英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【スマートウォッチ】不眠に悩まされ、スマホを手放してみた


前回まで、2年半ぶりの海外旅行でシドニーへ行った話を振り返ってきました。その最後に「いつも楽しみにしている機内映画も見ずに寝ていた」と書きましたが、その件について少し触れたいと思います。

 

不眠に悩まされ続けて数年、もともと8時間でも足りないぐらいのロングスリーパーだった私が、近年ではとうとう4時間を切るように。そしてそんな眠れない夜にはスマホ。いけないと知りつつ、こんな人は案外多いんじゃないかと思います。

 

うちは娘がアナログ派で、LINEの返事も数日来ないことさえあるぐらい見ません。ふつうとは逆に、日々スマホの使い過ぎを注意されていたのは私の方だったのだけど、眠れない夜にスマホはありがたい友でした。

 

しかし、睡眠時間があまりにも減り続けるので、家の近所のクリニックで相談すると、ご高齢のその医師は「4時間も寝ていればじゅうぶん」とおっしゃる。ふむ、そんな考え方もあるのか。

 

でも、もうひとつ深刻な症状が出始めました。そうやってスマホを共に何年も過ごすうち、ここへきて突然視力が落ちてきたのです。裸眼で0.1以下の私が眼鏡を外さないと小さい文字が読めない。これは、もしや老眼?30代後半から老眼は始まると言うから、決して早くはない。でも、もともと視力が悪いのに、これ以上の矯正はしたくない・・・

 

それをまた別のクリニックで相談したところ、睡眠導入剤を処方されました。寝付きが悪いわけじゃないんだけどな。でも、医師によれば服用することへの罪悪感はこの際さておき、眠る習慣をつけるために機械的に飲むようにとのアドバイス。飲んでも飲まなくても2時間から3時間経てば目覚める。それなら1錠を2錠にするのだそうな。相談しておいてナンだけど、薬に頼ることにはかなり抵抗がある。さて、どうしよう。

 

そうこうしているうちに、仕事で毎日使うPCの画面を見ただけで頭痛がするように。疲れ目がひどく、8時間の仕事のうち最低でも6時間は使うそれが、もうできない。朝、デスクの前に座るだけで、もう吐き気がするほど。

 

シドニーへ行ったのは、それでもやめられないスマホ生活から離れたかったことが、実は大きな要因のひとつでした。夜中はともかく、日中出掛けさえすればスマホは見ずに済む。そんなふうに考えるほど深刻な状態でした。

 

でも、行くと決めたら決めたで下準備にPCやスマホを凝視する日が続いたし、帰国したらしたで旅行記は書きたい。写真の整理もしたい。その一方で、自分で命を削っているのかと思うほどPCの前での作業は苦痛。それでも書いてしまう私って、なんなんだろう。これを依存症というんだろうか。

 

とうとうなにか隠れた疾患でもないのだろうか心配になって、眼科へも足を踏み入れました。でも、合わない眼鏡で画面を見ることが原因だろうという見立てだったので、観念して遠近両用眼鏡も作ってみました。眼鏡ぐらいで症状が和らぐなら、もはや抵抗する必要はないというほどつらかった。

 

・・・ところが、そのときには待ちに待っていた眼鏡ができてきても、まったく症状は軽減しない。むしろ、歪む視界に慣れず酔うぐらい、合わない。

 

並行して、スマホから離れて寝られるようにスマートウォッチを買ってみました。結局、夜中にスマホを見るハメになるのは、目が覚めてしまったときに時間をチェックするのがスタートだから。

某国ブランドにはどうしても抵抗があって、機能的にはそっちの方が優秀だと思いつつ、倍以上する別のブランドのものを選択。これは歩数だけでなく心拍数や睡眠時間も記録され、時計を身に付けるのが苦手な私にモチベーションを与えてくれました。

 

さて。

スマホを手放して寝るようになって

なにかが変わっただろうか?

