英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【イタリア&ミュンヘン】機内映画&お土産編

 
【機内映画編】
行きの分は、すでに記憶から抜け落ちているものもありますが、機内映画の備忘録。 
 
● BATTLE OF SEXES 
私でも名前を知っているテニスのキング夫人ことビリー・ジーン・キングが、元男子王者のボビー・リッグスに挑んだ実話が元の作品。
 
当時、女子の賞金は男子の1/10以下。それに憤慨して自分たちでツアーを作り、女性の地位向上を図ったキング夫人。同時に、今は公表しているレズビアンであることについても描かれていました。夫であった人は、キング夫人が女性と恋に落ちたことに気づきながら、その彼女に、自分たちはテニスの二の次の存在なのだと悲しく告げていました。この夫と続けていれば幸せだったろうに、恋とは止められないものなのか。
 
ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーンが、少し猫背のキング夫人の特徴を捉え、なかなか好演していました。コメディとのジャンルになっていましたが、いやいやなんの。
 
日本で公開されないのかなぁ。見逃せないと思うんですけど。
今回のイチオシでした。 
   
天才的な操縦技術を誇り、民間航空会社のパイロットとして何不自由ない暮しを送っていたバリー・シールの元に、ある日CIAのエージェントがスカウトに現れる。CIAの極秘作戦に偵察機パイロットとして加わる事となったバリーは、その過程で伝説的な麻薬王パブロ・エスコバルらと接触し、麻薬の運び屋としてもその才能を見せ始める。ホワイトハウスやCIAの命令に従いながら、同時に違法な麻薬密輸ビジネスで数十億円の荒稼ぎをするバリー。しかしそんな彼の背後には、とんでもない危険が迫っていた。 (公式HPより)
 
でも、アメリカンドリームかと思いきや、最後は殺されて終わりだなんて、なーんかアメリカ映画に似つかわしくない題材。しかも、アメリカをはめたっていうんだろうか、コレ。抜き差しならないところに足を突っ込んでしまって、逃れなくなった話じゃないの? 
 
足が不自由で仕事を失い、家族にも逃げられ失意の人生を送る炭鉱夫ジミー・ローガンにはある企みがあった。それは、まもなく開催される全米最大のモーターカーイベントNASCARのレース中に大金を盗み出すという<前代未聞の強奪計画>。早速、戦争で片腕を失った元軍人で冴えないバーテンダーの弟クライドと、美容師でカーマニアの妹メリーを仲間に加えたジミーだったが、ツキに見放されてきたローガン一家だけでは頼りがない。そこで、この大胆な犯行を成功させるため、爆破のプロで現在服役中の変人ジョー・バングに協力を仰ぐ。彼を脱獄させてレース場の金庫を爆破した後、看守が彼の不在に気づかないうちに刑務所に戻すという作戦だ。(公式HPより)
 
どうにも気になる俳優がひとり、 顔を覚えられない私でも知ってるぞ。弟役のアダム・ドライバー。どこで見たんだろ? 
調べて納得。「沈黙-サイレンス-」でフェレイラ司祭が棄教したと聞き、日本へ渡ってきた2人の神父のうちの1人、ガルペ神父役でした。
 
ん?映画?ま~水戸黄門状態ですね。これぞアメリカ映画という痛快映画。
それ以上でもなし、以下でもなし。 
 
パリ、1964年。アルベルト・ジャコメッティの個展が開かれている。友人で作家のジェイムズ・ロードは肖像画のモデルを依頼される。アメリカに帰国寸前だったロードは、彼の「2日で描き上げる」との言葉を信じて、イポリット=マンドロン通り46番地にあるアトリエへ向かった。作家であるロードにとって、巨匠の仕事を間近で見られるチャンスと張り切るが、18日にも及ぶ地獄のセッションになるとは予想もしていなかった。(公式HPより)
 
いや~ これは、引きこまれた作品です。
完成が近づくと、ジャコメッティは作品を塗りつぶしてしまうんですね。
「希望が最高潮になると、私は投げ出すんだ」と言って。
 
モデル役のロードは、いつまでたっても帰られない苛立ち、作品を見届けたい気持ちが相まって葛藤しつつもなかなか気長で、見ている私の方がイライラ。
やはり既に名声を得ているジャコメッティのモデルだから、耐えられるのか。
じりじりとした対峙には、芸術家の苦悩がよくあらわれていたと思いました。 
 
