2021年(令和3年)9月
ANAのマイレージが、海外へ出掛けられないので余っています。帰国後の自主隔離がなくなるまで、あとどれぐらいかかるんだろう?再開されれば吹いて飛ぶほどの獲得マイルといえども、期限切れになるのは嫌だ。そういつまでも期限延長の救済措置も続かないだろうし、そろそろ利用しておくに限る。
コロナ前、2年続きでプラチナステータスを獲得していたこともあって、プレミアムポイントもまだまだ残っているのです。1年で期限切れのところ、こちらも去年は救済してもらえたけど今年はそうもいかないかも。当初は国内線ではわざわざ必要ないと思っていたプレミアムクラスも、相棒はすっかり気に入ってしまっているので、空いているあいだに出掛けることにしましょう。
はて。どこへ行こう?
急遽予定を立てたのは、娘が引越した後にもしかすると襲ってくるかもしれない虚無感を恐れてのこともありました。シルバーウィークの1日、娘を送り出した翌日にフライトが取れて、食べたいものがある地方、それだけを手掛かりに計画を開始。
またしても白羽の矢が立ったのは大分。
そうだ。ふぐを食べに行こう。
前回は7月に中津市へ鱧を食べに行きましたが、今回は大分空港から臼杵へ向かいます。2日前のアップグレードは無事成功。ワクワクと出掛けたものの・・・最寄り駅に到着したとき、財布を忘れたことに気づきました。がーん。気分ダダ下がり。
ANAラウンジは相変わらずガラガラ。ビールも飲めないもんね。ちなみに、10月に入って緊急事態宣言は解除されたけど、アルコールの提供時間は11-20時。自治体の要請で、今も早朝発だと飲めないよ。
大分空港行きはバスで飛行機まで行くらしい。バスラウンジを指定されています。沖止めってなんとなくテンションが下がるよね。格下と烙印を押された気がしてしまう私、ヘン?それとも、飛行機の全景を見られるのはラッキー?
偉そうに言っていたら、バスラウンジは既に閑散としているじゃないか。バスに乗り込んで出発を待っていたら、遅いメンツに限って慌てる様子もない。あ、私も同じか。スミマセン・・・
プレミアムクラスでCAさんから挨拶されるのにもすっかり慣れ、1時間やそこらのフライトでもゆったり過ごせる快適さにもすっかりハマっています。でも、プレミアムポイントを貯めていないので、今年度で終わりなんだけど。
離陸して外を見ても、いまだ土地勘のない東京上空はよくわかりません。
でも、これはわかりました!東京湾に道路があるということは、アクアラインですよね?まだ転勤する前、出張で来ていた当時に千葉へ行く際、バスで通った記憶があります。上空から見ると、途切れた先がどうなっているのか不思議でしょうがない。ゆめゆめまだ先に繋がっているとは思えないし、台風などで海が荒れても大丈夫なんだろうかと気にもかかる。スゴイよね。
換気口となる川崎人工島「風の塔」もくっきり見える!車に乗らないとぜんっぜん高速道路には縁がないので、こんなことでも楽しい。船舶の混雑度も激しいですね。
地図と照らし合わせてみると、緑が見えるあたりが多摩丘陵。その向こうは多摩川だろうか。
富士五湖も見えてきました。西湖と河口湖。このあたりの山の姿を見ると、安藤広重の東海道五拾三次を思い出すのは私だけ?(ちょっと場所は外れているけど)
本栖湖も通過していきます。今ごろ反対側の座席には富士山が見えているんだろうなぁ。残念。
私が思い出す浮世絵を調べてみました。私ごときが知っているのだから、子どものころ永谷園のお茶漬けに入っていた東海道五拾三次のカードのどれかのはずだもんね。でも、該当の絵がありません。小田原酒匂川でもなし、箱根湖水図でもなし・・・葛飾北斎だろうか?と探してみてもない。何を刷り込まれているんだろう?
それにしても永谷園のあのカード、今も健在なんですね。フルセットで当たるキャンペーンを見つけました。もらっても困るけど。
さて。機内食が運ばれてきました。朝っぱらからスパークリングワイン、やっぱり飲みます!