 

これが激変。かなり眠れるようになりました。笑えるぐらいスマホ原因の不眠だったんです。

 

そしてもうひとつ、相棒に教わった「夜中にトイレに行く習慣は良くない」という記事も参考になりました。もともとあまりトイレに行く頻度は多くないのだけど、夜中だけは目覚めるたびに、とりあえずトイレ。安眠するためにはそのほうがいいという刷り込みを自分で作っていたのです。寝る前に必ず行って、その後も2,3時間おきに行っていましたが、そうやって膀胱に溜めない習慣を覚えさせることは、もはや溜めるということを忘れさせてしまうというのが、その記事の内容でした。もともと膀胱は5,6時間楽に溜められるようになっているのに、その機能を自分で壊しているのだと。

 

今は夜中に起きたときは時間を見て、5,6時間経過していない場合はそのまま寝ることにしています。これがまた、やってみれば眠れるの。スマホがなくても済むように、自分の思い込みを手放してみれば、案外簡単にクリアできるのだと実感しました。

 

ただ、すべて解決したわけではありません。こうして、こんな経緯を書いてしまうようにPCへの依存度は解消できていないし、そもそも眼精疲労のことを調べるにも、ブルーライトを軽減させる方法を知るにも、インターネットなしには済まないのが現代の暮らし。見るのも嫌なほど頭の中が戦慄いていても(私は頭痛は縁がなく、脳内がワンワン言っているような状態になる)、レシピを検索するし、ワインを買うとなればこれまたやっぱりネット注文だし。

 

でも、少なくとも夜中にスマホを見なくなったのは大きな前進だったと思います。ただ、さらに残念な問題が見つかりました。その話はまたそのうちに。

 

【シドニー】ANAビジネスクラス搭乗記&お土産・機内映画編

2022年(令和4年)8月

 

2年半ぶりの海外旅行でシドニーを訪れました。感染拡大が著しかったこの時期、できるだけ人の少ない屋外や無料の美術館・博物館などを見学して過ごし、今は帰国の途についています。前回はニュージーランド航空のラウンジの様子をご紹介しました。

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さて、そろそろ搭乗ゲートに向かいます。見下ろすとまぁまぁの賑わい。そう。お店以外はそこそこ人がいました。

 

帰りの座席も粋と同じ場所。真ん中の2席を相棒と取っています。

 

アメニティーポーチは英国グローブ・トロッターで2019年夏のヨーロッパ便のときのものと同じ形。行きのトランク型よりは使いやすいけど、ビビット過ぎる色に困惑(笑

 

ウェルカムドリンクのシャンパンと、追加のシャンパン、そして水。

 

それと、見落としていましたが、ANAではいつも農口尚彦研究所のお酒を扱っているのです。

豪州便では早々に食事になりますが、行きの洋食が、見た目はゴージャスなのにまったく受け付けられなかったので、迷いなく和食をチョイス。

 

ところがですね・・・和食もまた、いまひとつだったんですよね。贅沢過ぎるのか、私?メニューは美味しそうな名前が並んでいるんですけどね。

前菜

● たらば蟹 マスカルポーネ アボカドの柑橘ジュレがけ ● もろこし真丈 ● 鰻煮こごり 

● 合鴨八幡巻き

 

これがまた大味で、しかも大きすぎる主菜。でもね、ご飯はびっくりするほど美味しかったです。

主菜 鯛揚げ浸し 白御飯

 

お造りサーモンは食べやすかったかな。

お造り 炙りサーモン

 

帰りの朝ご飯にも同じく一風堂のラーメンをお願いしました。でも、行きと違って雑な作り方で、ぬるいし麺が固まっているし。表面上愛想のよいCAに限って、こういう仕上げにしてくるところが残念。見た目に期待したらあかんなぁ。

 

撮り忘れていますが、行きと同じくチーズの盛り合わせ(トリプルクリーム・ブルーチーズ・エメンタール)を注文したら、その大きさときたら3種類それぞれが店で売っているぐらいのサイズ。誰がひとりで食べるんや?

前に美味しいと教わったフォンダンビスキュイも忘れずにお願いしました。

 

と・・・文句の多いビジネスクラス搭乗記となりましたが、帰って来てみるとやっぱり楽しかったといつも思うのです。地味な訪問先だった旅行そのものもそうだし、ラウンジやビジネスクラスもそう。やっぱり利用してこその感想ですもんね。

年末年始の旅行もあちこち画策しましたが、東南アジアのエコノミーで15万円前後、北米や欧州はもはや手も出ません。ANAにこだわらず、しかもパック旅行も検討したものの燃料サーチャージ代は別建てで驚くほどの値段でした。

不穏な情勢はあれこれあるけど、それでも行くかどうかは別にして、行けるようになっただけ閉塞感は減ったと言えるかな。

お土産編

物価高のシドニーで買うことはない!と相棒。それでも日本で入手しにくいマヨネーズ6AUD(580円)と、前に買って気に入ったレモンのオリーブオイル7.7AUD(740円)を購入。日本よりは安いと思ったんだけど、円高だしそうでもなかったかな。

