英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【お取り寄せ】根っこが美味しい仙台せり鍋「せり草庵」

2022年(令和4年)2月6日(日)

 

1年ほど前、yahoo!ブログ時代から愛読のこにゃくうさんのブログで仙台せり鍋の存在を知りました。なにこれ。せりって根っこが食べられるの?しかもこの堂々たる立派な根はなに?なにもかもが気になる~

konyaqoo.blog.fc2.com

 

香りの強い野菜は大好きだから、せりも大好き。でも、とりわけ根が美味しいってところが、私にはツボ。注意して探してみると、ほんの短い期間、近くの百貨店で根付きのせりが売られていることに気づき、何度か家でせり鍋を試しました。でも、根の傷みは早いからすでにやせ細って切れそうだし、ブログで見たような存在感のある根ではないし、なにより本場の味がわからない。

いつかは食べに行きたいと思いつつ、既に時はコロナ禍。しかも根が美味しい時期は冬っぽい。今年もまたダメか。

 

待てよ。こにゃくうさんは、お取り寄せもお上手です。猪のじゅんさい鍋熊と猪鍋など、私にはちょっと勇気のいる価格帯ではあるものの、いいお店は取り寄せできることが多いということも学んでいます。

早速、仙台せり鍋も調べてみました。おお、あるある。こにゃくうさんご訪問の侘び助では2~3人前3,980円(+送料)でせり鍋セットを発送してくれるようです。でも、おうどんが余分なのだ。うちは麺類にはちょっとうるさくて、冷凍うどんは避けたい。しかもできれば、お蕎麦の方がいいような気もする。

 

そうして楽天市場から探し出したのが「せり草庵」のせり鍋セット。

item.rakuten.co.jp

 

せり鍋には鴨の方がより合うようで、ここでも合鴨セットの取り扱いもありましたが、鴨肉が好きなので鴨鍋にせり投入は既に経験済み。美味しい鶏も気になる存在だったので、地鶏のセットの方にしました。2~3人前3,800円(送料税込み/合鴨セットの場合は4,200円)

 

お届けまでには注文から最短で14日かかります。待ちかねて届いたのがこちら。コンパクトな梱包です。

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開封してみましょう。新聞紙に包んであるのがせり。③は、せり3束の意味と思われます。

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食べるのは夜だけど、気になるからさらに開けてしまいましょう。

内容物は以下のとおり。

 ● 宮城県産せり 3束

 ● 国産鶏もも肉 250g 

 ● せり鍋のたれ

 ● 宮城名産あぶら麩 4枚

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作り方も入っています。せり草庵の店舗では、このほかに白菜・ねぎ・舞茸が入っているので、用意できればさらに美味しいと書かれています。シメは、雑炊・うどん・そばがおススメ。

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それぞれの賞味期限も書かれていました。関東圏では発送の翌日に届くので、到着日を含め3日以内。実家にも合鴨セットを送ったのですが、関西圏は翌々日到着だったので2日以内です。

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せり3束は思っていたよりも多い。2人で食べるには充分過ぎる量です。これだけあれば大満足。

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根っこを揃えて置いてみました。重ねているので少なく見えるかもしれませんが、かなり大量です。これだけあれば、ほかの具材はいらないんじゃないかというぐらい。

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シメに用意したお蕎麦まで食べたかったので、追加の食材は指定どおり白菜・ねぎ・舞茸と、お豆腐1/2丁。せりは2束にとどめ、鶏肉も2/3程度を投入。それでも若干せりは残ったし、お蕎麦まで行き着きませんでした。

揚げた麩も美味しかったし、鶏肉もいいお肉でした。でも、問題がお出汁。濃いことはわかっていたので、表示よりもかなり薄めて使っていますが、それでも濃くて飽きる味なんです。飽きるのはおそらく、濃いからだけではなく化学調味料のせいでしょうけど。

 

ここから、最近になってちょっと実感している食の違いを書いてみます。

今回お出汁が合わなかったのは、私が生粋の関西人であることも問題だったのでしょう。関東圏との違いは、お醤油にあるとはよく言う話ですが、関西では煮物、鍋物、汁物には薄口醤油が必須。関東でお蕎麦をいただくと、お出汁が真っ黒と関西人は感じます。私は割とその件は大丈夫で、特に鍋では具材によってコクのある濃口醤油のほうが美味しいと、濃口醤油を選択することもあるぐらいです。

 

でも、たぶん根本的に食文化が違うと気づいたのは、アンコウ鍋を食べたときでした。こちらへ来て初めて本場のアンコウ鍋を食べたときの衝撃は、まさにそのどぶ汁という名からも連想できる、その食べ尽くす感。

そもそも関西人は、鍋のときにお出汁が濁ることをしないんじゃないかと思うのです。関西圏or西日本(?)の鍋であるカニすきやてっちりで、麺類+雑炊というのは聞いたことがありません。もしあったとしたら、最近の傾向による亜流じゃないかと思います。澄んだお出汁のまま雑炊にするのがセオリーだったよな、と。京料理に近いということにも関係するのでしょうか。だから、アンコウ鍋にしてもせり鍋にしても、麺類を入れたあとさらに雑炊でシメるという感覚がなく、おお~ これもアリなのか~ ととても驚かされました。

 

でも、せり鍋は最強です!!!やっぱりこれは濃いめの味の方が合うと思うので、この出汁をベースにアレンジするといいと思います。ただ、生粋の関西人の実家の母には合わなかったようで、この件に関しては音信不通中(笑

 

結局、あとの1束は賞味期限の日に取り分けておいた残りのお出汁とお蕎麦で簡単な鍋をして使いました。軽めの量でいただくと、味の濃さもさほど気にならず、大満足。このときのメインは身欠きニシン。ニシンそばにせりはよく合ったので、違う楽しみ方ができるのもお取り寄せならではですね。

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さて、せっかく取り寄せるのであれば、名取産のせりはいかがでしょう。仙台せりで有名なのは名取市で採れるもので、8割を占めているそうです。せり鍋はふるさと納税でも取り扱っているので、名取市のせり鍋も魅力的。私ももう一度違うところのお出汁で食べてみようかなぁと思っています。

www.kankou.natori.miyagi.jp

 

追記:お取り寄せの場合、たいていのご家庭で若干の味の調整はされるんじゃないかと思います。お店で食べるよりもリラックスしているので、より味の濃さを感じてしまうのは私だけではないはず。そして、お店の味が悪いわけではないということも重々承知です。

「せり草庵」のお味もこの範疇のもので、お取り寄せに慣れている人なら、その点も想定内ですよね。立派な根付きのせりは感動もの。ぜひ、このお店も含めあれこれ検討して、お気に入りのせり鍋を見つけてくださいね。