ナイフとフォークを出して見ると、木製に変わっていました。つ、使いにくい。プラスチックの使い捨てをやめるのはいいとして、前までのステンレスではダメなんだろうか。繰り返し使えるほうがいいと思うのだけど、コロナ禍で感染リスクを考えてのことかな。
●ホッキ貝と野菜のサンドイッチ ●スモークチキンとクリームチーズのパニーニ
●豚の胡椒風味とフライドオニオン ●海老のカレー風味 ミックスビーンズのサラダ
●蒸し鶏と葱、柚子のスープ(茅乃舎野菜スープを使用)
朝のサンドイッチの時間帯って、夜に比べるとかなり見劣りするのだけど、早朝便が多いので助かるのは助かる・・・ジレンマだ。いじましくもコスパを考えつつ、赤ワインまで毎度飲んでいる私、きっともう充分だろうに(苦笑
名古屋から大阪あたりは雲がかかっていましたが、中国地方上空はまたもや晴れ。気になるのが左下あたりにある白いマル。何かの競技場のように見えるのだけど、Google Map で探してみてもわからなかった。気になる・・・こんな山間になんだろう?
宮島が撮れました!南側から撮ると、厳島神社どころか人が住んでいることすら疑われるような険しい島に見えます。ロープウェイのある弥山(みせん)でも標高は535mしかないのだけど、小さな島のことだからね。
さらに印象的な半島を発見。山口県光市にある象鼻ヶ岬(ぞうびがみさき)。確かに象の鼻のように見えます。岬の先端への道にほど近い湾の内側は白く広場のように見えますが、山口大学附属光中学校です。Google Mapで確認するとプールが見えるのですが、いらんやろ、というような場所。野球部もサッカー部も、ガンガン湾にボールを飛ばしてそうなぐらい、海のそば。国定公園の中に位置してるなんて素敵!
そろそろ着陸。機体の影が海に映っています。さんざん楽しんだ空の旅もおしまい。そろそろ「飛行機も苦手」の看板を下ろせそうかな。
国東半島へ降り立ったのは20年ほど前。日本で英語講師をしていた友人が帰国前に自転車であちこち回っていたのですが、キャンプで回っている彼女に一夜の宿を提供しようとホテルを予約して会いに行ったのです。
再会したのは2年前のアデレード。コロナ前でよかった。会えて本当に良かった。
空港から今回は大分駅までリムジンバスで向かいます。コロナによる減便がなければ、臼杵への便もあったようなのだけど。
大分空港リムジンバスは、お得な2枚券と4枚券がありますが、調べたところ空港からは片道券しか売っていないようでした。でも、現地へ行ってみると券売機で買えましたよ。大分市まで片道1,550円のところ、2枚券2,600円/4枚券4,200円なので、割安どころじゃないですよね。しかも有効期限なしと教えていただきました。(2021.10現在)
大分駅前までの所要時間は約1時間。時間通りに到着します。屋上にある塔が気になるよね?JRおおいたシティの屋上広場にある夢かなうぶんぶん堂と名付けられた伝統的な建築様式のお堂なんだって。
駅舎と一体化しているJRおおいたシティのホテル棟の上には天然温泉 CITY SPA てんくう もあって、地上80mの露天風呂から大分市内を一望できるようです。
駅前の鶏を見て、なんでだろう?と思っていたら無知でした。鶏肉といえば宮崎の印象だったんですが、大分市は鶏肉購入量日本一を争っているほど鶏肉好きなんだそうです。ちなみに上位都市は熊本市、宮崎市、福岡市、鹿児島市など九州勢がひしめいています。
目的地の臼杵への電車は1時間後の出発のはず。表示を確認していると、あれれ?
さすが温泉県。トイレ入口は温泉仕様。
駅へ上がる階段にも温泉へ入る心得が掲げられているほどの温泉県アピールです。
向かいのホームに停車中の列車に特急つばめのマークが見えます。赤い車体の特急を調べると、熊本別府間を走る九州横断特急っぽい。
電車が到着しました。
普通電車ですが、特急のような仕様。
トイレもついている近郊型列車です。
臼杵へは、オーストラリア人の友人と会ったときに訪れたのですが、石仏を見に行った記憶が残っているだけで、経路までは覚えていません。
別府からバスで行ったのかなぁ・・・当時は旅行に今ほど興味を持っていなかったし、写真を撮る習慣もなかったので、そうでなくとも記憶力に難のある私には思い出せないことばかりです。
駅からてくてく7分歩いた先が、今日のお食事処。東京麻布店ではミシュランも獲得している名店の臼杵本店へ参ります。
次回記事はこちら。