 

HAIGH'Sのチョコレートはゼリーとナッツが入ったものの詰め合わせ。12.5AUD(1,200円)

 

娘にはシドニーで2大人気だったKOKO BLACKで9種類チョイス28.1AUD(2,710円)して詰めてもらいました。家で渡せなかったので、中身は写せず。

 

そしてこれが、空港でラウンジにすぐに入れなかった元凶のワイン2本(笑

2本20AUDの特売品を買っていたので、1,000円弱。そんなもののために、空港で2時間も待ちぼうけ・・・次回は海外に必需品と思っていたハサミとワインの持ち帰りには充分注意しよう。

 

機内映画編

珍しく映画はほとんど見ていません。というのも、次回記事にしますがスクリーンを見るのがとてもつらかったのです。だから、できるだけ眠ることに専念していました。

 

JAZZ FEST: A NEW ORLEANS STORY(2022年)

ジャズの聖地ニューオーリンズで50年の歴史を誇る『ジャズ・フェス』の記念すべき50回目のライブ映像やインタビューを織り交ぜた映画。

字幕も見ずほとんど音楽を聴いていただけでしたが、ハリケーンが襲ってなにもかもが壊滅的になったニューオリンズで、やはり人々のよりどころとなったジャズ。淡々と描かれた記録映画のようでもありました。


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Marry Me(2022年)

ジェニファー・ロペス制作・主演の映画。ポップスターと平凡な数学教師の恋の行方を描いたラブストーリー。世界的歌手カットと彼女の恋人である音楽界の新星バスティアン(マルーマ)は、ファンの前で華々しく結婚式を挙げようとしていた。しかし式の直前、バスティアンの浮気が発覚。失意の中ステージに登壇した彼女は、客席にいた見ず知らずの数学教師チャーリー(オーウェン・ウィルソン)を指名し、突然プロポーズするという驚きの行動に出る。カットを取り巻くスタッフやマスコミ、ファンが大混乱に陥る中、互いを知るところから結婚生活を始める2人だったが・・・

53歳のジェニファー・ロペスと28歳のコロンビア出身のレゲトン(プエルトリコ人によって80-90年代に生み出されたレゲエ+プエルトリコ音楽だそう)歌手、マルーマが結婚するという堂々たる設定にも驚いたけど、いや~ 年齢を感じさせない鍛え方をしてるわ。気楽なラブコメで思いのほか楽しみました。


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以上で、シドニー旅行記は終了。次回は、機内映画が大好きな私が見られなかった理由について、少し書く予定です。

 

【シドニー】ニュージーランド航空ラウンジ

2022年(令和4年)8月

 

2年半ぶりの海外旅行でシドニーを訪れました。感染拡大が著しかったこの時期、できるだけ人の少ない屋外や無料の美術館・博物館などを見学しました。72時間前のPCR検査が必要だったので戦々恐々でしたが、無事帰国の途につきます。

 

でも、ひとつの誤算がありました。何かと言えば、前回の最後にご紹介したワイナリーで買ったワイン。

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まずは、シドニーの観光も充分にし終えたので、WYNYARD駅からシドニー国際空港へ向かいます。

 

空港に到着してすぐに気づきました。搭乗3時間前までチェックインカウンターは開かないんだった。機内持ち込みサイズのスーツケースひとつだったのに、ワインがあるばっかりに受託荷物にしなくちゃいけない。あっちゃ~ まだ2時間近くもある。

 

しかも空港内のショップは、一時撤退なのか二度と元に戻らないかはわからないけれど、きれいさっぱり人がいなくおり、ただただ彷徨い時間を潰す私たち。

 

稀に開いている店もありますが、果ては郵便局まで閉まっていました。いつも海外から自宅に向けて送っていた絵葉書でも書こうかと思っていましたが、そんな時間潰しもできません。

 

ほのかに灯りのともるお店は巻き寿司のお店でした。和食は人気なのか。

 

あれから2ヶ月余りが経ちました。少しはお店も開くようになったのか、今もこのままかはわかりませんが、コロナ禍のみならず燃料サーチャージの高騰もあって、まだまだ厳しい状況であることには変わりないでしょう。

 

コンビニ的なこのお店も開店休業に近かったし、ね。

 

