英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【ルクセンブルク】クリスマスマーケット&「Brasserie du Cercle」でランチ

2023年(令和5年)12月29日(金)

 

年末年始、ルクセンブルクを皮切りにヨーロッパ10日間の旅行です。前回は乗り継ぎのミュンヘン空港のラウンジの話を書きました。

fuwari-x.hatenablog.com

 

ルクセンブルク空港に到着しました。出発が少し遅れ、調べていたバスの時刻には間に合わなかったうえ、外は雨。空港で美味しそうなお店を見つけたので覗きました。

 

かつてフランクフルト空港で購入したシュトーレン。それ以来、なかなかお目にかかれなかったのですがここ発見しました。ミニシュトーレン15.95EUR(2,571円)です。

 

美味しそうなケーキも数々置いていました。でも、思い返すと旅行中に一度もケーキを食べていません。しまった。

 

ルクセンブルクは2020年3月1日から公共交通機関が無料になっています。なんという画期的な政策でしょう。国民1人当たりのGDPが世界一という裕福な国であることも一因ですが、越境労働者による交通渋滞や大気汚染の対策として無料化に踏み切ったそうです。

 

ルクセンブルク空港からはバス移動で中心部へ向かいました。道中は切り立った崖があちこちにあり、高低差の激しい自然な要塞となったルクセンブルクの地形がみられます。バスを降りるとメルヘンな街並み。

 

なんてキュートな街なんでしょう。カラフルな色と高さの揃った建物。

 

ホテルに寄って荷物を預け、観光を開始します。またしてもケーキがめちゃくちゃ美味しそう。新年を迎えるのにもケーキの需要があるのね。

 

四角いケーキも目立ちました。シャンパンとグラスがのっているんだけど、わかるかしら。お値段を改めてみると33EUR(5,300円)45EUR(7,200円)、なんぼほど高いんや~ 今回の旅行では「物価」や「経済」についてもあれこれ考えさせられました。

 

まだ時間が早くて開いていませんでしたが、クリスマスマーケットは数ヶ所見ました。広場があれば開催しているイメージで、あとは旧市街3ヶ所で見ました。

 

帰りに通ったときはこの乗り物も動いていました。まだまだクリスマス期間のようです。

 

街を通り過ぎ、旧市街へ向かいます。ルクセンブルク旧市街はルクセンブルク唯一の世界遺産の構成要素です。

 

ルクセンブルクの観光地は旧市街に集まっているのですが、橋を渡ればそこからが旧市街。今回渡る橋はGoogleMapにLa Passerelleと書かれていますが、訳すとゲートウェイ。果たして橋の名前かどうかはギモン。

 

ふつう橋といえば川の上に架かると思うのですが、ルクセンブルクは高低差が大きい土地のため、主な目的は川を渡ることではありません。

 

ピンクの建物が見えるあたりは、河川敷になるのがふつうのパターンでしょ?

 

でも橋を渡りながら下を覗くとわかるのですが、橋は断崖を繋ぐためのもの。もちろん川はあるのですが、ペトリュス川は見てのとおりの小さな川なので、巨大な橋を架ける必要はありません。渓谷の高低差を埋めるためにいくつかの大きな橋が架けられていて、そのひとつがこれ。みんなすぐ下のスロープを歩いているなぁと思っていたら、橋の下に遊歩道があったみたい。残念。ちなみに右下に見えるのはスケートボード場。そして、あとでクリスマスマーケットに寄る憲法広場は、正面の観覧車の位置にあります。

 

国旗が立っているのはソリダリテ・ルクセンブルク国立記念碑。火が灯っていました。

 

このあたりにルクセンブルク大公宮があるはずなんだけど、ルクセンブルクは高低差があるので地図で見るより地形が複雑でわかりませんでした。でも国旗もあるし、これはMinistry of Agriculture(日本でいう農水省?)で政府機関の建物のようだから、この一角にあるはず。間違いなく通ったはずなんだけど。尖塔はあとで見るノートルダム大聖堂のもの。

 

旧市街の中心地、Place d'Armes。GoogleMapではダルム広場、観光マップではアルム広場と紹介されています。綴りからはどちらも合ってそう。1554年に火災に遭ったあと、ベルギーのグラン・プラスを模倣して造られたそうです。

 

11時半、少し早い時間でしたが、アルム広場に面するBrasserie La Lorraineをランチの場所に選びました。ルクセンブルク公用語は、ルクセンブルク語のほかフランス語と英語なのですが、聞こえてくるのはたぶん、ほぼフランス語(ゆえに、本文中のカタカナ表記は何語かまちまち)。英語のメニューを併記しているお店が少なかったことと、大抵のお店の営業開始が13時と遅いことで選択肢があまりありませんでした。

 

暖炉の火はモニターに映し出されたもの。それでも温かく感じたよ。

 

英語を併記されていても、読むのには暇がかかる・・・

 

気になったのがTartiflette(タルティフレット)なるもの。イタリア、トリノと国境を接するフランスSavoie(サヴォワ)地方の郷土料理らしい。

 

なんでイタリアン?と思いつつ、カルボナーラ18EUR。めちゃくちゃ柔らかくゆでてありました。でもこれはこれでソースに絡んでいいのかも。

 