● THE GLASS CASTEL 
アメリカの人気コラムリスト、ジャネット・ウォールズのノンフィクションを映画化。 
芸術家肌で社会性のない両親のもと、子どもたちはホームレス同様に育つ。空家を見つけては定住、見つかると夜逃げを繰り返し、子どもたちは学校へ行くこともない。
やがて大きくなった子どもたちはチャンスを見つけて、その家から逃げていく。
子どもたちが社会的に成功したあとも、その生活を送る両親。それでも婚約者を連れて報告に行くのだけれど、相応の態度を取ることもせず、ただ挑発娘を失望の底へ落とすだけの父。しかし、定職にも就かず、酒癖が悪かった父は工学と数学の才能を持っていて、いつも熱くひとつの夢を語っていた。それが何を子どもたちにもたらしていたのか。
なぜ、あんな親を認められるのか私には理解できなかったけれど、愛されて育ったその証があったということだろう。 
日本でも公開予定と書かれてあったけど、う~ん、どうかな?
原作はベストセラーだったけれど、映画の興行成績はいまひとつだった模様。 
 
● HOME AGAIN 
著名な映画監督ジョン・キニーを父に持つアリスは、夫からの別居の申し出を受け、数年前に他界した父の家に子ども2人を連れて引っ越すことにした。
友人と酒場に繰出したアリスは、そこで映画監督志望する3人の若者と知り合った。3人は20代後半であったが、アラフォーのアリスたちと意気投合し、アリスに至っては、そのうちの1人ハリーをベッドに連れ込もうとしたが、その前に彼が酔いつぶれてしまった。
翌朝、目を覚ました彼らが、名監督ジョン・キニーの家であることを知り、熱狂。近くに住む母リリアンが気をよくして、映画製作の出資者が見つかるまで、ゲストルームに滞在すると良いでしょうと言う。かくして始まった、彼らとの同居生活。徐々に深まる彼らとの絆と別居中の夫との関係。 
年齢差に葛藤しつつも、ハリーとの恋愛模様もアリというあたりはさすがお国柄。
人として、シングルマザーとして、どう生きていくか模索していく姿は、ちょっといいな、と思うところもあったかな。 
 
気に入ったのは、2006年のアメリカ映画。
● HOLIDY
ロンドンの新聞社に勤めるアイリスは、会社のクリスマスパーティーで、半恋人状態の同僚が他の女性と婚約したことを知る。一方、ロサンゼルスに住み、ハリウッド映画予告編の制作会社を経営するアマンダも恋人イーサンの浮気に気づき、別れることにした。
いくら悲しくても涙を流せないでいたアマンダは、旅に出ることを決め、休暇中にお互いの家を交換して住む「ホーム・エクスチェンジ」のサイトで、イギリスの小さな村にある素敵なコテージを見つけて申し込む。その家は、同じく恋に破れたばかりのアイリスの家だった。 
意気投合した二人は、早速お互いの家を交換することにして旅立つ。そこで、アマンダはアイリスの兄グレアムと、アイリスはイーサンの友人で映画音楽の作曲をしているマイルズや、近所に住む引退した脚本家のアーサーたちと出会う。
 
なにが良かったかというと、ロマンチック・コメディのロマンチックっぷり。
アマンダ役のキャメロン・ディアスも魅力的で、グレアムのジュード・ロウも素敵。
交換した互いの家も、それぞれが正反対でいながら魅力満載。
ちょっとときめきを思い出せる映画でした。
 
そういや、同監督の「恋愛適齢期」も観たなぁ。 
 
最後に1本邦画。
「力まないかっこいい男」に憧れる青年が、仕事で出会った美女に一目ぼれ。
実は奥田民生のちょっとだらしなさそうでいて無理のないところと、独特の音階から繰り出す音楽が、ちょっとばかり好きな私。題名から気になっていました。
でもま、こんなところで名前を使われた奥田民生、いい迷惑かも。
ちょっと先の読める、いや、読めることを意図していたのか、題名通りのくだらなーい映画でした。 (と言いつつ、全部観た 笑) 
 
たぶんこんなところ。
往復分とはいえ、ほとんど寝ていないのがわかりますね。
 

 
【お土産編】
まずは、アルベロベッロの「陽子のお店」で購入したお土産。
ドライトマトは3袋、トリュフ塩は6個(5個買えばひとつはおまけ)、そして絵葉書を買っています。それでも、101.5EUR(13,977円)は、やっぱりちょっと高いか?
 