1時間半ほどひと気のない空港でじーっと待って、ようやく地上係員がやってきたときは本当に嬉しかったな。しかも、このエコノミークラスやビジネスクラスの案内標って、カートに載せて持ってくるんですね。おお~ ANAカウンターの出来上がりだ~と、まわりで同じようにひっそり待っていた人たちと安堵の声をあげましたよ。

 

保安検査場へのビジネスクラス向け優先レーンもありましたが、人も少ないし遠いしわざわざ使わなくてもよかったぐらい。でも、特典航空券を利用してすら燃料サーチャージや空港使用税などで10万円もかかるようになった今、もうビジネスクラスどころか国際線には縁がなくなるかもしれないし、いやしくも利用しました。

 

中へ入っても免税店も当然閉まっていました。商品が残っていることから見ても、いつかは戻ってくるのでしょう。それとも、日によっては開いているのかしら。

 

ここで娘のUGGのブーツを買ったこともあったな。すべてシャッター街と化しています。

 

ラウンジはシンガポール航空SILVER KRIS LOUNGEが閉まっていて、ニュージーランド航空のラウンジを利用します。美味しいのは絶対SILVER KRISなんだけどな。

 

あ~ やっぱりここだ。思い出しました。2018年SFC修行で初めてビジネスクラスに乗ったときに利用したのがここでした。あのときは338,100円ビジネスクラスに乗れたんだよ・・・当時は高い!と思ってたけど、今やエコノミーの料金でもこの程度の運賃は珍しくない。

 

アルコールだけを楽しむのなら、このカウンターもあり。

 

私たちが陣取ったのはソファー席。そばにたんまりワインやビールが置いてあるので、好きなだけ飲めます(笑

 

食べ物は一見美味しそうだし、たくさんあるように見えるのだけど、初めて入ったときにここのは美味しくないことを学んでいますorz

 

彩りはきれいなんだけどね、コロナ禍に関わらず食べ物ともども寒々しいラウンジという印象。

 

クスクスは好きな食材。でも、まぁとにかく・・・寒々しい。

 

ホットミールもありましたが、見た目が悪いでしょ。食欲をそそらない。

 

初めて入った海外のラウンジがここだったのに、ワクワク感がなかったということは、他に比べていまひとつなんでしょう。少なくとも私にとっては。アジアン系の食事の方が好きだから感じることかもしれません。

 

ただ、そんなラウンジでも助かったのはシャワールーム。行きは3時間も前に予約していたのに使えなかったんだもの。

 

こちらは3つシャワールームがあって、空きを確認さえすればいつでも使えます。偵察に行くと、ザッとしか掃除はしないもののタオルは必ず使用後に交換していました。

 

どうしても使用後の床はビシャビシャに濡れていてちょっと不快。でも、ANAラウンジでのように、水滴1滴さえ拭き取るほどきれいにする必要はあるんだろうかとも思います。床だけでいいよ。

 

洗面台の水はきれいに拭き取られています。使用後のタオルは洗面台の引き出しに入れておく仕組み。ゴミも反対側の引き出しに入れるようになっています。要注意は、ドライヤーが使えるかどうかチェックしておくこと。1ヶ所は使用不可でした。

 

寒々しいのは、全体的に空調設定が低めということもあるかもしれません。でも、できればシンガポール航空SILVER KRIS LOUNGEに再開してもらいたいです。

さて、次回シドニー旅行記も最後です。

【シドニー】物価高に驚愕の外食!でも、海老はふんだんに食べられる

2022年(令和4年)8月

 

2年半ぶりの海外旅行で、シドニーへ来ています。感染者数が爆発的に増えていたこの時期、食事は極力ピーク時間を外し、いつにも増して地味に。そんなシドニーでの外食の模様を一挙ご紹介します。

初日のランチは順調にカンガルーとエミューのピザを食べましたが、夕食から躓きました。シドニーの街を歩いていても、中心部ではパッと見てレストランというところが思いの外、少ないのです。しかも物価が高く、麺類1杯で1,500円といった外食事情。

 

①【chat thai68.01AUD(6,509円)

初日は、いったんホテルに戻ってから検索し、ショッピングモールのレストラン街を見つけて出掛けました。シドニーに数店舗あるタイ料理レストランです。まだ17時半でしたが店内は賑わっていました。お持ち帰りを取りに来る人も多く、人気店であることをうかがわせるお店でした。

 

スタッフは全員マスク着用です。

 

ボトルのビールにはグラスはついてきません。私たちは瓶のまま飲めないので、お願いして持ってきてもらいました。私の好みはやはりPALE ALEのほう。

 

