど。
小豆島オリーブ牛。これも毎度登場しますが、安定の美味しさ。
青梅がきれいに仕上がっています。お砂糖で漬けるとシワシワになるけど、エキスを抽出せずに、梅そのものを食べるようにするにはどうするんだろう?
今回は、ご飯の炊きあがりもタイミングばっちり。
土佐ジローの卵です。でも、来るたびに置き方が簡素になっていくんだよね。最初は南天の葉だったかが添えられていたんだけど。こうなりゃ、いっそ懐紙もなくていいよ(笑
次第に感動がなくなっていくのが寂しい。あんなに感動した土佐ジローの卵かけご飯。今やふつうの卵かけご飯に感じるよ。お腹具合は違わないはずだし、慣れていくとそれが当たり前に感じるのだとしたら、とても残念。最初のときはお米も違ったからかな。いやでも、むしろそんな理由がある方が、嬉しい。いつかまた感動できるから。
デザートも決まってるんだね。ブリュレと桃のシャーベット、小夏。でも、濃厚なブリュレとさっぱりシャーベットの取り合わせは気に入っています。
でも、これでもう座屋に行くことはないかと思います。メニューは決まっているし、季節によって食材が多少を入れ替えるだけだもの。5,500円を高いと見るかお手頃とみるかはそれぞれだと思いますが、季節の移ろいをあまり感じられないのが残念。毎月のように楽しめる工夫があったなら、高知へ行くたびに足を運んだだろうと思います。
一度行くだけなら、鰹のタタキは美味しいし、オリーブ牛もいいお肉です。土佐ジローの卵かけご飯だって、きっと最初は感動もの。おススメのお店に違いありません。ただ2度目以降、ましてや私たちのように3度目はわざわざないかな。
明細がほしいからレシートをお願いしたのだけど、担当者が伝え間違ったのかカード控えだけが戻されてきたので日本酒の価格は不明のまま。
ランチコース5,500×2+生ビール650×2+日本酒2種(逆算すると3,090円)-ポイント利用100=15,390円
前回と比べると、日本酒が高いんじゃないかと思って小売価格を調べてしまいました。どうも3合分っぽい感じがするよね。後味が悪いんだったら、やっぱりちゃんとレシートを要求すべきだったな~
2時間のランチを終えて高知駅へ向かいます。4月21日に完成したばかりの警察署は1階に県産材や土佐漆喰が用いられた温かみのあるデザインで、南海トラフを想定した免震構造です。
高知駅前のとさてらすへ入ります。こちらも高知の木材をアピールしているのでしょう。
前々回にも訪れたとさてらす。お土産物のほか、NHK大河ドラマ「龍馬伝」の撮影で使用した坂本龍馬の生家を再現した茶屋コーナーがあります。
高知は日曜市に人気をさらわれてしまっているのか、せっかくの観光案内所も閑散としています。でも、私の感想としてはもう少しキャッシュレスに対応したほうがいいと思うな。
撮影セットのジオラマもあるので、NHKドラマを見ていた人なら楽しめると思います。でも、坂本龍馬って満31歳で亡くなっているんだよね。龍馬伝での福山雅治は40-41歳。平均寿命から按分していくと妥当な配役とも言えるし違和感もないけど、当時はもっと若い人が世の中を動かしていたんだよね。
高知駅前、路面電車の終着駅です。でも、高知駅南側にバスターミナルはありません。ん?どこだろう?
バスは北側に集結。ここでもやっぱり、先にチケットを買ってくださいとアナウンスしていました。手前にあるバス案内所で購入しておく必要があるので注意です。もちろん、高知空港で回数券を買っておく方がお得です。
さて、半年の間に3度も高知を訪れましたが、たぶん、暑くなると出店数は減るんじゃないかという気がしました。市場に出荷するほうが値がつくからかもしれません。暑さもあるので、次回は秋以降になると思いますが、やっぱり日曜市は楽しい。絶対にまた行きます。
お土産編
日曜市で買ったお土産に堅豆腐(300円)があります。高知の山間部では固いお豆腐が好まれ、昔ながらの田舎豆腐の製法で作られています。テレビで紹介されたようで足を止める人が多かったのですが、500gという重さ。帰りに寄りますと言って後回しにしていたら、1時間後には店じまい中でした。その作業中の若い女性に(店番していたのは男性)聞いてみると「売り切れて閉店しましたが、ひとつ私が持っています」とおっしゃって、譲っていただきました。でも、帰宅後よく見ると国産大豆じゃないorz
しかも、高知駅へ向かう途中のスーパーでも手に入ったではないか。しっかりした食感で豆の味も感じられる田舎豆腐は、水切りも必要ないし使い勝手がいいです。あれこれ試してみよう。
つまみのり(540円×2)は、高松の四国ショップ88で出会って以来、我が家の必需品。東京駅近くのアンテナショップでも入手できます。高知空港のANA FESTAには置いていないので、保安検査前に買いましょう。
ANA FESTAはたいていどこも保安検査後のゲート前にあります。品揃えはすこぶる悪い。それでも、ANA FESTAにもあったのか~というケースが多々あります。ANAカードユーザーには5%offはやっぱり受けたい。だから、今回は自分の買いそうなものをざっと撮っておきました。上から土佐日記、しまんとまろんぱい、龍馬がゆくは、すべて購入したことがあります。
前回買った南風小夏サンドとかんざし。
冷凍品まで撮りました(笑
ちょっと毛色の違うものが買いたいと思って、あれこれ探したんだよ。
でも今回は龍馬がゆく648円と、毎回買っているかんざし648円を買っただけ。この洋菓子風というのが割と好き。
羽田に戻ってから、いくら石狩鮨を調達。これも関西人しか言わない方言だと書いてあったのだけど、酒のアテ(=肴)として購入。高知空港で鯖寿司を買って帰ろうかと思ったのですが、暑すぎる日だったので戻って来てから物色したというわけ。残念ながら既にほとんどが完売。これは、日持ちは翌日夕方までと言われて、かえって不信感を持ったけど。
こうして「デンして帰る」弾丸日帰り旅行は終了しました。こう書けばわかってもらえますよね?「デンする」というのは、かくれんぼのときに背を向けている鬼にタッチして、猛ダッシュで逃げるのをイメージしてもらえればいいと思います。「タッチ=デン」。着いたと思ったらちゃっちゃと(=さっさと=すぐに)帰るときに使います。とんぼ返りよりもさらに短時間のニュアンスなので、厳密には搭乗した飛行機に再び乗って戻るマイル修行僧(航空会社の上級ステータス獲得を目指している人たち)が使うとより正しい使用法になるかな。
そろそろ海外旅行も考えられそうだけど、まだまだデンして帰るような旅も続けるかな。