明細がわからないんですよね~
やっぱり、そういうのは言ったほうが良かったな~と反省。娘も言おうかどうか迷っていようたんですけど、なんとなく疑っているようで言えませんでした。でも、そういう話ではなくて、いつも記録に残している明細がないのは困りますね。

  

オリーブオイルはオーガニックで、顔に使うのもありだそうです。たぶん、20EUR(2,760円)だったかと。
 
ドライトマトもオーガニック。梅干と塩昆布のあいだぐらいの味になるので、おにぎりにも合うと教わりました。なるほど~ 結構その使い方は気に入っています。これもたぶん、ひとつEUR(690円)。
 
チーズは価格不明。すりおろしてトッピングに使うと塩味がよく効いて美味しい。こういう形のチーズをおろして使うのとは知らなかったので、新発見でした。
後でもうちょっとこのチーズの話は続けます。
 
トリュフ塩は卵料理に合いますが、これもおにぎりにいけます。かなり特徴的な味ですが、全体の味が締まっていい感じ。多用しています。こちらはEUR(1,242円)だったはず。日本で探してみると800円ぐらいからあるので、記憶違いかも。
 
瓶はホワイト・バルサミコ酢。味見ではすごく美味しかったんですけど、量が少ないのでケチって使いましたが、上手く活きないまま使い終わっちゃいました。15EUR(2,070円)だったような。だとすると、チーズはEUR(690円) 。妥当ですよね。

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右のものはたくさん買った特典でいただいたもので、プーリア州のパスタ、オレキエッテの乾麺でした。
左はマテーラのスーパーで買ったもの。雑穀かと思ったら、バジリカータ州では豆のスープをよく食べるようですね。このCRAPIATA(クラピアータ)はローマ時代に由来する、古代マテーラの料理です。

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オレキエッテは、ミルクタイプとトマトソースと2度作りました。

パスタと言えばアルデンテという気がしますが、長めにゆっくり茹で上げたほうが、よく絡んで美味しいように思いました。

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本当は普通のスーパーで買い物するのが好きなんですよね。
「陽子の店」は高かったんじゃないか?と思ったので、アルベロベッロデリカテッセンで思わずチーズを買い足しました。 いずれもプーリア州のチーズです。
CACIORICOTTA(カチョリコッタ)はオレキエッテのソースに欠かせないそうで、調べてみると、どうやら山羊のチーズ。私、チーズは好きなんですけど、山羊はダメなんです。でも、すりおろして使うので、あまり山羊っぽさはキツくありません。愛用しています。
お惣菜3種と併せて€16.2(2,232円)だったので、単品の値段は定かではありませんが、確か5~6EUR(700~800円程度)だったような気がします。
でも、お味は断然「陽子の店」のチーズが美味しい。

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マテーラのスーパーでは、もうひとつチーズを買っています。
STRACCIATELLA(ストラッチャテッラ)は、調べてみるとジェラートに使うチーズ。パンにのせたりして使いましたが、フレッシュで塩味はごく控えめで、包んでいないブッラータのよう。
なにより、€1.95(260円)って安いですよね。こういう買い物が好きなんだよな~ 地元民っぽくて。
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娘がバーリの空港で買ったプーリア州の料理の本 26EUR(3,500円)

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オレキエッテのレシピは、いくつも載っていました。
このCima Di Rapa(チーマ・ディ・ラーパ)は、ロコロトンドで食べたものですね。日本だと菜の花で代用するのかなぁ。
 
ブッラータも載っています。
アドリア海のシーフードももっと食べたかったなぁ。
プーリア州への行き方には自信が持てたので、再訪したい~