2021年(令和3年)6月
都内がまだ緊急事態宣言で、出掛ける気にもなれなかった先月、ふと他府県へ行けば宿泊してもお酒が飲めるんだと気づきました。なんだ、そういう手があったのか。
そこからいくつか近場で計画を立てました。調べてみると、このご時世で夏休みまでは安価な価格設定の宿泊施設が多い。きっと、困っているのね。私のほうもこのチャンスを活かしたい。
そうして、3月に引き続き伊豆下田を選びました。
前回の伊豆下田は3月。でも、緊急事態宣言下で駅前があまりにも閑散としていたために、観光のことはすっかり頭から抜け落ち、寝姿山へロープウェイで上っただけで帰ってきてしまいました。
せっかく下田まだ行ったのに下田港さえ見ていないことが心残りだったことと、緊急事態宣言が終われば伊豆への電車もあんなに空いてはいないだろうと思い、今のうちに出掛けるのが得策だろうと考えたのです。
まずは、小田原で腹ごしらえ。残念なことに、神奈川県下ではアルコールは飲めません。
夕食に差し障りのないようにお蕎麦にする予定が、電車の中であれこれ検索していくうちに久々の中華料理が食べたくなりました。
どんなグレードのお店かわからないまま、とりあえず駅から徒歩5分ほどの氷花餃子(ひょうかぎょうざ)を目指します。まさかの2階。一度は見つけられずに通り過ぎてしまいました。
はじめて行くお店で2階はちょっとハードルが高い。しかも中華料理はなんとなく清潔さにも欠けていることが多く、さらに躊躇。しかもどう見ても場末のお店で、恐る恐る近づきます。
でも乗り換え時間は短く迷っている時間はないし、食べログで3.54の高評価にも後押しされ、思い切って店内へ。
開店から10分ほどしかたっていないというのに、すでに3組着席していました。人気店なのか?私たちと同じく旅行者が食べログ検索できたのか?
アクリル板も設置され、感染対策はできています。
ランチメニューにすると素早く提供されるが、アラカルトだと時間がかかるらしい。乗り換えまでの時間が1時間ほどだったこともあり、ランチから選びます。


ランチメニューには、お味噌汁や点心などがもれなくついてきますが、ご飯は断りました。
お味噌汁は、昆布や鰹のお出汁ではなく中華料理由来のものらしいお味。お味噌は少なめで薄い。ひっくり返ってのせてあるのが餃子。ぬるいのが残念でしたが、熱々なら美味しかっただろう・・・餃子は家でもよく作りますが、ここへは中華料理店らしい餃子はが食べたくて入ったので、ちょっとがっかり。焼き立てを食べたければ単品注文が必須。
杏仁豆腐は好きではない一品ですが、これはまずまず美味しかったです。
まず最初に海鮮焼きそばがどーんと山盛りで運ばれてきました。もやしもたっぷり。海鮮は、イカ、エビ、帆立等、そこそこ入っていました。自家製麵らしき麺も美味しく、見た目以上の出来。
画像ではコンパクトに見えるかもしれませんが、もうこの一品で終わってもいいぐらいのボリューム。夕食に差し障りそう。
半分ほど食べたところで、もうひとつの油淋鶏。こちらもかなりの量。カリッとしていて油っぽさはなく、どことなくケバブっぽい香辛料のついた味付けも美味しい。
いや、でもこれは食べ過ぎだ・・・定食としてひとりで食べるなんてあり得ないレベル。
海鮮焼きそば902円と油淋鶏825円で1,727円。アルコールなしだと安価よね(笑
食べ過ぎ感は想定外だったけれど、市井の中華料理店では及第点と言えるでしょう。
小田原からはJRで熱海まで乗ったあと、熱海から13時10分発の伊豆急に乗り換えです。
前回行きに乗車した黒船電車には当たらず帰りに乗ったふつうの車両でしたが、予想していたとおり人出は少なく、4人掛けのボックス席に2人で座っても、まったく問題のない状態でした。
車内へ入ってふと頭上を見上げると扇風機付き車両。空調設備もありましたが、場合によってはまさか扇風機のみ?それとも二重に稼働させるんでしょうか。前回はまだ肌寒い季節だったので、同じ車両でも気づきませんでした。なんか懐かしい。
車窓には晴れの日には見える伊豆諸島が紹介されていました。ちらりと向こうに伊豆大島が望めますが、梅雨の合間の曇天だったので、前回のように抜けるような青空ではありません。それでも特徴のあるそれぞれの島は、ほぼ目視できる天候でした。
前回は下田港へすら行かなかったことが心残りでしたが、かといって特にプランがあったわけではありません。なにしろ歴史にも疎く、下田が開国の地であったことぐらいしか知りません。
そこへ、電車の中でこんな広告を見つけました。
伊豆下田あじさい祭 2021.6/1-6/30
なんとラッキーな。
当初は1時間半もあれば下田港への往復ができるだろうぐらいに考えていたところを、余裕を見て少し出発時刻を早め、ホテルからのお迎えの予約時間まで2時間半弱を確保した甲斐があったというものです。
翌日は雨の予報だったので、このまま曇りなら見に行くことができる。晴れ女の本領発揮です。
伊豆急下田駅到着は14時40分。1時間半の列車の旅が終わりました。
出口は伊豆下田関所となっており、一応観光地らしい雰囲気が漂っています。
下りた観光客はほんの数組。相変わらず閑散とした駅前でしたが、今回はあじさい祭という目的地があるので、現地へ着けば賑わっているかもしれません。
次回記事はこちら。