英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【ブルガリア】首都ソフィア観光3日目-中央ソフィア市場ホール~国立文化宮殿

2025年(令和7年)8月8日(金)

 

今年の夏休みは5泊で東欧を回りました。ブルガリアの首都ソフィアの5つ星ホテル、GRAND HOTEL SOFIAに宿泊しています。前回はソフィアの歩行者専用通りにあるShtastlivetsa Restaurant でのランチの話を書きました。

fuwari-x.hatenablog.com

 

さて、ソフィアも3日目。リラの僧院へのツアーを選択せずに過ごすと、暑さも相まって時間が余ります。トラムを駆使すればもうちょっと行動範囲も広がっただろうし、暑くなければ動くのも簡単でした。でも、外へ出るのも億劫。それでも、初日に見つけられなかった中央ソフィア市場ホールはGoogleMapで特定できたので、行かねば!

そうしてやって来たのはまたセルディカ駅。GoogleMapで見ると位置関係がわかりにくいのだけど、初日に見た聖ペトカ教会とは違う教会があるはずなのだけど、これもまた見つけられなかったんだよね。と思ったら、建物に囲まれた中に遺跡とともにありました。

 

日本語では聖ゲオルギ教会と訳されているこの教会は、ローマ帝国にまで遡るソフィア最古の建築で、市内で唯一保存されている建物です。

 

つまりは、セルディカに繰り返し住んでいたコンスタンティヌス大帝(306-337)の時代、セルディカ遺跡の一部だったということのなるのでしょうか。ここもやはり半地下の位置に建てられています。

 

当初は教会ではなかったのですが、コンスタンティヌス大帝がローマ帝国キリスト教を採用すると宣言したのち洗礼堂に改築されています。地震フン族との争いで少なくとも2度破壊され、オスマン帝国時代はミナレットが立てられモスクとして使用されたという変遷を辿りました。

 

オスマン帝国からの解放後は長く放置されていましたが、1915年にモスク時代に追加されたものをすべて取り除いたとき、中世のフレスコ画が発見されています。

 

中に入ればそれらが見られるようですが、まだ早い時間だったので開いていませんでした。いずれにせよ内部の撮影は禁止のようです。

 

聖ゲオルギ教会を取り囲む建物にはホテルも含まれていましたが、相対して大統領官邸もありました。衛兵が警備しています。毎時0分に交代式があるのですが、ちょうど過ぎたばかりでした。

 

大統領官邸の向かいには国立考古学博物館、道を置いて向こうには国会議事堂という位置関係です。

 

さて。中央ソフィア市場ホールは、セルディカ遺跡を過ぎバニャ・バシ・ジャーミイ(Banya Bashi Dzhamiya)の交差点の斜向かいにありました。

 

観光案内所の路面電車の前から撮るとこんなに大きな建物です。初日ももちろん見過ごすはずはなく、前を通ったことを覚えています。

 

ただ人口が少ない街でよくあることですが、人の出入りが少なくて気づかないの。ここも政府機関だろうかと思っていました。

 

もとは1911年建築のネオルネッサンス様式の建物をリノベーションしており、1階がスーパーマーケット、地下にはフードコートがあるようです。

 

これまで行っていたBILLALidlといったスーパーとは規模が違い、何でも揃うだろうにどうしてこんなに人が少ないのか疑問。地元民には中心部から外れたところにいくつもモールがあるけれど、観光客には気づきにくいのかもしれません。

 

ヨーロッパならばチーズもあるだろうと購入を目論んでいましたが、ブルガリアに来てみればフレッシュチーズの宝庫で持ち帰りは不可なタイプばかり。

 

左は鯛だよね。真ん中に丸めて置いてある魚は、口が細く長くてめちゃいかつい。調べるとZARGAN(サルガン)という秋刀魚っぽい魚らしい。

 

で、わざわざ魚売り場で探していたのは朝食会場にあったトラウト。ひとつずつ画像を翻訳ソフトにかけてみると右端の小さいのがそれでした。

 

三枚に下してあるのも見つけました。これをマリネしてスモークしてあったのかな(いや、その逆か?)。考えたら鱒寿司の鱒に似た調理法かも。

 

心置きなくお土産を買い込み、チェックアウトして時間潰しにかかります。まずは、トラムに挑戦。清潔な車内です。

 

タッチ決済できるのが嬉しい。というより、それを知ったから乗ったのだけど。

 

通過駅の表示も英語でわかりやすく、迷うことはありません。ただめちゃくちゃ危ないの。トラムは90°に曲がる箇所もあるので、すごく振り回されます。座っていてもしっかり手すりを握っておかないと落ちそうなぐらい。

 

目的地の国立文化宮殿のトラム駅は中央分離帯の位置にあります。一乗車1.6BGN(145円)なので、交通費嫌いの私でもじゃんじゃん乗るよ。

 

もっと建物の近くで撮っておけばよかったというほど廃れていた国立文化宮殿。コンベンションセンターとして現在も利用されているようなのだけど、まるで廃墟のように見えました。パラソルのあるところはCaféで、一応流行っていたのだけど。

 

建物側から向こうに見えるのが歩行者大通りのヴィトシャ通りの位置。あのまま通りを突き抜けていけばここに来られるのだけど、暑くて遠いので時間潰しに来て見たものの何もなかったという図式。

 

ただ市民憩いの公園のようで、家族連れやグループがあちこちでピクニックを楽しんでいました。

 

それにしても、さすが共産主義時代の無機質な建物。国際会議ならまだしも、コンサート、オペラ、バレエまでも行われる華やかな雰囲気など、ガラス越しに中を見てもまったく感じられないの。

 

公園のカラスはバイカラー。クロアチアでもこのカラスを見たことがあります。コクマガラスという名前らしい。ちょっと白が入るだけでおしゃれにみえるわ。

 

炎天下ではありましたが、この時期にバラが咲いているのはやはり気候がまったく違うのでしょう。ブルガリアと言えば、ヨーグルトとバラだもんね。ローズオイルの産地としても有名なのに、この無機質な建物の前では忘れてたわ。

 

公園にはライオンのモニュメント、戦没者の慰霊碑です。

 

1981年築の国立文化宮殿はブルガリア建国1300年を記念して建てられていますが、そのときにこの像の除幕式も行われています。ふーむ、あれで築44年なのね。

 

木陰でしばらくのんびり過ごし、そろそろランチに向かうことにしました。公園の端まで歩いてきたので、道を渡ればヴィトシャ通りです。

続く 【ブルガリア】首都ソフィア最後のランチ「CRAFT Bistro Sofia」は絶品!

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