ヤムウンセン 23AUD

海老がふたつ、他にはイカやホタテなどシーフードがたっぷり入っていました。

 

鴨のレッドカレー 27AUD

ココナッツが効いていて、辛いけど甘いという味。別に頼んだジャスミンライスとの相性はもちろんばっちりです。

 

ここと同じく、たいていは百貨店やショッピングモールにフードコートやレストラン街があるといった位置関係で、路面店は土日は閉店していたり、逆に混雑している様子を見て敬遠してしまったりで、入る機会がありませんでした。

そんな中で、路面店しかないといっていいのがダーリングハーバー。それでも、観光地と言える位置なので玉石混交と思え、なかなかお店が決められませんでした。事前にピックアップしていたところは休業日だったり。

 

②【Jordan’s Seafood68AUD(6,529円)

多くのお店にはランチメニューが出してありました。フェリーの発着するダーリングハーバー港に沿ってずらりと並ぶお店の多くには、ランチメニューが出してありました。14時を過ぎているという時間帯もあるのか、どのお店も全体に空いています。

 

あれこれ悩んでいるうちに、ランチ時間が終わってしまったら大変。仕方がない、シーフードが食べられそうなこのお店に決めてしまおう!

 

テラス席は寒いかなと思っていましたが、うまく風よけをしてくれているので心地よく過ごせます。

 

まずは、生ビール。Peroni と 4 Pines Aacific ale(10AUD)。やっぱり私はエールビール派でした。これはたぶん、初日にオーストラリアンホテルで飲んだビールと同じ。

 

Prawn Salad 23AUD 

ひたすらシーフードを求めていたので、またしても海老。マンゴー入りのサラダで、ソースもマンゴーとマスタード。これぐらいなら食べられそうにも思いますが、私たちには到底無理。

 

Salt&Pepperberry Calamari 23AUD

スペインへ行ったとき、カラマリはイカリングと覚えたものの、形状の違うイカはまた違った名前になっているので、さんざん遭遇しました。同様の経験は塩漬けのタラでもあり、私たちが海外で避けている食べ物。でも、ランチメニューには他に思うものがなかったので頼んでみました。でもやっぱり、この大量のカラマリはあかんわ~ 半分も食べられませんでした。

お隣の人たちは、これらにプラスして生牡蠣もペロリと食べていたから、もう胃袋が違う。これだってサラダすら完食できなかったんだもの。見た目よりかなり多いです。

 

でも、持ち帰りOKでした。あとで部屋でゆっくり食べるといけるもんです。ワインを買い込んで楽しみました。

 

③【Toki73.08AUD(7,042円)

観光地で食べるからダメなんだ!と若干足を延ばしてWoolloomooloo(ウールルームルー)地区へも行きました。イタリアンレストランです。

 

コロナ禍で非接触での経営努力をしたのでしょう。自席でアプリからメニューを選ぶようになっていました。私たちはfree-Wifiがないと無理なので対面で注文です。

 

ここ注文方法はとても分かりやすいです。ベースの味を決め、パスタの種類を選びます。トッピングが必要ならさらにそれも注文。

 

やっぱりPale Ale(10AUD)を注文しています。瓶ビールはグラスが出ないのでお願いし、あとで白ワインも注文しました。

 

Marinara 26AUD

ひたすらシーフードに走る私。ムール貝、海老、帆立、イカ入り。トマト味と、手打ちっぽいパスタが美味しかったです。

 

Fish & Chips 22AUD

なにを思ったか頼んだのがフィッシュ&チップス。直前にオーストラリアのフィッシュ&チップスは侮れないぞ、というブログ記事を読み、つい頼んでしまった一品。でもその人の食べたものとは違い、分厚い衣がなかなか手強い。そりゃそうだ。そこのが美味しいんであって、オーストラリア全土でクオリティが高いわけじゃないよね。魚は青魚っぽいテイストなんだけど、明らかに白身の魚。帰国後、その記事を読んだらキスではないかと推測していらっしゃいました。そうか、そうかもしれない。でも、揚げたては良かったよ。

 

④【Stir Crazy MLC33.80AUD(3,260円)

旅先ぐらいちょっとリッチに食べるのもありと思っていましたが、珍しく相棒が嫌がったので適当なレストランを見つけるのに苦労しました。このときは前日に通ったレストランへ行こうと思っていたら、ホテルのすぐ近くにフードコートが見えたので入ってみました。

 

