英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【フランス】世界遺産のリヨン歴史地区 古代ローマ劇場&リヨン=ノートルダム大聖堂

2024年(令和6年)1月6日(土)

 

年末年始、ルクセンブルクを皮切りにヨーロッパ10日間の旅行です。最後の3ヶ国目、フランスに滞在中です。前回はリヨン歴史地区の夜と朝の散歩の話を書きました。

fuwari-x.hatenablog.co

 

朝の散歩が続きます。ここからは世界遺産の建物を巡ります。そのひとつ、リヨン・ノートルダム大聖堂がフルヴィエールの丘の上に見えています。

 

でもその前に、川沿いのマルシェの向こう岸に見えていたサン・ジャン大聖堂から始めましょう。

 

サン・ジャン大聖堂はロマネスク様式とゴシック様式と併せ持った建築で、1175年に着工し300年以上かけて完成しています。完成までに100年以上かかるのは、なにもバルセロナサグラダファミリアだけではないんですね。

 

中はシンプル。そうそう、これ。中央に祭壇や聖歌隊席が別に設けられていなくて、中へ入れば正面までズドーンと見えるこのスタイルが、これまで多く見てきた教会建築でした。

 

側廊はリブ・ヴォールトで、全体にすっきりした造り。

 

色とりどりのステンドグラスがとても美しい。宗教画が描かれているタイプのものではありません。

 

パイプオルガンは側面に張り付けられるように立っています。バラ窓も美しい。

 

ステンドグラスの中でも正面祭壇が圧巻。美しいブルー基調のステンドグラスには、テーマに沿った物語が描かれています。

 

初期ゴシックの特徴が表れていると書かれていますが、いくつか教会建築をレクチャーした動画を見たものの、いまひとつ理解できていません。半円ドームのアプスがあって、身廊と側廊があればバシリカ様式というところまでは覚えたのだけど。

 

ステンドグラスの制作は、いずれも異なる制作者による作品らしい。完成まで300年もかかっているんだもんね。入口上のバラ窓のデザインも先ほどの袖廊のものとは違います。

 

翼廊に礼拝堂が設けられているのはこれまでと同じ。教会の建築様式を理解することはなかなか難しいです。もちろん、何百年もかけて造られているのだから、そのときどきの流行りが取り入れられたり、建築技術が上がることも当然かもしれません。

 

サン・ジャン大聖堂を出てフルヴィエールの丘を登ります。ケーブルカーで上ればすぐなのだけど、翌日にはリヨンを離れるので、24時間券を買う場合ちょっと時間が早い。歩いて上ることにしました。

 

街並みはいかにもフランスらしい美しさがあり、いつもであれば徒歩でも気にならなかったと思います。

 

でも、空は雨模様。ロストバゲージのまま服も着たきりで傘すらありません。こういうときこそ、お手軽な手段で異動しておくべきでした。

 

急な坂道と急な階段を上り続け、坂道ゆえに地図もいまひとつどこを指しているか不確実。しかも小雨も降り出しました。

 

そう、これで上っておけばよかったんです。たかだか20分ぐらいのことと思っていましたが、着替えすらできないことは思っていた以上に堪えていて、気分の上がらないまましんどいことをする必要はありませんでした。

 

でもたぶん、目的地はこっちで合っているはず。

 

現れたのはフルヴィエール古代ローマ劇場(Théâtre Gallo Romain de Lyon-Fourvière)です。2世紀初頭に作られたと考えられています。

 

ここにはふたつの円形劇場があり、向かって左側がOdeon of Lyonで、紀元前に造られたと書かれているようですが、いまひとつふたつの関係が私には理解できていません。とにかく古代ローマ遺跡だ(笑

 

Odeon of Lyonの方が少し小ぶり。

 

左手にはガロ・ロマン文明博物館があり、ローマ遺跡やこれら円形劇場について知ることが出来ます。

 

円形劇場は今もイベントに利用されており、1万人が収容できるそうです。遺跡をそのまま使っちゃうって、すごい。

 

ローマ劇場を過ぎて少し先へ行くと、リヨン=ノートルダム大聖堂に到着です。

 

市街地から見上げるとノートルダム大聖堂と同じように目に入るのが、エッフェル塔からインスピレーションを受けて建てられたという電波塔です。

 

リヨン=ノートルダム大聖堂は、パリのノートルダム大聖堂と区別するためにフルヴィエール大聖堂とも言われています。

 

1872年に建築を開始している比較的新しい建築でありながら、ビザンチンの影響を受けた内装は豪華で荘厳。

 

サン・ジャン大聖堂と同じくバシリカ様式。主祭壇まで遮るものはありません。緑を基調とした独特の雰囲気です。

 

目を奪われるのは側廊に描かれた宗教画。

 

リヨン=ノートルダム大聖堂聖母マリアに捧げられた聖堂で、ステンドグラスやモザイク画はフランスの歴史や聖母マリアの生涯を描いているそうです。

 

それにしても、大聖堂というのはひとつの都市にひとつしかないのではかったっけ?司教座がある教会が大聖堂だったと思うのだけど。

 

天井にも聖母マリア像。ビザンチンの影響を受けているのは、イタリアのラベンナの教会群と同じ流れなのでよくわかります。あそこも世界遺産で本当に美しかったな。

 

建築が始まったのは普仏戦争のあとで、パリのサクレ・クール寺院と同様に社会主義勢力からの勝利の象徴とされる教会だと書かれています。世界史はおあさらいし始めたところでまだまださっぱりわからないのだけど、一時社会主義勢力が台頭した時代があり、キリスト教勢力がそれと戦ったということなのでしょう。

 

プロイセン軍が攻め込んでくるところ、聖母マリアに祈りをささげると敵軍が撤退していったということに感謝をし建設を始めたもので、民間からの献金によって賄われ奉納としての教会という位置づけのようです。

 

ちょうど外は展望台になっており、見下ろすとリヨン歴史地区と同時に、近代的な高層ビルも見えます。真下の教会はサン・ジャン大聖堂、右手に白い観覧車のある広場がベルクール広場で、これから行くことになります。

 

帰りは下りなので歩いても苦にならないのですが、せっかく24時間券を購入して都合のよい時間になったのでケーブルカーで下ります。ところが、何度か券売機をやり直していると前のデータが残っていて合計4枚買うハメになってしまいました。

 

払い戻しはできるはず。でも、駅は無人です。あちこち訪ねてみると、ベルクール広場にエージェンシーがあるという説明を受けることが出来ました。

 

正面奥がケーブルカーを下ったところにあるVieux Lyon駅。ベルクール広場までは5,6分です。

 

駅のそばにある青果店のディスプレイが面白かったので撮りました。このまま出し入れできるので合理的!

 

ベルクール広場には観光案内所もあるし、比較的大きな駅なので、そのどちらかで払い戻しができると思っていたのですが、やっと探し出したのは広場北側に面したところにあるAgence TCL-Bellecourという場所でした。

 

24時間券6.7EUR(1,088円)×2だもの。交通費嫌いの私、こういうのは取り返しちゃう。この勢いでレストランにも入ればよかったな。

 

そろそろランチの時刻。消極的な今回の旅行で、せっかくの美食の街リヨンも終盤です。