2022年(令和4年)8月
2年半ぶりの海外旅行で、シドニーへ来ています。感染拡大が著しかったこの時期、主目的はホテルステイでしたが、無料で楽しめる美術館・博物館を4ヶ所ピックアップして出掛けました。前回はその第3弾シドニー博物館を取り上げました。
今回はシリーズ最後の第4弾。
1827年に設立されたオーストラリア最初の博物館です。ハイドパークの隣に位置していますが、案外目立たない建物です。
出入口の脇には、これぞオーストラリアという花を発見。
人の背丈よりもぐんと高く竹っぽい茎で、アマリリスのようなどぎつめの色です。日本で見かけるとしたら皇帝ダリアみたいな存在感でしょうか。でも、調べるとどうやらガイミアリリー(学名Doryanthes excelsa/英名Gymea lily)という花のようで、開花までに5-10年もかかるんだって。美しいかと言われると・・・うーん。
さて、見学開始です。オーストラリアで博物館へ行くと、たいていこれぞポリネシアンといった先住民の道具が見られます。これは盾?
部族によって違うのか、系統立てていくつもの種類が展示されていました。
こちらは樹皮や植物の繊維などを使って織られた袋です。
色鮮やかで素敵。植物などを採取して入れていたんでしょうか。現代でも充分通用しそう。
剝製の展示は、3年前にアデレードへ行ったときに行った南オーストラリア博物館でも見ています。様々な動物の大きさの違いも実感できて圧倒されます。。ヒョウなどは、捕獲した鳥を咥えているというリアルさ。
思った以上に大きいと驚いたのが熊。近ごろ日本でも住宅地に出没するという話がありますが、そういう環境を作ったのが人間だという罪深さや動物愛護の観点は理解しても、実際に遭遇する危険があるのなら悠長なことを言っていられないのも事実。そういえば、熊による事件を描いた『熊嵐』(著:吉村昭) が空恐ろしかった。記憶力に難のある私でも鮮明に覚えている小説なので、機会があれば是非一読してみてください。
恐竜コーナーもあり。
天井にも巨大な魚が吊られています。博物館にこのビジュアルって、もしやアボリジニに作られたものなんだろうか。
アボリジニに作品は数多く展示されていました。
特に多いのがこういったお面系で、実際に被って踊っている映像もありました。
儀式なのか、お祭りなのかは私にはわかりませんでしたが、なにしろ怖い。知った相手であったとしても、嫌だわ。秋田のなまはげ的なものなのかな。
豪華な装飾があれば、まだましな方。
映像で流されていたのはこっち系。槍やら盾やらを持ってこのビジュアル、ガタガタだけどリアルな歯。怖かった~
かなり広い博物館です。オーストラリアの博物館は動物の剥製やアボリジニ由来のものなど、同じような展示物ですが、それでも見応えあり。地元の子どもたちの姿も多くあり、熱心にノートを書いていました。
今回訪れた無料で見学できる美術館、博物館はどれも中心部から近く、1日で2,3回ることも可能です。ここを目的にして行くのではなくとも、雨の日のためにチェックしておくと充実したシドニー滞在になるのではないかと思うので、是非訪れてみてください。