中華料理からトルコ料理などいろいろあり、多くのビジネスマンで賑わっていました。私たちの好物、東南アジア系の麺類を発見し、ここで食べることにしました。

 

トムヤムクン 17.9AUD

この辛みは、まさに食べたかった味。しつこく海老を食べていますが、しっかりしたサイズの海老が6尾入っていました。

 

Clear Noodle Soup 15.9AUD

クリアっていったいどういうことなんだろうと思って頼んでみたら、まぁ透明スープってことですね。トムヤムクンから辛みを抜くと、2ADU安くなるのかと笑いました。やっぱり海老は6尾。きれいに処理されていてプリプリの美味しい海老です。さっぱりした味でした。とはいえ、飲み物もなしでランチで3,000円超って・・・ねぇ。

 

旧中央郵便局の東隣のブロックにあるMartin Placeに面していて、ちょうどTheatre Royal Sydneyの裏手に位置しています。それまでも通ったはずだけど、平日7-15時と営業時間が短いので見つけられなかったんだろうな。

 

IPOH TOWN31AUD(2,991円)

最後がこちら。帰国前にホテルへ荷物を取りに戻る途中、地元民でかなり並んでいたお店があったので、看板を見るとマレーシア料理。東南アジア系は好きなので、つい入ってしまいました。

 

このあとスコーンを食べる予定だったし、空港に着けばラウンジでも食べるだろう、飛行機で機内食も楽しみたい。軽く食べられるものにしなくっちゃ。

 

LAKSA 16AUD

まだ食べるか、海老!!!ココナッツ味のスパイシーな麺料理であるラクサ、なぜか太い麺も混じってるけど、ここのはビーフンで作られていました。厚揚げが入っているのに驚き。日本だけのものじゃなかったんだ。でも、メニューにはTofuのトッピングっていうのもあったわ。

 

Mee Goreng 15AUD

ナシゴレンは焼きそばのことですね。これも海老が選べたけど、野菜にしました。レモンを絞って食べるところが東南アジア風なのかな。ここにも厚揚げが入っていました。

 

以上、シドニーで外食する場合、ラーメンのような軽いものでも1,500円、ランチ程度の1品にビールを頼めば3,000円というお値段でした。コロナ禍もあって、積極的に外食する気になれなかったのもありますが、それでもシドニーとしてはかなりチープな仕上がり。でも、海老だけは満喫しました!!!

 

番外Vintage Cellars

部屋飲み用のワインの調達は、案外難しかったです。スーパーでワインを買うことはまずできず(隣接しているところはある)、酒屋を見つけなければなりません。探していないときであればサーキュラーキー駅にもあったのに、いざ買うとなると見つけられない。

今回、毎日のように通い詰めたのがクイーン・ビクトリア・ビルディングの北側ブロック、York St側に面するVCでした。

 

2本20AUDとかいう格安ワインも置いているところが助かる。毎日スパークリングワインと赤ワインを買って飲んだくれていました。1本は日本に持ち帰りましたが、購入本数は5泊6日で9本!!!

 

あとで気づいたことには、この向かいに最終日に入ったマレーシア料理のIPOH TOWNが位置していました。毎日ワインだけを考えて歩いていたから、向かいのレストランなんて見えてなかったのね。

 

【シドニー】無料で楽しめる施設-4「オーストラリア博物館」

2022年(令和4年)8月

 

2年半ぶりの海外旅行で、シドニーへ来ています。感染拡大が著しかったこの時期、主目的はホテルステイでしたが、無料で楽しめる美術館・博物館を4ヶ所ピックアップして出掛けました。前回はその第3弾シドニー博物館を取り上げました。

fuwari-x.hatenablog.com

 

今回はシリーズ最後の第4弾。

オーストラリア博物館

 

1827年に設立されたオーストラリア最初の博物館です。ハイドパークの隣に位置していますが、案外目立たない建物です。

 

出入口の脇には、これぞオーストラリアという花を発見。

 

人の背丈よりもぐんと高く竹っぽい茎で、アマリリスのようなどぎつめの色です。日本で見かけるとしたら皇帝ダリアみたいな存在感でしょうか。でも、調べるとどうやらガイミアリリー(学名Doryanthes excelsa/英名Gymea lily)という花のようで、開花までに5-10年もかかるんだって。美しいかと言われると・・・うーん。

 

さて、見学開始です。オーストラリアで博物館へ行くと、たいていこれぞポリネシアンといった先住民の道具が見られます。これは盾?