Tartiflette-Potatoes, Somoked bacon, onions, gratinated with Reblochon

タルトレットは要はじゃがいものグラタンにルブロションチーズをのせたグラタンのこと。で、堂々巡りなんだけどルブロションチーズとはサヴォア県産のウォッシュチーズの名前です。

 

ルブロションチーズ、これね。半分がっつりのっています。これにルクセンブルク産のクレマン、Crémant Cuvée Fleurs blanches39EURをボトルで頼んでいただきました。店内に入ったときに飲んでいた人たちを見かけて狙っていたのだ。

料理は美味しかったのだけど、どちらもこってり系でクリーミー、ちょっと飽きました。でも、スタッフもフレンドリーでまずまず満足なスタートでした。

 カルボナーラ18+タルティフレット24+ワイン39=81EUR(13,056円)

 

ランチを終えるとアルム広場のクリスマスマーケットはすべて開店していました。チーズは買って帰りたいのだけど、なかなかのお値段。帰国まで通してどの国で見てもパルメジャーノ・レッジャーノが1kg40EUR(6,400円)ぐらい。日本で買うほうが安いように思うんだけど。

 

クリスマスマーケットで定番のホットワインGLUN WEIN(グリューワイン)もあります。

 

人気はメリーゴーランド。

 

少し南下したところにある憲法広場へ向かいます。金の女神像を頂いた塔は、第一次世界大戦戦没者慰霊碑。

 

乗り物はどこもそこそこ盛況。朝に渡った橋、La Passerelleから見えていた観覧車がここにあります。

 

乗り物はお子さま向けだけれど、ショップはどちらかといえば大人向けが多い。こちらは、お菓子。

 

これらはハードパンだと思います。キャラメルやいちぢくなどどれも6.99EUR/100g。1,100円って高いのか、安いのか大きさがわからないので何とも言えないのだけど、ちょっと食べてみたかった。

 

なんとサーモン半身を焼いています。ノルウェー由来のメニューなのだけど、ルクセンブルクではこれをパンにはさんで食べるんだって。気になったなぁ。

 

あちこちで見かけたこれはサラミの類だと思っていたんだけど、NOIX(木の実)SANGLIER(猪)CANARD(鴨)AIL(にんにく)CEPES(マッシュルーム)などと書いてある。どんな味なんだろう?

 

ここは子どものコーナーで、ヨーヨーつりに似てる。流れるプールにクリスマスツリーのオーナメントの鈴のようなものが流れていて、釣り上げるの。めちゃ流れが早い。

 

徐々にホテルへ戻っていきます。ノートルダム大聖堂

 

入口のドアは右側だけが金光り。

 

ほら、全然輝きが違うよね。ドアも手で押すからなのかな。金色になっています。

 

この旅行では各地で教会に入りました。何気なく見ていたけど、造りが主に2パターンに分かれていた気がします。カトリックプロテスタントの違いなのかと思って調べて見ると、うーん、難しすぎる。どうやら大聖堂と教会とを分けて考えるほうがいいみたいなんだけど。

 

大聖堂と教会の違いは、司教座の有無と書いてあります。司教座とは、それぞれの教区を統括する聖職者が司式するための着座椅子のことを指す、とあるが(この件、次回に持ち越し)

 

ローマ教皇を頂点として、大司教、司祭、助祭と続くピラミッド型のカトリック教会の中で「司教座がある教会=大聖堂」ということは、教会よりも格調が高い。信仰と文化の中心に大聖堂があるといって良さそうです。

 

キリスト教は、文字が読めない人にもわかるよう宗教画で教えを広めたので、あちこちで描かれている宗教画は結局同じことが描かれているのね。

 

一旦宗教画を正しく理解すれば、どの教会へ行ってももっと興味深く鑑賞できるのでしょう。宗教そのものには興味はないけど、どのシーンをどんなふうに描いているのか見比べられたら、教会も絵画ももっと見ごたえがあるよね。

 

さて。朝一番に通ったクリスマスマーケットの場所まで戻ってきました。メリーゴーランドが回り、人も増えています。

 

グリューワイン、飲んでみました。シナモンとお砂糖が入った甘いワインです。

 

看板には5EURと書かれていますが、確か7.5-9.5EURほど払ったように思います。陶器のマグにワインが注がれ、同時に緑色のコインを渡されました。なんだろうなぁと思って他の人を見ていると、デポジットでした。飲み終えてマグとコインを返すと5EURとの差額が返ってくるという仕組み。なるほど~

 

そのままルクセンブルク中央駅へ向かいました。ワインの調達です。

 

公共交通機関が無料の場合、国際列車にはどうやって乗るんだろう?

 

ホームには券売機があるので、他国へ向かう人たちが乗るはず。または1等車両は有料のようなので、そのためかもしれません。お天気だったらルクセンブルク国内をもう少し移動したかったのだけど、あいにくずっと雨模様でした。

 

ルクセンブルク中央駅で購入したチェリータルト4.2EUR(675円)Schneck(シュネックorシュネッケ)2.3EUR(370円)は、あとでレシートを見ると空港でシュトーレンを買ったお店と同じOBERTWEIS(オーバーバイズ)というパティスリーでした。ルクセンブルク王室御用達だって。特にとろっとろのチェリータルト、めちゃうまでした。


長い1日を終え、ようやくチェックインの時間です。