 

部族によって違うのか、系統立てていくつもの種類が展示されていました。

 

こちらは樹皮や植物の繊維などを使って織られた袋です。

 

色鮮やかで素敵。植物などを採取して入れていたんでしょうか。現代でも充分通用しそう。

 

剝製の展示は、3年前にアデレードへ行ったときに行った南オーストラリア博物館でも見ています。様々な動物の大きさの違いも実感できて圧倒されます。。ヒョウなどは、捕獲した鳥を咥えているというリアルさ。

 

思った以上に大きいと驚いたのが熊。近ごろ日本でも住宅地に出没するという話がありますが、そういう環境を作ったのが人間だという罪深さや動物愛護の観点は理解しても、実際に遭遇する危険があるのなら悠長なことを言っていられないのも事実。そういえば、熊による事件を描いた『熊嵐』(著:吉村昭) が空恐ろしかった。記憶力に難のある私でも鮮明に覚えている小説なので、機会があれば是非一読してみてください。

 

恐竜コーナーもあり。

 

天井にも巨大な魚が吊られています。博物館にこのビジュアルって、もしやアボリジニに作られたものなんだろうか。

 

アボリジニに作品は数多く展示されていました。

 

特に多いのがこういったお面系で、実際に被って踊っている映像もありました。

 

儀式なのか、お祭りなのかは私にはわかりませんでしたが、なにしろ怖い。知った相手であったとしても、嫌だわ。秋田のなまはげ的なものなのかな。

 

豪華な装飾があれば、まだましな方。

 

映像で流されていたのはこっち系。槍やら盾やらを持ってこのビジュアル、ガタガタだけどリアルな歯。怖かった~

 

かなり広い博物館です。オーストラリアの博物館は動物の剥製やアボリジニ由来のものなど、同じような展示物ですが、それでも見応えあり。地元の子どもたちの姿も多くあり、熱心にノートを書いていました。

 

今回訪れた無料で見学できる美術館、博物館はどれも中心部から近く、1日で2,3回ることも可能です。ここを目的にして行くのではなくとも、雨の日のためにチェックしておくと充実したシドニー滞在になるのではないかと思うので、是非訪れてみてください。

 

 

 

 

【シドニー】無料で楽しめる施設-3「シドニー博物館」

2022年(令和4年)8月

 

2年半ぶりの海外旅行で、シドニーへ来ています。感染拡大が著しかったこの時期、主目的はホテルステイでしたが、無料で楽しめる美術館・博物館を4ヶ所ピックアップして出掛けました。前回はその第2弾NSW州立美術館を取り上げました。

fuwari-x.hatenablog.com

 

今回は第3弾。

シドニー博物館

 

サーキュラーキーからほど近い場所に位置しています。ボンダイビーチからの333バスの終着駅でもありました。

 

この地図はエレベーターホールにありました。サーキュラーキーとミセス・マッコリーの椅子のある岬など、シドニー中心部を描いています。

 

かなり印象的な博物館でしたが、写真や映像の展示が多かったこともあって、あまり写真を撮っていませんでした。2023年5月までは1900-1940年代のシドニーの様子が公開されています。1932年ハーバーブリッジ開通のセレモニーの様子や、当時の車などが写っていますが、90年前だともうかなりの歴史感がありますね。

 

当時の採掘の様子もありました。でもなにより興味深かったのが、シドニーの開発には政府や関係各所が協議して街づくりを行ったという話でした。シドニーの高層ビル群に圧迫感がないのは、ビジネス街はここ、公園はここ、人が住むのはここというように、計画的に開発していった成果なのだと思います。

 

私の英語の講師のひとりにシドニー出身者がいて私よりも年上なのですが、この博物館は知らなかったそうです。そして、そういった計画をもとに街を作ったということも、まったく教わっていないと言っていました。もしかすると、日本でも近代史を勉強するころには3学期の受験前で、ほぼ流して終わりだったように、キャプテンクックの時代ばかりをみっちり勉強しているのかもしれないですね。

 

数多く展示されていた帆船の模型は、イギリスから囚人を移送した船です。数ヶ月に渡る航行は過酷なものだったことでしょう。上陸した後、さらに開拓のために働いた彼らも絶望的な日々だったかもしれませんが、監督するほうも大変だったに違いありません。ただ、囚人でありながら有料で特別な仕事を任されたり、刑期を終えて土地をもらい永住したケースもあるようです。

 

この博物館は、他に比べるとこじんまりしていましたが、もう一度ゆっくり訪れてもいいと思える施設でした。どこが常設展でどこが企画展か定かではありませんが、是非一度足を運んでみてください。

 

【シドニー】無料で楽しめる施設-2「ニューサウスウェールズ州立美術館」

2022年(令和4年)8月

 

2年半ぶりの海外旅行で、シドニーへ来ています。感染拡大が著しかったこの時期、主目的はホテルステイでしたが、無料で楽しめる美術館・博物館を4ヶ所ピックアップして出掛けました。前回はその第1弾シドニー現代美術館を取り上げました。

 

今回は第2弾。

ニューサウスウェールズ州立美術館

 

工事中だったので右サイドから入場。中に入るとギャラリーに入る手前の壁もペイント中でした。広い空間で、オーストラリア人アーティストのコーナーと、その他のコーナーに分かれていました。

 

思わず撮ったのがサン・マルコ広場やリアルト橋などベネチアを描いたコーナー。

 

なんとなく、オーストラリアでは雪合戦などするほど積もらないのでは?と、冬に訪れた私としては新鮮だったこの絵も印象的でした。

 

砂金を探しているのだろうか?というこの絵も目を引きました。ゴールドラッシュはアメリカだけでなく、オーストラリアでもあったんですね。

 

イギリスの植民地だったオーストラリアでは、70年に渡って囚人が送られていますから、住んでいるのは囚人か元囚人、そしてその管理監督者。それがゴールドラッシュッとともに何十万人という移民が訪れ、オーストラリアとしての基盤を作っていきました。

 

この絵を気に入ったのは私だけではありません。日本人の画家であり新聞記者でもあった久保田米僊(べいせん)も、この絵を模写していました。ん?この人はアメリカに渡っているから、アメリカのゴールドラッシュの絵ということかな。

 

日本のお面も紹介されていました。河童もあるんだ。なかなかどれも素晴らしい出来ですよね

 

なんといっても圧巻が、日本地図。1830年菅江嶺によって描かれたもの、とある。読み方はSugae Ryoと紹介されていました。でも、調べて見るとかん こうれいすが こうれいがヒットしたんだよね。たぶん、全部同じ人と思う。秋吉台の近くで生まれ、90歳まで生きたという画家。伊能忠敬による大日本沿海輿地全図は1821年に完成しているけど、それが出回るとは思えないし、当時日本人の日本の認識はこんな感じだったってことかな。伊能忠敬蝦夷から測量を始めたはずだけど、確かに北海道がないわ。

 

こちらも興味深かった作品。上が歌川広重、下が水木しげる

 

歌川広重東海道五十八次の20番目の宿場で、とろろ汁で名物な鞠子宿の丁子屋。

 

これを、水木しげるが妖怪版を描いているんだよね。鬼太郎とねずみ男が休憩してて、ろくろっくびがお運びさんなの。この丁子屋は今も名物のとろろ汁を出しているんだっていうからすごいよね。

 

アボリジニの作品では、Daniel Boyd(ダニエル・ボイド)がコーナーを設けられていました。

 

この点描画、なぜだか見ているととても苦しくなってくるんですよね。ものすごい存在感を放っていました。1982年ケアンズ生まれ、まだ若手のアーティストです。

 

典型的なアボリジニアートといえば、こんな感じでしょうか。タペストリーを買いたかったのに、現地ではすっかり忘れていたのが残念。

 

日本人の作品はいくつかあって、ちょっとグロテスクで撮らなかったけど、森村泰昌のMother(Judith Ⅱ)は異彩を放っていたな・・・セルフポートレートが多いようだけど、これもそうなんだろうか(何度見ても怖い)

もうひとり、やなぎみわのYUKAも愉快だったな。大口開けてサイドカーに乗って笑っている女性の歯に金歯が入ってるの。マイ・グランドマザーズという作品群のひとつなので、オートバイに乗っている人の作品かと思い込んでいました。なんのなんの、彼氏だって。こちらのサイトで全作品が見られます。YUKAは2番目。

 

自分も参加できるコーナーもありました。段ボールが置いてあって、家を作るというもの。

 

いろんな家があって楽しかったな。家というものに対しての概念が様々なんだよね。創造性に富んだものから現実的なものまで、なかなかの力作ぞろいでした。

 

それはそれは膨大な数の展示があって、前回のシドニー現代美術館とはまた違う趣き。好きな人ならここも何時間も楽しめると思います。私程度の興味であれば、所要時間は1時間足らず。ぜひ足を運んでみてください。